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そこに突然、扉が開け放たれ、乱入してくるものの姿があった。受付嬢たちの制止を振り切り全身甲冑と長大な槍を構えて突進してきた、ユウェロイの姿である。

Ol、貴様!壁民としての義務も果たさず、女を集めてみだらなことを!

義務は果たしているだろう。しっかり求められた分の上納はしているはずだ

今まさに突きかからんとするばかりのユウェロイを前に、反り立った男根を隠そうともせずOlは答える。

黙れ!冒険者だか何だか知らんが、私兵を集めてドロップ品を不当に貯め込んでいること、気づいていないとでも思ったか!?ノルマよりも集めたのならば、その分多く差し出すべきだろうが!

無茶苦茶なことを言う、とOlは思う。稼げば稼いだ分だけ搾り取る税などあってたまるものかと言いかけ、意外とそれが合理的な制度なのではないかと思い至った。とはいえすべての民の収入を把握するなどあまり現実的ではないし、試すにしても元の世界に戻ってからの話だ。

ふむ。ではどの程度の収入があればどの程度の上納が必要か具体的に記載したものを書面で用意してくれ。検討しよう

なんで私がそんなことをしなければならんのだ。お前がやれ

多少の理を認めて譲歩すれば、ユウェロイは即座にその仕事をOlに丸投げした。

わかった。では上納は今の量で問題ないとする。以上だ

ななふざけてるのか!

こっちの台詞だ、とOlは思う。確かにこんな上司に仕えていたら、フォリオも離反したくなるだろう、と同情した。

では何か?お前の利益を最大化し俺の利益を最小化する条件を俺が考え、上奏奉ればいいのか?

その通りだ。わかっているじゃないか

皮肉を口にすれば、あろうことかユウェロイはそれを理解することもなく頷いた。

わかったわかった。用意しておくからさっさと失せろ

どうせロクに裏を取ることもしないだろう。適当にそれらしい文書をでっちあげる事にして、Olはユウェロイを追い払う。

おい、その破廉恥な行為をまだ続けるつもりか?さっさと壁民としての義務を勤めに行かないか

だがユウェロイはその場を立ち去ることもなく、Olを非難した。

それこそ余計な世話だ。別に無駄に女遊びをしているわけではないのだ。俺自身が狩りに行くよりも、ここでこうして指導をする方が効率がいい

そうですよ!この指導のおかげでユグちゃんはすっごく強くなって、ハルトヴァンさんに勝ったんですから!

ユグの腰を抱き寄せるOlに、シィルが加勢する。

下層の奴隷がハルトヴァンに?確かに奴が負けたという噂はあったがしかし奴はまだ領主を続けているだろう

奴の統治方法を考えれば、領主はハルトヴァンのままにしておいて上納させた方が得だろうが。上をすげかえたら領民はほとんど逃げていくぞ

Olの言葉に、ユウェロイはふむと唸り考え込んだ。だが正確には、それは考え込むふりでしかない事をOlは見抜いている。

良いだろう。そこまで効果があるのなら、その指導とやら、私にもさせてやる

ユウェロイの本来の目的はそちらだ。そもそも、ここにやってきたこと自体が。

今私たちが指導してもらってるんですけど

冒険者たちは口々に不満を漏らすが、ユウェロイはだからどうした?とどこ吹く風だった。壁民どころか奴隷階級である彼女たちより、壁族である自分が優先されるべきだと何の疑問もなく考えているのだ。

仕方あるまい。この埋め合わせはまた今度、たっぷりとしてやるからな

Olとしても、獲物がかかったところで罠を外すわけにもいかない。一人一人丁寧に口づけ、埋め合わせを約束して納得させる。冒険者の娘たちは、しぶしぶといった様子で服を着こむと、恨みがましげにユウェロイを睨みつつ指導室を出て行った。

さあ、さっさと始めろ

構わんが、その前に承知してもらう必要がある

ベッドの上に大の字に横たわり居丈高に命じるユウェロイに、Olは釘をさす。

指導は性交を通して行う。お前にとって奇異に思えることも要求するかもしれないが、それらはすべて必要なことだ。いちいち異を唱えたり抵抗したりせず俺の言う事に従え

わかったからさっさと始めろ

承諾したな?

たとえどれほどそれがおざなりに、口先だけで結ばれたものであっても、魔術師にとって約束とは絶対的なものだ。

では、これを舐めろ

は!?ふ、ふざけるな、なぜ私がそんなことをぐぅっ!?

怒張を突き出し要求するOlにユウェロイは抗議し、その直後、全身を走る痛みにうめき声をあげた。

なんだ、これは!?

呪いだ。約定を違えれば痛みが襲う。俺もまた、お前に不要なことをなせば同じ痛みを味わうから安心しろ

ユウェロイがうめくくらいで済んだのは、心の底から拒否したわけではないからだ。彼女が度々フローロやナギアが口で奉仕するところを覗いていることを、Olは知っている。

ふ、ふざけるな!さっさとそんなもの解除しぐあぁっ!!

今度は本気で拒否したのか、先ほどよりも強い痛みがユウェロイを襲った。

無理だ。一度結んだ契約はそう簡単には解けぬ。指導を完遂するまではな

そういいつつ、Olは寝台の縁に腰掛ける。

ここにうずくまり、横から口で奉仕してみろ

くそっ指導とやらが終わったら、覚えていろよ

ユウェロイは歯噛みしつつも、言われた通り膝を揃えてベッドの上に座ると、上半身をそのまま倒してOlの男根に顔を寄せる。ちょうど四つん這いになってOlの横側から腰に顔をうずめる様な形だ。

これでいいのか

うむ。これならば手が届く

そういってOlは腕を伸ばすと、ユウェロイの尻に手のひらを当てた。

おいっ

やめろ、と言いかけてユウェロイは口をつぐむ。何度も味わいたい痛みではなかった。

そら。舌で舐めてみろ

くっこう、か?

ユウェロイは片腕で己の上半身を支えながらもう片手でOlの怒張を握りしめると、その先端に恭しく口づけた。フローロの口淫を盗み見た知識しかない彼女は、それを正しい方法だと思っているのだろう。

意外な仕草に、Olはするりとユウェロイの膣口に指先を滑り込ませる。そこは既に期待で濡れそぼっていて、Olの指を簡単に受け入れた。

途端に股の間から走る快感に、ユウェロイは思わず高い声を漏らす。それと同時に、ほんの少し入り口を触られただけなのにどうして自分の指で触った時とこんなにも違うのか、と愕然とした。

罰だけでなく、褒美もやらねばな

ほ、褒美?

俺の言葉に従わねば罰が下る。であれば、従えたのなら褒美があるべきだろう?

Olはもう片方の手でユウェロイの頭を軽く撫で、口奉仕を促す。ユウェロイは一瞬躊躇った後、舌を伸ばして剛直を舐め上げた。

その動きに連動させるように、Olの指先がユウェロイの膣壁をくすぐるように撫でる。