マナ見えてるぞ
いやぁん
閣下の視線を感じてマナが胸を隠す
今度は股間が丸見えだ
しばらく、そこで土下座してろ
いいからっ
土下座していた方が、恥ずかしいところを香月老人に見られないと思ったらしい
マナは再び、土下座の体勢へ
うふふっあたしは、寧っヨッちゃんのお姉ちゃんだよっ
本当に嬉しそうに、寧さんは言った
姉と名乗れることが、嬉しくてしょうがないようだ
瑠璃子です
うーんと、るーちゃんるーちゃんがいいねっ
寧さんは、家族に自分だけの仇名を付けるのが好きなんだ
まあ、そうでございますか
だから、るーちゃんて呼ぶからねっ
さてと姉の部は、これで終了だ
続いてオレの女だけれど
オレは克子姉を示す
この人が克子姉
よろしくお願いしますわ瑠璃子さん
克子姉は、にっこりと微笑んでくれた
克子姉は、とっても料理が巧いんだ
まあ瑠璃子にも教えて下さいませ
いいわよっ一緒に、美味しいものをいっぱい作りましょうね
渚は、もう知っているよね
はい、よろしくお願い致します
こちらこそ、よろしく
渚も微笑む
あれ、真緒ちゃんはどこに行ったんだろう
ぬふふふっ黒子ちゃん、みーつけたっ
しーっこっちに来ないで
丸テーブルに掛けられた白いテーブルクロスを、真緒ちゃんが捲っている
中には黄色と黒の頭の悪そうなドレスを着た女の、お尻が見える
あ、姿が見えないと思ったら
そんなところに隠れていたのかよ雪乃
黒子ちゃん、黒子ちゃん、黒子ちゃーんっ
雪乃に絡んでいく、真緒ちゃん
騒がないでってば、あたし隠れているんだからっ
いやもう隠れていないだろ
あの小さいのがあたしの娘の真緒あの子も、あなたの妹として、可愛がってくれる
渚が、瑠璃子に言った
瑠璃子は、素直にそう言ってくれた
ところでお兄様
黃縞黒子さんはお兄様とは関係ない方なのですよね
真緒ちゃんにぺしぺし叩かれて、テーブルの下で右往左往している雪乃
何か馬鹿みたいだぞ、お前
関係無いわけじゃないんだけどオレの女ではない
では、どういうご関係なんです
瑠璃子が小首をかしげる
うんと、それは話すと長くなるからまた今度にしよう家族の紹介は、まだ終わってないし
はい、そうでございました
オレはメグとマナを示す
で、メグとマナもオレの女だよ
よろしくお願い致しますわ
頭を下げる瑠璃子に合わせてメグも頭を下げる
マナは、土下座したまんまだ
メグはまだ暗い顔をしている
大丈夫です恵美お姉様
瑠璃子の言葉に、メグがという顔をする
わたくしは、恵美お姉様からお兄様を奪ったりは致しませんお兄様の愛情は、家族全員に注がれていますから
ニコニコと微笑む瑠璃子
ですから恵美お姉様も、お兄様を独り占めなさらないで下さいね
瑠璃子は、性知識だけが極端に乏しいのであって
人としての感受性には優れている
優しくて、気品があって、人の気持ちの判る女の子だ
メグの不満に、すぐに気が付いたらしい
わたくしは、恵美お姉様の妹ですどうか、よろしくご指導下さいませ
自ら、メグの下になってみせる瑠璃子
え、ええよろしくお願いします
メグも姿勢を正して、瑠璃子に一礼をする
あたしも、よろしくお願いしまーす
マナは土下座したまま、そう言った
こいつには、上品さというものを教えてやって欲しい
オレは、瑠璃子にそう言った
そうですねマナさんは、品格を身に付ければもっともっと魅力的な女性になりますものね
えっ、ホント瑠璃子お姉ちゃん
マナが、頭を上げる
ああ、本当だだから瑠璃子に色々と教わるんだぞ、マナ
うん、判ったお兄ちゃん
ニコッと微笑むマナ
おい見えているぞ
身体を起こしたから桜色の乳首も局部も、オレに丸見えだ
見せてるんだよお兄ちゃんだもんっ
確かにオレと瑠璃子が前にいるから、閣下には見えないけれど
じゃあ、あたしは瑠璃子お姉ちゃんにエッチなこと、いーっぱい教えてあげるねっ
エッチなことですか
瑠璃子は、エッチという言葉の意味も知らない
セックスのことだよっ
赤くなる瑠璃子
こらっマナちゃん、あなただってまだ教えてもらう方でしょ
克子姉が、マナに突っ込む
そういうのはあたしと渚が伝授しますっ
克子姉が、胸を張ってそう言う
そうそうあたしも教えてあげるからさっ
おいおい、寧さん
あなたは処女でしょうが
さてこれでみんな紹介したよね
瑠璃子も、ニコニコしている
皆さんがわたくしの家族になって下さるなんて、瑠璃子は本当に幸せですっ
可憐な美少女にそう言って貰うととても嬉しい
みんなも、嬉しそうな顔をしている
メグだけ、まだ複雑な表情だけど
うむ私も幸せじゃ
閣下も、楽しそうだった
ところでヨッちゃん
寧さんが言う
あたしたちを、るーちゃんに紹介してくれたのはいいんだけどさ
そろそろ、あたしたちにもその人たちを紹介してくれる
寧さんの言葉にオレは、背後を振り返る
自分の紹介される番を待って、ニコニコしている麗華と
すっかり暗い顔になっている、美子さんと
さらに、どんよりとした顔の関さんが居た
登場人物が多すぎる
色々、大変です
結局コミケは行かれませんでした
マケドニア国旗だけ欲しかったのですが
まあ、仕方無い
260.家族の時間・1 (戦闘チーム)
ええっと、まずこの人は
にっこりと微笑んで麗華が前に出る
香月セキュリティ・サービスの藤宮さんだよねっ
そうかメグとマナは、劇場の楽屋で会っているんだっけ
いえ今はもう、ただの警護人ではありませんっ
意気揚々と、麗華が言う
わたくし藤宮麗華は、みなさんの家族にしていただきましたっこれからは、わたくしを親しみを込めて麗華お姉ちゃんとお呼び下さいませっ
シーンとなる部屋の中
麗華は本当に嬉しそうだ
家族が欲しかったんだな
その気持ちは良く判る
あのどういうことなのかしら
絶句している一堂の中で、ミナホ姉さんがオレに尋ねた
さて何と説明しよう
あたしが勧誘しましたあたしたちの家族になりませんかと
みすずが、オレの代わりにみんなに答える
はいそれでわたくし、お誘いを受けることに致しました家族になりますみなさんは、わたくしの妹ですわたくしは、全身全霊を懸けて家族のために働きますっ
そんな麗華にミナホ姉さんは
あたしは、あなたよりも年上です