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雪乃を責めるのも不安の裏返しだろう

何だかんだ言って血の繋がっている雪乃と話すのが、一番気楽なんだと思う

今のこの状況で必要なのは冷静な神経の持ち主だ

どんな事も、瑠璃子の視点で分析し直してみる方がいいと思うみんなも、瑠璃子の意見に注目して

オレは、みんなに言った

とにかく香月さんとみすずさんと瑠璃子さんの3人は、このままこの部屋に居て貰うよこの3人が敵に捕まったら、その段階でこっちの負けでゲームオーバーになるからね

上に行くのはあたしと寧と、関さんと美智ちゃんそれに君っていうことでいいのかな

マルゴさんの言葉にオレは

雪乃も連れて行きます

へあたし

雪乃が驚いてオレを見る

ああ雪乃の眼が、必要なんだ

毎日、父には同じ話をします

今、入院している病院の位置と、家からどれくらいの時間で来れるのかと

私は毎日、自転車で来ていること

しかし父は、毎日、忘れてしまいます

また今日も、同じ話をするのでしょう

291.遺言 (その2)

あ、あたしは、嫌よ

だってここに居れば、絶対に安全なんでしょ

雪乃のこういう割り切った視線が今のオレたちには、必要だ

お前、オレが居なくなったこの部屋に居るのって辛くないのか結構、針のムシロだと思うけれど

オレは、意地悪く脅す

雪乃は、みすずやメグ、マナを見る

みんな雪乃には好意的では無い

むしろ雪乃に対して反感を持っている

旦那様がお出かけになられるのでしたら、その人は連れて行って下さい

みすずが、フォローしてくれる

そうねあたしも、雪乃と同じ空気を吸うのは嫌よ

ミー・トゥーです

メグとマナも

わ、判ったよ出て行けばいいのね出て行けば

雪乃も本質的には、同世代の女子が苦手だ

雪乃は、男にちやほやされるのが好きだ

自分より綺麗で可愛い女の子が近くに居るのは好きではない

だから、白坂家内ではメグのことを徹底的にイジメていたし

妹のマナのことも、ずっと小馬鹿にしていた

その代わり絶対にあたしを守りなさいねいいわね

雪乃はプンプンしながら、そう言う

確約はできないねむしろ、雪乃さんの方こそ、あたしたちから離れないで姿が見えなくなっても、捜索する気はないから

マルゴさんは、冷たく言った

雪乃との交渉は、いつだって脅して言うことを聞かせるしか無い

雪乃はいつだって、自分優先で他人無視なんだからフィフティ・フィフティな取引は不可能だ

恐怖で縛るしか雪乃を繫ぎとめることはできない

ホント自分のことばかりで、他人には興味が無い女なんだよなあ雪乃は

雪乃は、このまんまの格好で連れて行く

今の雪乃は、黄色と黒の縞々のドレスに、変なメイク黄縞黒子状態のままだ

戦闘区域に連れて行くのは、ちょっと派手過ぎるんじゃないだろうか

いいんじゃない目立ってた方が

あ雪乃は完全に囮に使う気なんだ

マルゴさん、割り切っているな

いえ上には、工藤さんの配下の方たちもたくさんいらっしゃいますからその派手さでは、フリーの戦闘要員と勘違いされる恐れがありますわ

関さんが、そう言った

そうかヴァイオラの手下たちは、相当、バンバルビー3や他のフリーの人たちに煮え湯を飲まされているから

雪乃がこんな格好でウロウロしていたら、問答無用で銃撃されるかもしれない

えっとこの部屋に、着替えとかある

オレはジッちゃんを見る

そっちの棚を見てみろプレイ用に、幾つかコスチュームが入っているはずだ

ジッちゃんの部下は多分、谷沢チーフだと思うけれど

本当に用意がいい

ジッちゃんがここに避難してきた時に、女の子を連れ込むことを想定して

何でもセックス用のグッズを置いているんだ

ここまで用意されているとなると

ジッちゃんが、性的に枯れているという話は、本当だろうか

谷沢チーフって、ジッちゃんの健康状態だって熟知しているはずだろう

克子姉はジッちゃんは、もう何年もお屋敷の中でセックスしていないと言っていたけれど

どれがいいナース服に、ボンテージ、セーラー服もあるけれど

克子姉が、クローゼットを開けてこちらに振り向く

普通の服は無いの

不機嫌そうに言う雪乃に克子姉は

あなたには聞いてないわよ

雪乃を無視してオレを見る

雪乃さんには、どの服を着せる

セーラー服にしよう

ピンクのナース服やボンテージみたいなエロ衣装だと正直、バンバルビー3の仲間にしか見えない

雪乃は、現実に16歳の少女なんだからセーラー服を着れば、年相応に見えるだろう

髪型やメイクは、どうする

校則遵守で

いやよ、あたし地味なのは

雪乃は、そう言うが

戦場で派手なのはどこから撃たれても文句が言えないけれど、いいんだね

マルゴさんの言葉に、黙り込む

それじゃあ克子は、雪乃さんの準備をして

あなたはあっちの部屋へ来てちょっと事前の打ち合わせがしたいの

打ち合わせ

そうね渚と寧、瑠璃子さんも来て克子も雪乃さんの着替えは、あっちの部屋でやってあなたにも居て欲しいから

克子姉が返事する

一緒に上階へ行く寧さんや関さんは判るけれどここに残る渚や瑠璃子さん、克子姉と何の話をするんだ

マルゴは

判っているよミナホこっちで美智ちゃんと打ち合わせしているよ

それでいて戦闘チームの2人だけは、こっちの部屋で打ち合わせさせるなんて

麗華お姉さんちょっと、真緒の様子を見ていてくれますか

渚が、落ち込んでいる麗華に優しく話し掛ける

この子、一度寝たらなかなか起きない子ですけれどちょっと心配だから

いいのわたくしで

力なく、麗華は呟く

はい家族ですから

渚は、癒やしの微笑で麗華に答えた

判った真緒ちゃんは、わたくしが見ています

お願い致しますお姉さん

美子では、ちょっと行ってきます

美子さんは、心配そうだった

大丈夫ですわたくしも、黒森様とはお話ししてみたかったから

瑠璃子は、お付きの年上の少女にそう告げる

お祖父様のことよろしくお願いね

いいから、ずっとお祖父様のお側に居て離れないでね

美子さんが、不思議そうな顔をして返事する

瑠璃子さんこちらへ

ミナホ姉さんが、隣の監視室へ続くドアを開いて瑠璃子を呼ぶ

今、参ります

瑠璃子が、立ち上がる

オレと渚と寧さんも

そしてオレたちは隣の監視室の方へ向かう

ちょっと、こっち見ないでよ

モニターとパソコンの並んだ部屋の奥に雪乃と克子姉が行く

雪乃は着替えのセーラー服を抱えていた