いやそう言ってくれるのは嬉しいけれど
あたしたちヨシくんに我慢してほしくないの
むしろお兄ちゃんが我慢すると、心配なの
心配
性欲が高ぶった旦那様が他の女性に目移りなさるんじゃないかって
あ、もちろんヨシくんは、あたしたち以外の子を見て、エッチな気持ちになったりしてもいいのよ
お兄ちゃんが、どんどん新しい女の人とセックスするのはいいんだけれど
単純にエッチな気分が高まっちゃった時は、あたしたちで発散して欲しいのよ
マナお兄ちゃんのセックス奴隷だし
あたしだって、ペットです可愛がって欲しいんです
あたしだってヨシくんのお世話がしたいんだもの
オレ何て返事したらいいんだ
克子姉が、笑ってオレを見る
こういう時はね、笑って判ったやりたくなった時は、いつでもやらせろぐらいのことを言えばいいのよ
でも克子姉
この子たちは、あなたに約束して欲しいんじゃないのよ安心が欲しいの
何でもかんでも、大真面目に約束する癖そろそろ直しなさいこの子たちはあなたに求められている必要とされているってことを、確認したいだけなんだから
言葉の裏の心を見ないといけないのか
判ったセックスしたい気持ちになった時は、ちゃんと正直に言うからその時は、嫌がらずに相手をしてくれ
こんな感じでいいのかな
かしこまりました旦那様
三人は、満足そうに答えた
実際にはオレが勃起しちゃったって、言わなきゃ判らないんだろうし
その時の状況に合わせて行動すればいいんだから
ご主人様もし、不意に陰茎が勃起なさっても、わたくしたちが勘付かない場合もあるだろうなどと思っていらっしゃいますか
突然、美智がそう言った
申し訳ございませんがご主人様の心と肉体の状態は、全てわたくしが把握しておりますから
奥義心月による同調の結果ですご主人様がお隠しになられたとしても、性的な欲求が高まられば、わたくしにすぐ伝わります
そうね、その時はすぐにあたしに教えてちょうだい美智
みすずは、そう言うが
申し訳ございません、みすず様その時は、わたくしがご主人様にご奉仕致しますので
みすず様をお招きする場合もあるかもしれませんがわたくしも、ご主人様にたっぷり愛していただきたいと望んでおります
美智はみすずの支配から脱し、自立しようとしている
仕方無いわね
みすずは優しく微笑んだ
みすずと美智の絆がまた太くなる
主従から姉妹へ
これで安心して闘いに行けるね
そうだ、オレたちはこれより死地に向かう
ケガしないでね、ヨシくん
マナ、いい子にして待っているから
旦那様のお戻りをお待ちしております
メグマナみすず
ご主人様は、わたくしがお守り致します
美智が3人に言った
これを持って行って
ミナホ姉さんが、イヤホンのついた、ラジオみたいな機械を幾つか持って来る
そこの監視室にあったわこのホテル内で通信する機械よ携帯電話だと、逆探知される可能性があるから
位置を確認されたり会話を盗聴される可能性がある
この通信機は、ホテルの内部回線を利用しているからここから地上までは秘匿回線で、そこから上は各階ごとに壁に埋め込まれた中継器も通して電波を飛ばすのこの機械なら緊急避難室の存在を敵に知られずに、自由に連絡し合うことができるわ上に行く人たちに配って
オレは、上階へ行くメンバーに通信機を配っていく
マルゴさん関さん美智オレそれから
雪乃が、当然という顔をしてオレから通信機を受け取ろうとするが
あ、雪乃さんには渡さなくていいからね
通信機が一つ余っちゃうけれど
雪乃がギロッとオレを睨む
いいから、その子は放っといてはい、あたしの手元を見て電源スイッチがこれね音量がこれみんなと話がしたい時は、このスイッチを押して会話中はずっと押し続けるんだよ
マルゴさんが、オレに通信機の使用法を教えてくれる
関さんや美智は、すでに判っているらしい
通信機のこの部分がマイクになっているからまあ、よほど小さな声でなければ、機械の方で声を拾ってくれると思うよ
通話のスイッチを押すと、赤いランプが点く
全員で情報を共有したいからチャンネルは一つだけにしておく誰と個別に話そうとしても、会話内容は全員に聞こえるからね1人が喋っている間は、他の人は割り込めないから会話の最後にはどうぞとか、オーバーとか終了のサインを付けてね
ああテレビで見たことがあるな
わたくしたちが通信している様子を、敵に見られる可能性もあります上階では、お互いの名前を呼び合うのは止めましょう
関さんが、提案した
では、あたしがスペードで、関さんがダイヤ、美智さんがハート、寧がエースで、彼がジョーカーっていうことにしましょう
オレの問いに、寧さんが
ババよババに決まっているでしょ
雪乃の眼が怖い
スペード、ダイヤ、ハート、エース、ジョーカーにババ了解です
美智が、普通に返事をする
通信では、ミスター・ジョーカーとかミス・スペードとかも言っちゃダメよそういうことも、敵には大きな情報になりますからね
関さんが、そうオレに教えてくれた
あのババはちょっと可哀想じゃないのかなクローバーが空いてるし
オレが、そう言うとマルゴさんはニヤッと笑って
クローバーはもう、そろそろ出て来る頃合いなんじゃないかな
ドガッと大きな音がしてトイレのドアが開いた
わ、わたくしもッ連れて行って下さいませっ
それは、麗華
麗華は優雅な英国紳士のスーツを脱いで、何故か黄色いジャージ姿になっていた
顔もメイクを落としている
ど、どうしたんだよその姿
そちらのクローゼットにはわたくしが着られそうな服は、これしか入っていませんでした
そりゃ麗華は長身だけれど
先程の主様のお言葉にわたくしは、反省致しましたしばらく、自分の美学から離れて自分を見つめ直したいと思います
それで英国スーツを脱いだのか
麗華お姉さん、スーツの下に付けていたサポーターやプロテクターはそのまま
はい、この通りです
麗華が、ジャージの裾を引き上げる
足首には、黒いサポーター
脛には、プロサッカー選手が付けているような特殊樹脂のプロテクターが
膝や肘関節部分も、しっかりと守っているようだ
麗華は、上階へ戦闘に出るつもりなんだ
わたくしは武人ですプロの警護人です闘いの現場に立つことが、わたくしの使命ですどうか、わたくしも連れて行って下さい
麗華は、深々とオレに頭を下げる
どうしようか君はどう思う