そうだなそろそろ行ってあげないと可哀想だ
ところで、瑠璃子さん
判っております、黒森様お祖父様の件ですね
ジッちゃん
お祖父様がお一人で抜け出されないようわたくしも見張ります
頼みます
ジッちゃんは、何かを企んでいる
オレたちをこの安全な空間に退避させて自分は危険な上階に戻ろうとしている
とにかく皆様が、心から信頼できる方だということはよく判りましたお祖父様やみすずお姉様の意見ではなく、私自身の判断として皆様を受け入れます
そうか瑠璃子は、礼儀正しい女の子だから、ジッちゃんやみすずがオレたちを信頼しているとなれば、一応はそれに従う
しかしそれは、瑠璃子自身の判断ではない
心の底から、オレたちを信じているわけではなかったんだ
ミナホ姉さんは、そのことを理解していてわざわざ、瑠璃子と話す機会を作ったんだ
お兄様も決して、死ぬというようなことはお考えにならないで下さい
わたくしみすずお姉様のお申し出とは関係無く、お兄様を受け入れても良いと思い始めています
瑠璃子は、頬を赤らめる
どうやら、わたくしは香月の家の中で、ぬくぬくと成長し過ぎていたように思います今のお話でそれがよく判りました
瑠璃子の大きな瞳がオレを見る
わたくしお兄様に誘拐していただきますわ
ああ、三連休で良かった
ここで休んでおかないと死にます
今日の父は、やっと病院の位置がちゃんと言えました
でも、病院の名前が覚えられません
人間の記憶の回路って、色々と難しいですね
それでも、普通に色々な会話ができるようになってきたのですが
こうなると、今度は何を話したらいいのかよく判らない
老齢の父との話題を探すのは何とも難しいですね
結局、国際情勢とか、日本史の雑学とかを長時間話しているおかしな父子になっていました
看護士さんとか、どう思っているんだろうか
295.瑠璃子とルール
瑠璃子さん、その話はまた、後にしましょう
あの三人、相談がまとまったみたいだから
画面を見ると、全裸の美少女3人が心配そうにこっちを見ている
じゃあ、行こうかヨッちゃん
寧さんが、クフフと笑う
さあて、どうなりましたか
良い方向に意見がまとまってくれてると良いわね
克子姉と、渚が顔を見合わせる
大丈夫よ、あの子たちは頭が良いからそこのプライドばっかり高いお嬢さんとは違ってね
ミナホ姉さんが、雪乃を見る
ふんっ好きに言ってればいいじゃない
どこの学校か判らないセーラー服に着替えた雪乃が、プッとふくれる
さあ、向こうの部屋に行きましょう
関さんがオレに手を差し伸べてくれた
瑠璃子も、オレに手を差し出す
オレは右手で関さんの手左手で瑠璃子の手を握って、椅子から立ち上がる
ほらっ、一応はピシッとした顔をしてあの子たちのためにね
うん真剣に考えてくれたみすず、メグ、マナのために
いい加減な顔をして、向こうの部屋に行くことは許されない
じゃあドアを開けるわよ
全裸のままの三人は心配そうな顔で、オレを見ている
三人で話し合って何か結論は出た
代表して、みすずが言った
あたしたちは、まず自分たちのそもそもの立場に、戻ることにしました
そもそもの立場
あたしは旦那様のペットです
ペットの分際で旦那様に自分の望みを、無分別に押しつけていたと思います申し訳ございませんでした
土下座するみすず
マナはお兄ちゃんのセックス奴隷です奴隷だっていうのに、少しでも不安なことがあったら、お兄ちゃんに甘えて大きな声で騒いだりあたし、やりたい放題だったと思いますもう、あんなことは絶対にしませんだからマナを見捨てないで下さい
マナも床におでこを擦り付ける
あたしはヨシくんが、あたしに与えてくれた家族の中の学級委員長っていう役割が自分に合っていると思いますというかヨシくんは、あたしがどうしたら家族の中で居場所を作れるか必死に考えてくれていたのにそれなのに、あたしは、自分のことだけで精一杯になってヨシくんにずっと縋り付いていましたあたしすっごく重い女だったと思いますだけど、ヨシくんは全然あたしを嫌がったりもしないでごめんなさい本当にごめんなさい
メグもオレに全裸土下座する
いやオレ、別にそんな気にしていないから頭を上げてくれよ
好きな女の子たちに土下座されるというのは何か、困る
どう反応していいのか、判らなくなる
だいたい、3人とも全裸だし
それで、あたしたち3人で話し合って決めたんだけれど
メグが、顔を上げてオレに言う
まず第一にあたしたちは、ヨシくんがどんな女の子とセックスしても、絶対に嫉妬しません
旦那様は、お好みの女性とお好きなだけなさって下さい
何だったらマナたち、協力するから
あーんと
まったく、こいつらは
どうして、すぐ極端から極端へ走るんだよっ
ちょっと、頭にくる
オレは今までだって自分の女として、家族としてずっとずっと大切にする覚悟をしてお前たちを抱いてきたんだろっ
そうだよオレは
別に、興味のある女の子を全部口説き落として廻っているような、プレイボーイじゃないんだ
あのお兄ちゃん
雪乃さんは、どうなの
そういう覚悟は無しでレイプしちゃったかも
警察に捕まって、一生棒に振るとか
そのままもう死んでもいいとか
違う方向の覚悟はあったけれど
雪乃が、物凄い眼でオレを睨んでいる
さすがマナちゃん、いきなりタヴー中のタヴーに触れたねっくっふふ
寧さんが、おちゃらけて笑った
ゆ、雪乃は
マナが、オレの顔を覗き込む
雪乃さんは
うん雪乃はちょっと、例外なのかな
雪乃さん例外なの
マナは納得いかないという眼で、オレを見上げる
そ、そうだ例外中の例外かな
我ながら情けないそんな言い訳しか、出て来ないとは
とにかく超レアアイテムっていうことで今は、雪乃のことは除外しておいてくれ
不承不承ながら、マナは下がってくれた
よし雪乃のことは、一先ず棚に上げて置いて
もう、こうなったらオレの方からハッキリ言うけれど
場の空気が悪いから
オレは、勢いでこの場の雰囲気を誤魔化すことにする
まずオレたちの家族に誰か新しい人を参加させたいと思ったら事前に相談してくれそれもさいきなり、本人がいるところで勧誘するのは、もうナシにしよう一度、ちゃんとミナホ姉さんたちに相談して、勧誘するかどうか家族会議で決めてから、その人に伝えるそういうルールにしよう
これは、みすずへの釘刺しだ
瑠璃子や美子さん、麗華に関さん美智もだな