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わたくしあなたの様な心の狭い方、大嫌いですから

瑠璃子の言葉が、香月操の心にズサッと突き刺さるが

操様瑠璃子様の意見なんて、どうでもいいんですよっ

そうだ、そうだ閣下が、操様をお認めになって下さればいいんだっ

うん、いずれ閣下のご命令で操様と瑠璃子様が結婚する絶対にそうなる

その時が来るのを、楽しみにしていろよ

希望的な予測だけでよく、そこまで言えるな

あのさぁあんたたちって、もしかして馬鹿ぁ

寧さんが呆れて、そう言った

なんだとぉ貴様、どういうつもりだっ

角田が、寧さんを睨み付けるが

あの香月のおジィちゃんがさこの部屋の様子を、モニターしていないと思うの

ご報告だけ

昨日、午後9時に父が身体に痛みを訴え

10時に病院へ搬送しました

それから様々な検査をしていただき、

午前3時に、病名を告げられました

大動脈瘤破裂ということで今すぐ手術しないと助からない

手術しても、成功する確率は半分だと宣告されました

4時から緊急手術

手術終了は昼の12時を過ぎていました

8時間半にも渡る大手術で

一応、手術は終わったのですが現在もICUの中で、父の意識は戻っていません

まだ予断を許さない状況が続いているそうです

家に戻ったのが午後3時過ぎで少し仮眠を取った後、今日の文を書きました

ちょっと、色々とどうなるか判らない状況が続きそうですので

更新の量や日時が、コンスタントにいかなくなることもあるかもしれません

ご心配をお掛けして、大変申し訳ございません

267.阿呆船

寧さんの投げ掛けた言葉に、プリンス派の連中は沈黙する

あの2人の孫娘が可愛くて可愛くて仕方が無いおジィちゃんがさあんたたちみたいのと同じ部屋に置いていて、何もしないと思う

寧さんがニヤッと微笑む

ここってさ、あのおジィちゃんのホテルなんでしょいつも会議とかで使ってるらしいし当然、盗聴システムとか監視カメラとか完備しているはずだよねっ

はいその通りでございます

麗華が、答える

このホテルは、香月グループのビジネス基地ですから

そうだね、あたしの見る限りそこの天井とあそこの壁、それからそこの柱の飾りの下にあるのは監視カメラだよ

マルゴさんも参戦する

マイクはそことそことそこかなうん、通常ならそういう配置で仕掛けるねもっとも、こういう施設だと、あからさまに監視システムだと判るものは全部フェイクで、それらとは別にカメラとマイクを仕掛ける場合もあるけれど

あーあプリンス派は、みんな真っ青な表情になっている

ジッちゃんに、女の子たちには粗相をするなと言われたはずなのに

やつらのしでかした無礼は、粗相の塊みたいなものだから

結局さあんたたちって、何もゲンジツが見えていないんだねっ

寧さんが、男たちを嘲笑う

いいあのおジィちゃんが、香月重孝が自分の決めた婚約者を拒絶されたっていうのにみぃちゃんとこの子との交際を認めてくれたんだよっ判る

ええっと寧さん

それって、どういうことです

そうですお祖父様は、この方をあたしの旦那様として承認して下さいました

みすずが、改めて宣言する

そうそうっあんたたちがみぃちゃんのことをみすず様って呼んでいるのは香月家のルールでは、あんたたちよりもおジィちゃんに血統の近いみぃちゃんの方が順列が上ってことでしょ

こいつらのルールではそういうことなんだろう

そのみぃちゃんの相手として、この子は認められたの香月重孝さんの決定だよっていうことはどういうことになるのか、判るよねっ

寧さんは、意地悪そうにそう言った

あんたたちはこの子よりも下の立場なんだよっみぃちゃんの旦那様なら、おジィちゃんの義理の孫だからねっ今すでに、あんたたちよりも全然上の存在なんだってのっ

いやそんなことはない

みすずはオレの女だけれど

オレは別に、香月家なんてものに興味は無いし

自分たちの血筋ルールにこだわる、プリンス派の連中にとっては

寧さんの発言は、深刻だったようで

全員集合だ、緊急協議を開催する

いきなり香月操が、そんなことを一派の連中に告げる

は、はい操様

うむ集合

わらわらと香月操の周りに集まるプリンス派9人

顔を合わせて、何やら小声で相談し始める

ホント態度は偉そうなのに

小者だよなこいつら

アキラさんそんな端の方にいらっしゃらないで、中へお入りなさい他のみなさんもお腹が空いていらっしゃるでしょうお食事なさったら

みすずがそんなプリンス派を無視して、司馬アキラと新興グループの連中に声を掛ける

彼らは、ずっとプリンス派に圧されて部屋の出入り口の前に固まっていた

はいありがとうございますお言葉に甘えさせていただきます

司馬アキラが、グループを代表してみすずに礼を言った

ただしあたしのお友達に話し掛けるのは止めて下さいそこのテーブルから、こちらには殿方はいらっしゃらないようにお約束していただけますか

司馬アキラは、みすずの指示を受け入れる

さあ、みなさんみすず様のお許しをいただきました食事に致しましょう

そう致しましょうか

ぞろぞろと料理のあるテーブルに向かう、新興グループの6人

彼らは、みんな言葉数が少ない

お互いに喋ったりもしていない

穏やかにみんな足音を立てないように、そろりそろり歩いていく

みんな、てんでバラバラに食事を摂っている

誰も、司馬アキラの相手はしていない

司馬アキラが特にこちらのグループのリーダーというわけでは無いんだ

やはり兄の司馬貴彦が脱落したのが、ダメージだったのだろうか

あの人たちは、操さんたちほどグループとしてのまとまりが無いんです

オレにみすずが囁く

操さんたちは、香月家の分家と何代にも渡って香月家に仕えている家臣の子供たちですから子供の頃から、お互いのことをよく知っているんです

だからあんなにチーム・ワークがいいのか

香月家では、血筋が全てだ

それ故グループ内で一番、当主であるジッちゃんに近い香月操を、最初から一派のボスと定めている

グループの中で一位が香月家の一族でお祖父様の弟の孫である操さん、二位が弟の昴さん三位が同じく香月家の分家である仁さんその次が香月家ではないけれど、親戚筋の夏木さんという様に最初から順列を決めてしまっているんです

血筋で最初から順列が決まっているから他の連中は、香月操を出し抜こうとはしない

ただそれぞれグループ内で自分が担当すべき役割を演じているだけだ

まあ連中が納得しているのなら、それでいいんだろうけれど