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寧さんは答える

ちっここからじゃあ判らないか考えているだけじゃあ、ラチがあかねえ工藤のやつに言って1部隊、強行偵察させてみるか

実際の戦闘になってみれば指揮系統は、はっきりとするし何より、あの30人少し人数を削っておきたいしな

しかしシザーリオ・ヴァイオラの本隊だ

普通に正面から行ったのでは工藤父でも危ないんじゃあ

上階からの攻撃は難しいなルート上に、2部隊展開しているかこいつらを先に潰さないと、ヴァイオラの隊にぶつからないな

1階から上階へ侵攻するルートは、防火扉やシャッターを閉じることでいくつかのルートに分断している

ヴァイオラの本隊が現在いるのは7階だ

そのルート上11階と15階に、別の隊が居る

上階から攻めるには、先行している2部隊を倒してからでないと無理だ

下からではダメなのですか

香月健思が言った

下から

はい1階から確か、一般の制服警備員は、一度ホテル外へ避難させたはずですよねそれを、呼び戻して下から送り込めば敵もまさか、後ろから攻められるとは思っていないでしょうし

面白い案だが制服組のやつらじゃ、ヴァイオラには太刀打ちできないだろう

そこは人数で何とかするというのは200人ぐらい、一遍に突入させればそのアメリカの犯罪集団も対応できないと思いますが

よせやい香月セキュリティ・サービスを殉職者だらけにする気か

敵を制するためなら、それぐらいの犠牲は必要でしょう香月セキュリティ・サービスに奉職している以上、社員の皆さんはいつでも殉職する覚悟はできていると思いますが

ああこいつも、お坊ちゃんなんだな

そんな理屈通るわけがない

死ぬと判っている連中を突っ込ませるほど、オレは鬼じゃねぇよ

谷沢チーフは、香月健思を軽蔑の眼で見てそう言った

そうだあいつを使ってみるか

それから、ふと思い付いたのか谷沢チーフは、携帯電話を取り出す

そう言えば、強行偵察にもってこいの人材がいたっけ

誰なんだ

うわわ、寝坊した

305.昭和の薫りを持つ男

おう、もしもしオレだお前のことだから、まだ近くに居るんだろ

谷沢チーフは、誰かに電話している

裏切ったことに関しては、気にしちゃいねぇこういう時に、お前がどう動く人間かってことはようく承知しているそれででだな

一瞬、息継ぎして谷沢チーフは本題に入る

もう一遍、こっちに付く気はねぇかそうだ、仕事の依頼だギャラは通常の倍だそうお前、ホテルから撤退した時点で、あちらさんとの契約は切れているんだろもう少し、稼いで帰れよ

一度ホテルから撤退して行った人となると

仕事内容は、強行偵察だ敵の本隊だと思われる部隊30人くらいで固まっているから、お前、飛び込んでって20人ぐらいにしてくれ幹部クラスを倒してくれたら、さらにボーナスも出すそれだけでいい殲滅しろとは言わん

少しの間の後

オーケイ、3倍出そうそれでどうだよし、交渉成立だなふふ、お前なら快く返事してくれると思ったぜホテルの1階ロビーに着いたら連絡してくれ直行ルートを確保しておく

谷沢チーフは、ニヤリと笑った

頼んだぞダダドムゥ

ダダドムゥつて

異次元戦士・ダダドムゥおじ様かよっ

電話を切ると、谷沢チーフはオレたちを見て言った

さあて、お前たちをオレの秘密基地に招待してやるぜ

秘密基地

さあ付いて来い

谷沢チーフを先頭に、会議室から出る

あれ山岡部長がまだ落ち込んでいる

何やっているんだ山岡

谷沢さん

力なく、チーフを見上げる山岡部長

オレ、もうダメです

ダメでも何でもいいがそんなところで落ち込んでられても迷惑なんだよ判るか、お前

お前、今まだ勤務中だろ何でもいいから、自分のできることをしろ身体を動かせ

しかしこのホテルには、もう私の部下は残っていません

谷沢チーフは入り口を警備していた巨漢二人と、工藤母を見る

3人も残っているじゃねぇか

3人じゃ何もできません

谷沢チーフは、ハァと溜息を吐く

これからたった1人で敵の本隊に突っ込むフリーの警護人もいるってのに馬鹿か、お前

私は今、自分が何をするべきなのか判らないんです

山岡部長は、うなだれたままだ

そうかじゃあ、お前に預けている人間は回収して行くからな

谷沢チーフは、巨漢二人を見る

お前たちは25階のフロアに行け、オレの部下のトップ・エリートの進藤の顔は判るな進藤の配下に付け白坂家のお客さんたちの警備の方に廻って貰うルートは4のBを使え判るな

では急げ

了解ですッ

巨漢二人は、山岡部長をジロッと見下して小走りで退出して行く

工藤の悦っちゃんは、オレに付いて来い本部の方で仕事して貰う

しかし工藤母は

チーフ私は

何だ山岡が心配か

しゃがみ込んで、山岡部長の肩に手を置く工藤母

お前も職場放棄か

この人を放ってはいかれません

悦子

私が側に居てあげるからね

寄り添う、工藤母に山岡は抱き付いて、泣く

私は私は悦子

判っているからあなたが一生懸命やっていたことは、私は知っているわ私だけは、判っているから

山岡を工藤母は慰める

工藤の時といい、そいつといいどうして、お前はいつもダメ男にばっかり気を取られるんだ

呆れた口調で谷沢チーフは言った

あの人は工藤は、もう私を必要とはしていませんでも、この人は私がいないとダメな人ですから

工藤母は、そう言って山岡に縋り付く

本当にそうなのかね

谷沢チーフは、冷淡に言った

お前のそういう態度がそいつを益々ダメな男にしちまっているとは思わないのかね

どうだろうなそいつはホントは、誰も必要となんかしちゃいねぇよ男なら、仕事でミスすることもある失敗も、不運も、潮目の悪い時期だってあるだが、そういう時に自分1人で立ち上がれない様な男は、男じゃねぇ

辛い時だからこそ、あたしはこの人の側に居てあげたいんです

工藤母は、谷沢チーフを見上げる

そんなのは、お前の勝手な欲望じゃねぇかそうやって、また男を甘やかして腐らせるのかい工藤の時みたいに

あの人のことは、言わないで下さい

いいや、言うさお前から自立できるようになって、はじめて工藤は一人前の男として使えるようになった昔は能力はあったが、詰めの甘い、仕事にムラのある男だったからな

そんなこと、ないですあの人は今だってダメですよ

今は違うお前とコンビを解消して何でも一人でやるようになって、工藤は変わった良くなった

谷沢チーフはそう言う

お前たち夫婦はコンビを組んで、仕事するという関係としては良く無かった最悪だったお互いに甘え合って仕事に厳しさが無い荒れた粗い仕事をするだから、オレはお前たちのコンビを解消させたんだ