美智ちょっと待て
美智がオレを見上げる
て、抵抗とか無いのか嫌ならしなくてもいいんだぞ
美智はご主人様の物です所有物です道具の様に使われたいんです
このマゾっ子もかなり歪んだ性癖を持っている
ただの道具じゃつまらないだろ
せめてオレのお気に入り愛玩物ぐらいにはならないとな
愛おしい玩具ですか
美智がブルッと震える
それ良いです素敵ですわたくしは、ご主人様の玩具《おもちゃ》になりたい
愛しい玩具というイメージが、ツボにハマったらしい
顔を真っ赤にして悦びに震えている
じゃあ、何をするにしてもまずキスからにしろキスが先だ
美智がオレにキスする
オレは舌を美智の口に押し込む
美智は受け入れ舌を絡める
小柄な身体をオレは抱き締めた
充分に堪能して
美智から唇を離す
では、ご奉仕致します
ああ頼むよ
美智が、再びオレの前に跪き
両手でペニスを捧げ持ち
口に含む
ペニスに付いていた愛液と精液が
美智の唾液に溶けていく
美智の可愛い唇が
オレの亀頭を優しくブラッシングしていく
そんなオレたちを見て、閣下は
みすずは、工藤の娘を下僕にしたのかまあ、いいお前は、元々レズの傾向があったものな
閣下の脳内ではあくまでも、みすずが美智にフェラチオをさせている
オレという黒森の男もみすずの支配下にいる人間としか思っていない
閣下の意識は、変わらない
つまり香月の人間が、それ以外の人間を支配する
その構図でしか全ての状況を理解できないから
オレとみすずと美智の関係が判らない
ご主人様わたくし、この様なことをするのは初めてですから
恥ずかしそうに美智が囁く
あまり上手くできません申し訳ございません
そんなことはない気持ちいいよ
オレは、優しく美智の髪を撫でてやる
きっと上達致します上達致しますから
わたくしをお見限りにならないで下さい
大丈夫だ一生大切にする可愛がってやるから
美智のフェラチオは、みすずのよりも丹念で丁寧だった
みすずのフェラチオは、オレと快感を楽しもうという心の連帯感があったが
美智は、奉仕精神の方が強い
探るような眼でオレを見上げてている
二人とも魅力的で、気持ちの良いことに変わりはないけれど
あの強い美智が、小動物の様にオレを見つめているのが可愛らしい
亀頭の先を、チュウッと啜る美智
尿道に残った精液まで、吸い取ってくれる
ああ半勃起だったペニスが
みるみる勢いを取り戻していく
美智は今はまだ見習い期間なんです
みすずが瑠璃子さんたちに言った
何の見習い期間なのでございますか
美子さんが尋ねる
瑠璃子はオレのペニスにフェラする美智に、すっかり集中している
旦那様の女になるためのですわ
みすずは平然と、そう言った
黒森家は、一夫多妻制ですから旦那様は、何人妻を迎えてもいいんですの
そんなの初耳だぞ
というかオレは本当は、黒森じゃないし
みすずの言葉を訂正したいけれど
美智のフェラチオが気持ち良すぎて言葉が出ない
一夫多妻って日本の法律では、許されていないはずなのではございませんか
美子さんが驚いて尋ねる
法律上はそうですがそんな物は、どうにでもなりますお役所の戸籍の上の紙の上だけの問題ですから
すると黒森様は、イスラム教徒でいらっしゃるのですか
ええっと美子さん
どうして、そういう発想になるの
いいえ宗教は関係在りません黒森という家が旦那様を中心とした、一夫多妻制でやっていくと決めたのです
オレはそんなの知らないけれど
ではみすず様の他にも、黒森様の奥様に成られる方がいらっしゃるのですか
その美子さんの声にフェラ見学に気を取られていた瑠璃子がハッとする
はいあたしは旦那様の妻の一人です一人にしていただきます
驚く瑠璃子、美子さんそして、閣下
おい、どういうことなんだねそれは
話に割り込もうとする閣下に、渚は
シゲちゃんは、しばらく黙っていてっ
おい私は
先生の言うこと、聞けないのっ
先生モードの強権で、閣下を黙らせる
あのみすずお姉様
黙らされた祖父の代わりに、瑠璃子がみすずに尋ねる
それでよろしいのですか、お姉様は
ええあたしは、全て納得しています
でもお姉様は、香月の家の娘ですわ妻の一人だなんて
瑠璃子にも日本有数の名家、香月家のプライドがある
あらどうしていけないの
みすずは、笑って答えた
旦那様の他の女って瑠璃子さんが知っている人もいるのよ
わたくしが知っている
ええさっき、劇場で会っているわ
考え込む、瑠璃子
香月の一族の方ですかそれとも他の名家の方
みすずが、ニッと笑う
恵美さんとマナさんよ
恵美さんとマナさんて
そうよ夕方、あたしたちの楽屋に遊びにいらっしゃったでしょ
驚く瑠璃子
ですがマナさんなんて、わたくしよりも年下ではありませんか
みすずは、答える
人生を決めるのに年齢は関係ありませんあなただって、15歳なのにお祖父様の決められた婚約者と結婚する覚悟をしていたではありませんか
みすずが、年下の従妹を叱る
はいそうでした
瑠璃子が、頭を下げる
苛酷な運命の中で生きているのは、あたしたち香月の家の娘だけではありません自分だけが辛い人生を生きていると思ってはいけないわ
恵美さんもマナさんもそれぞれ、辛い運命に遭われたのよそれを旦那様が受けとめて下さったの
黒森様が
美智ちょっとストップだ
美智が舌の動きを止める
ここから先はオレが話さないといけない
こんな大事な話をするのにフェラチオされている訳にはいかない
メグは実の父親に捨てられて、売り飛ばされる寸前だったんだ
性奴隷とか、売春婦という言葉は瑠璃子には、多分通じない
マナも家族から見捨てられましたあいつはもう、オレが守ってやるしかないんだ
渚が、フフッと笑う
あたしも彼の女よ彼の奥さんになりますっあたしももう、本当の家族のところへは帰れない女なのそんなあたしを彼は家族にしてくれるって約束してくれたのよっ
瑠璃子に美子さん、閣下までが渚の告白に驚いている
見た目は平凡な高校生のオレが、年上の渚を女にしているとはさすがの閣下も想像していなかったらしい
あたしだって同じですあたしは、香月の家の娘ですが香月の家には、家族の絆はありません本家も分家も心からは、信用できない互いに利用し合って、いつでも損得の駆け引きをしているそういう関係じゃないですかあたしは正直、自分のお父様すら信用できないんですあたしのこと香月家の中での地位を守るための道具としか思っていらっしゃらないから