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谷沢チーフの言葉に、麗華は恐縮している

おいおい本当に何があったんだ今までの藤宮くんなら、ここまでオレに一方的に言われたらチーフ、お言葉ですがとか何とか言い返してきたじゃないか

全て、チーフの仰る通りですから

赤い顔で、麗華は答える

うむさっきも、関くんと工藤の嬢ちゃんと藤宮くんの三人で、きちんとチームを組めていたいつもなら、関くんが喋っているところに乗っかって、しゃしゃり出て来るはずなのに控えに廻って、的確にフォローしていた

うんそれぞれが何を担当するか、判った上で行動していた

公式な応対を関さんがして場を混乱させて、裏切り者を炙り出す役を美智がしていたから

麗華は、自分を殺してもしもの時にすぐに闘えるように、身を潜めていた

ちゃんとチームになっている

あれだけ、オレが諭したって全然聞き入れなかったくせに藤宮くんは、誰ともチームは組まないで一人でやっていくと宣言していただろこいつは、一体どういう風の吹き回しなんだ

チームの言葉に、麗華は

何もかも主様のおかげでございます

麗華とオレ黒森の家族のことが知られるわけにはいかない

藤宮さんは正式にみすず様、瑠璃子様の専任警護人になりました

とっさに、関さんがそうフォローしてくれた

閣下が今回の件で、お二人にも専任の警護人を付けるべきだとご判断なさいまして

オレは何も聞いていないが

つい、さっきのことですからすぐに閣下がご通知されると思います

関さんは、部屋の中の監視カメラを見上げる

どうせ、ジッちゃんたちは地下でこの映像を見ているんだろう

上手く谷沢チーフに話してくれと眼で訴える

そうかみすず様、瑠璃子様という主を得て、藤宮くんの意識も変わったということか

主様には、恥ずかしい思いをしていただきたくありません

男装趣味が治ったのなら、トップ・エリートとしての仕事をもっとして欲しかったがみすず様、瑠璃子様の専任警護人なら仕方が無いオレの配下の若い連中から、何人か選抜してくれていいぞ

はいチーフ

驚く、麗華

みすず様、瑠璃子様の専任警護人になるのなら、部下が必要だろうああ、あのお二人だと女性警護人でないとダメなんだな工藤のお嬢ちゃんはおおっと、黒森家の方に所属するんだったな

美智は香月セキュリティ・サービスに仮採用という立場だったけれどすでに、谷沢チーフには黒い森への参加を了承して貰っている

しかし残念だなそれだけの技量があれば、うちのトップ・エリートの最年少記録を狙えるぜ

谷沢チーフは、そう言ってくれたが

チーフ、未成年は雇用しないんじゃなかったんですか

まあ、そうなんだが今までの最年少は藤宮くんだ高2の全国大会を観てスカウトしたそれでも、正式に入社させたのは卒業してからだがな

麗華はやっぱり剣士として優秀だったんだ

まあいいさ成人するまでは、マルゴお嬢ちゃんと恭子のやつに鍛えて貰おうこのお嬢ちゃんも、そのうち気が変わるかもしれないしそうしたら、うちに入社してくれたらいい

香月セキュリティ・サービスは、普通の会社だからやっぱり中学生の正式雇用は無理だろうしな

工藤父配下の裏部隊警護課の方ならともかく

しかし、恭子のやつ、閣下の命で黒森家に出向したはずなのにすっかり、そっちに根を張っちまいやがって

恭子さんは、元々、ジッちゃんに命令されて黒い森に来たんだった

気楽なんだと思いますようちは女ばっかりだからだいたいさ、恭子さんは基本的にはフリーだったはずだよ香月さんとは、個別に契約していたけれど香月セキュリティ・サービスの仕事をしたことは一度も無かったはずだよ

マルゴさんは、答える

オレは属して欲しいんだよ

谷沢チーフは、言った

恭子も、マルゴお嬢ちゃんも、工藤のお嬢ちゃんもな才能ある人間は、みんなうちの会社に居て欲しいと思うぜ

それはみんな、自分の配下にしたいってこと

よせやいオレは閣下とは違うよそんなにエロジジィじゃねぇうちの会社に籍が無いやつとはいずれ敵対する可能性もあるだろお前らとは闘いたくないからな

谷沢チーフもプロの警護人としての覚悟はできている

今日は味方でも明日には敵に廻るかもしれないということを

特に恭子みたいな危険な女は、なるべく野放しにはしておきたくないさ

谷沢チーフは、苦笑して言った

それは問題無いと思うよ香月さんと敵対する可能性は、みすずさんが全て失くしてくれたから

マルゴさんが答える

今のオレたちが、香月セキュリティ・サービスと対決する理由は何も無い

だいたい、ジッちゃんがオレたちの家族に入っちゃったんだし

もちろん、そのことは谷沢チーフには言えない

ジッちゃんが自分の判断で、谷沢チーフに伝えない限りは

内緒にしておくべき秘密事項だ

そうだと良いんだがな

チーフは、ハァと嘆息する

色々と心配事がいっぱいあるんだろうなこの人の立場だと

なるほど、興味深いですねえ売春組織でしかないはずの黒森家が、じわじわと拡大しているということですか

え、誰だ

振り向くとそれは

香月健思

あなたどうして、ここに残っているの

関さんの言葉に、香月健思は

行き場が無いんですよ僕は

ニヤッと笑う

実父が裏切り者であることが判った以上私塾の皆さんと同じ部屋には行かれませんしかといって、僕は父から何も聞かされていませんからね尋問されても、何も出て来ませんよだいたい、僕自身は閣下を裏切るようなことは何もしておりませんしほらさっき、操さんが言っておられたでしょう父親と息子は別人格ですから僕には、父の裏切り行為に対する責はありません

平然と香月健思は、そう言った

ですから、僕は皆さんに付いて行こうと思います

オレたちに付いてくる

冗談あたしたちの行く先は、危険でいっぱいだよっ

寧さんが、そう言うが

現在のこのホテルの中は、どこへ行っても危険だらけでしょうそれならば、皆さんの近くに居た方がまだ助かる可能性があると思いますが

あんたは知らないだろうけどさ敵は、あたしを狙って襲って来ているんだけどっ

それならそれで覚悟します僕、もう後が無いんですよ

僕自身が閣下に信頼していただくためには積極的に危険に身を晒すしかありません今のままじゃ、僕本当に身の置き場がありませんからね

どうするヨッちゃん

勝手に付いて来させればいいじゃないですかただし、オレたちはあなたを護りませんそれでいいのなら

第三者の眼がある方が緊張感があって良い気がする