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では僕たちは、どうすればいいのですか

閣下がおっしゃっていた通りお父様たちと一緒のお部屋に退避して下さい普通の客室に、全員で居ていただきますギュウギュウ詰めで息苦しいでしょうがご容赦下さいその代わり、可能な限り多くの警護人を配置致します

どうします、操兄ィ

香月仁がグループのボスである香月操に尋ねた

仕方あるまい親父たちと一緒に居る方が、まだ安全だろう親父たちの方が、オレたちよりも、香月セキュリティ・サービスの優先度は上のはずだ

僕たちだけじゃあ、まともな警護はして貰えないでしょうね

司馬アキラも、そう言った

と麗華は、壁のインターフォンを取る

スイッチを操作して

藤宮です谷沢チーフ、指示をお願いします

麗華が、谷沢チーフと話している間にマルゴさんは

ああ、そうそう君たち、携帯電話を持っていると思うけれど、使っちゃダメだよ電源も切っておいてね

え、何でだよ

香月仁が、嚙み付いてくる

携帯電話の電波で居所が判るって話、聞いたことない

メグのドレスとオレのパンツを買いに行った時に、それで襲撃を受けたっけ

敵が、君たちの個人情報まで押さえているかどうか判らないけどさもし携帯が特定されていたら、敵は真っ先に襲って来ると思わない

ゾッとする私塾の連中

おい、全員、電源を切れバイブ・モードもダメだぞ

いっそ、バッテリー抜きましょうか

うん、それもいいかもしれん

慌てて携帯電話を取り出して、電源を切る

了解致しました指示に従います

その間に、麗華がインターフォンでの通話を終える

では、私塾の皆様は5分以内に、廊下の右側、奥の西・3階段を使って、34階の3448号室へ向かって下さい

えっ、エレベーターは使えないの

角田が叫ぶ

全てのエレベーターは、電源をカットしていますそうでないと敵が自由に昇ってきますから

うんエレベーターを生かしておいたら、大変なことになる

また廊下や階段は、要所要所で防火扉を降ろしていますここから3448号室へのルートは、5分間限定で開いていただいていますお急ぎにならないと、階段の途中で閉じ込められることになります

オレたちが到着するまで開けといてくれればいいじゃないか

香月仁が、そう言うが

お忘れですか閣下は時間に厳しい方ですよ

麗華は冷たく微笑む

仕方無い行くぞ

香月操が、自分のグループに指示する

僕たちも急ぎましょう

司馬アキラも、新興グループのメンバーにそう言った

君みすず様と瑠璃子様のことをよろしく頼むよ

香月健思が、オレに言った

えー、ちょっと待てよそいつは、みすず様たちと一緒なのかよ

香月仁が絡んでくる

当然ですわあたしの旦那様ですから

みすずは、きっぱりと答えた

他の女性たちも、あたしと瑠璃子さんにとって大事な方々ばかりですあたしたちと一緒に避難致します

いや、でもみすず様と一緒ってことは、閣下と一緒ってことだろ何か、こいつだけズルくねぇ

香月仁の気持ちも判るが

オレには、自分の家族を守る義務がある

みすずたちはオレが守るから

死んでもみんな、守るから

みんなオレの家族なんだ

判りましたよろしくお願い致します

司馬アキラが、そう言ってくれた

とにかく貴様に任せるおのれの責務を全うしろよ

香月操は、命令口調でオレに言った

残り4分です

麗華が腕時計を見て、カウントする

さあ、急ごう

ところでさオレたちには、誰も警護人は付かないわけ

そっちにはちゃんとそいつの家の警護人が居るだろ

香月仁は、マルゴさんをオレの警護人だと思っているらしい

あんたは香月セキュリティ・サービスの人間なんだからさオレたちに付いて来てくれたっていいんじゃねえのか

自分たちだけで、上階へ避難するのが不安らしい

わたくしは、トップ・エリートです閣下より、みすず様、瑠璃子様の警護をするように厳命されております

それじゃあさお前、その警護人を貸してくんねえか

香月仁は、オレにマルゴさんを貸せと言い出す

悪いんだけどあたしの雇い人は彼じゃないんだあたしが受けている命令は、彼とこの子ら全員を守ることだから、君たちの警護はできないね

マルゴさんも突っぱねる

ちくしょう

悔しがる、香月仁

急がないと、間に合わなくなりますよ

みすずの言葉に、香月健思が

失礼します、みすず様、瑠璃子様みんな、全力疾走だ走れば間に合うぞ

そう言って、二人に頭を下げると部屋の外へと駆け出して行く

待て、私を置いていくな

追い掛ける、香月操

お供します操様

プリンス派の連中が後を追う

運動は苦手ですが、仕方無い失礼します

司馬アキラも、一礼してから走り去る

僕たちも行きます

残りの新興グループの連中も部屋から出て行った

ふう、やっと家族だけになったわね

あたしああいう、プライドだけ高い男の子って大嫌いなの

オレのことを後ろから抱き締める

あなたが好きっ

マナが飛び込んで来る

もおっ、あの人たちがいなくなったからって、ベタベタしないで下さいっ

いいじゃないマナちゃんは、妹っぽいから、あの人たちの前でも甘えていたけれどあたしが甘えると、色々とマズイでしょあの人たちにとっては、彼はみすずさんのお相手ってことになっているんだから

確かにあいつらの前で、渚とベタベタするのはマズいよな

そうそうあたしも甘えちゃおっと

寧さんが、前からオレを抱き締める

前後から巨乳に挟まれるオレ

渚の胸は、ふんわりと包み込む様なやわらかさで

寧さんのは、大きいけれど張りがある

おっぱいっというのも、人によって全然違うんだな

そうですねあたしも、あの人たちの相手をして、ちょっとくたびれちゃいました

みすずが、大きく伸びをする

みすず様、お肩でもお揉みしましょうか

みすずが大好きな美智が、するすると主人の側に寄っていく

うん、頼むわ

椅子に座ったみすずの肩を美智は、嬉しそうに揉んでいく

ご苦労様でした、みすずお姉様

瑠璃子が、みすずにねぎらいの言葉を掛ける

あたしもやっぱり、男の子は苦手です

あたしだって、そうよでも、旦那様や家族のためには、頑張らないとね

見つめ合って微笑むみすずと瑠璃子

そうだね、家族っていいねっ

寧さんが、ニコニコして巨乳をオレに押しつける

あ何か、無理して明るくしている気がする

寧さんみんなの不安を少しでも減らそうと、明るく振る舞ってくれているんだ