存じております黒森御名穂様どうぞ、お姉様とお呼びさせて下さい
スッと頭を下げる麗華
トップ・エリートの警護人なんだ黒い森についてのファイルは熟知している
彼女は、竹を割ったような真っ直ぐな性格の人ですこういう風に言ってくれた以上、絶対にオレたちを裏切ることはありません
オレは、麗華を信じている
彼女のことは、私も保証する類い希な戦闘力を持った人材だこれからの私たちにとって、有益な人材になってくれるだろう
閣下も、そう言ってくれた
でもあたしたちの家族になるということは、彼女も彼の女になるのですか
克子姉の問い掛けにメグがビクッと反応する
はい、私は構いません純潔だって捧げさせていただきますし、子供だってお望みでしたら何人でも産みますっ
うんと麗華
麗華はちょっと欠けているところがあるんだよ
オレがみんなに説明しようとするとメグが
麗華
そんなんで一々反応するな
麗華は、オレたちの家族になるそれはもう決定だただ、麗華は家族が欲しいだけの人なんだ男女の関係とか、恋愛とかそういうことは全く判っていない無頓着なまま、一人で生きてきた人なんだよ
オレは、一生懸命説明する
だから麗華を抱くとか、子供を作るとか、そういうことは今は保留にするそうしようと思っているんだ
わたくしは一向に構いませんが家族にしていただいた以上は、この身はすでに主様に捧げておりますし
麗華は、平然とそう言う
メグのどんより感が増している
男装の麗人、麗華もまた相当な美人だしなあ
しかも、大人の色香を持っている
なるほど彼女に欠けている部分があるっていう意味は、よく判ったよ
マルゴさんが口を開く
つまり彼女は、男女間のセックスを生殖行為以上には考えていないんだね
うんそういうことなんだろう
ただ、男の種を貰う
あるいは男の性欲を解消させてやるだけの行為だとしか認識していない
だから気安く、オレのセックス・パートナーになることを了承してしまった
麗華さんは彼のことを、どう思っていらっしゃるんです
どうって立派な主様だと思っていますわたくしたち家族の要になっていらっしゃる尊敬に値する人物だと思っておりますわ
彼のこと好き
克子姉の問い掛けに、麗華は少し考える
わたくしは、これまで男性との人間関係が、とても疎い女でございましたから正直、よく判りませんただ、この様な出会いをしたのは運命だと感じています
こりゃ、相当根が深いね
マルゴさんが、ククッと微笑む
ヨッちゃんのこと、好きかどうかはよく判らないけれど身も心も捧げるということなのっ
はい武士に二言はございません
いや武士じゃ無いだろ
英国紳士マニアの男装撲殺剣士でしょ
麗華は
ですから、オレは麗華がちゃんと、オレのことを好きになってくれるまでは麗華とはしないつもりなんだ
オレはみんなに告げた
そうじゃないと麗華とは、上手くやっていけないような気がするんだよ
主様は、ナイーブなお方なのですねわたくしが構わないと言っているのですから、好きになさって下さってよろしいのに
そうはいかない
あたしは彼女とは、さっさとセックスしてしまった方が良いと思うよ
失礼だけど麗華さんは、お幾つですか
22歳ですあなたは
あたしは19歳です
じゃあ、麗華さんじゃなくって麗華お姉ちゃんと呼んでっ
オーケー、麗華お姉さんあたしのことは、マルゴって呼び捨てにしてくれて構わないから
判ったわ、マルゴちゃん
判ってないじゃん麗華
とにかく麗華お姉さんは、もう22歳だよ今更、男女間の恋愛とはなんて中学生女子みたいなところから始めるのは無理があると思うよ
そうね、あたしもそう思うわこれだけ素敵なプロポーションをしていらっしゃるんだから実際のセックスを体験してみて、男女の性愛の素晴らしさを理解して貰った方が早いと思うわ
克子姉もそう言う
でも、それじゃあセックスに溺れるだけの、偏った人間になってしまうんじゃないのかな
雪乃のように
あなたが相手なんですもの大丈夫よ
オレいや、オレ、そんなことできないよ
オレには自信はない
何を言っているのよあなた、あたしに何をしたのか忘れちゃったの
娼婦にさせられて、自暴自棄になってセックスの快楽に溺れることだけに陥ってしまっていたあたしを救い出してくれたのはあなたじゃない
そうよあなたが、優しく温かいセックスであたしを包んでくれたからあたしは、あの暗い海から出ることができたの
克子姉が、優しく微笑む
もっと自分に自信を持ちなさい
そうだよ、お兄ちゃんはマナのことだってガンガン、エッチして助けてくれたじゃない
裸のマナが、土下座から顔を上げてオレに言う
マナなんて、最初はレイプでエッチに対して凄く恐怖感があったのにお兄ちゃんが、何度も何度も一生懸命してくれたから、今はエッチ大好きだもんっもちろん、お兄ちゃんとしかしないよお兄ちゃんじゃないと、マナ、気持ち良くなれないもんっ
だから麗華お姉さんとも、ヤっちゃえばいいんだよ大丈夫だって、30回ぐらい、お腹の中に出しててあげれば、そのお姉さんもお兄ちゃんのこと大好きになるから
マナが笑って、そう言った
うんうん、ヨッちゃん、実践あるのみだよっ
なるほどそういう考えも、確かに一理ありますね
みすずも、うんうんと頷いている
じゃあ、やりましょう主様っ
いやいやいや麗華
待ってちょっと考えさせて
オレにも考える時間が欲しい
つーか、メグがますます暗い顔になっているし
とにかく今はまだ、みんなに紹介していない人がいるから
うん関さんと美子さんが残っている
ああそうでございましたね
麗華は、さっぱりとした性格だから無理強いはしない
こういうところは助かるんだけれど
えっとこちらは、関さん
あっどうも関ですぅぅ
関さんは、すっかり暗ーくなっている
まさかこの人もあたしたちの家族になるの
ミナホ姉さんが、オレをジトッと見る
いえ関さんは、まだ家族じゃないよ
まだ
あメグが反応した
あの関さんも、みすずがお誘い致しましたっでも、関さんは、あたしたちの家族に加わるかどうかは保留なさっていますとりあえずは仲間になって下さることになりました
はい仲間になりますぅぅ
半泣きの顔で、関さんはそう答えた
確か劇場で、香月さんのすぐ側でガードしていた人だよね
マルゴさんが、颯爽としていたころの関さんを思い出してくれた
はい、関さんはお祖父様の3人しかいない直衛警護人の1人です