いえ、本は好きですよ家の図書室にある本を楽しんでおります
おうちに図書室があるんですか
はいわたくしが読むべき本は、全てお祖父様がお選び下さっていますのでわたくしと美子は、図書室の本を順番に楽しんでおります
本まで香月閣下の選んだものしか、読ませて貰えない
ちなみに瑠璃子さんが一番好きな本て何
寧さんが尋ねる
トルストイの人はなんで生きるかですわ
残念ながら、オレは読んだことがない
雑誌とかも読まないんですか
はい、そういうものは見ないようにしております
あのお洋服とか、髪型とかは、どうやって決めているんですか
今度は、メグ
それはわたくしと美子には、お父様がスタイリストの方に似合う洋服を探していただいていますからわたくしたちは、その方の指示通りに着ています
髪の毛も美容院の先生にお任せです
この二人には選択の自由が無い
いや、自分一人にだけ自由が無いのなら不満にも思うだろうが
瑠璃子さんと美子さん二人揃ってそうだと、違和感を感じないのだろう
今日は、楽しいですわね美子
瑠璃子さんが、お付きの少女に言った
こんなに色んな方とお話しできるなんて
あたしたちの学校は、幼稚舎からずっと顔触れが同じですから
みすずが、説明してくれる
小中高の1年生の時に、多少の新入学生もいらっしゃいますがほとんどは、幼稚舎からの持ち上がりですわね
美子さんが補足する
わたくし、こんな性格ですし人様のような流行などには詳しくないですから、段々、学校の中でお話しする方も減っております
まあそうだろうな
女の子同士じゃ、年齢が上がっていくに従って、次第に会話が噛み合わなくなっていくだろう
お寂しくは、無いのですか
メグが聞く
寂しいわたくし授業中以外は、いつも美子と一緒ですしクラスには、美智さんがいらっしゃいますから、心細く思ったことはございませんわ
いつも一緒なんですか
はい、美子とは一緒に暮らしておりますしあ、寝室は別ですよ
瑠璃子様が小学生の時までは同じベッドで寝起きしておりましたが中学生からは大人ですので、今は別の部屋で休ませていただいております
わたくしは、ちょっと寂しいのですが
美子さんという人は、完全に瑠璃子さんに人生を捧げている
いや、それが当然だと思い込んでいる
瑠璃子さんが3歳、美子さんが6歳の時からずっと一緒に居るんだから
マナ、この間、メグお姉ちゃんとお兄ちゃんと同じベッドで朝まで一緒だったよ
マナが、突然、そんなことを言い出す
それって珠代さんのラブホテルに泊まった時のことかよ
朝まで一緒って言うよりセックスしっぱなしだったじゃないか
それを言うなら、あたしなんかヨッちゃんと二人っきりで抱き合って寝たもんっ
寧さんが、クシシッと笑う
そんなこともありましたね
雪乃が、チラッとこちらを見た
ああ雪乃と最初に犯した夜は、朝まで一緒だったっけ
オレのそんな表情にみすずが気付く
旦那様みすずとも、一緒にお泊まりして下さいっ
うんじゃないですみすずも夜中、旦那様を独占してみたいですっ
ああ、判ったよ
オレは、笑って返答した
あーっ、マナもお兄ちゃんと二人だけでお泊まりしたいーっ
均等にスケジュールを組みましょう
マナとメグが、そんなことを言う
そうだよね克っつんと渚さんの日も作らないといけないし
寧さんが、真剣な顔でそう答えた
でも、みんな一緒の夜も楽しそうだと思う
マナが意見を言う
そういう日も作りましょうでもヨシくんを独占できる夜は、欲しいです
うん、それは絶対にいるよっ
一度、姉妹会で相談致しましょうね
うん、姉妹会の総会だぁ
メグ、マナ、みすず、寧さんで盛り上がる
何だか、楽しそうですよね
瑠璃子さんが、4人を見て微笑む
本当に仲の良い姉妹のようですわ
美子さんも、4人の様子に驚いている
香月家の人間であるみすずが、他の3人に溶け込んでいるのが意外なんだろう
ええ、姉妹なんですあたしたち、姉妹になる誓いをしたんです
まあ、そうですのそれで、みなさん、みすずさんのお身内なんですね
はいですから、あたし今は、全然寂しくありませんみんな、あたしの家族同然いえ、家族以上に親しい姉妹たちですから
みすずは、会心の笑顔でそう言った
とっても羨ましいですみすずさん
瑠璃子さんが、微笑ましく見ている
みすずさんには、愛し合う男性がいらして姉妹の方々もいらっしゃるなんて
瑠璃子さんにだって、美子さんがいらっしゃるわご姉妹同然の
メグが、言った
滅相もございませんわたくしは、瑠璃子様にお仕えする身分でございます
美子さんは、激しく否定する
そんなこと言わないで瑠璃子さんも美子さんも姉妹会に入ろうよっみんなで一緒にお泊まりしたり、ご飯食べたり、お喋りしたりしよっきっと、楽しいよっ
寧さんが人懐っこい笑顔で、そう言う
うんうん、そうだよそれがいいとマナも思いますっ
マナもヒートアップしている
お言葉は嬉しいですが
わたくしたちは
瑠璃子さんと、美子さんは寂しそうに顔を見合わせた
わたくしには、香月の娘という立場がございますし
そういうの別にどうでもいいんです、オレたち
みすずが、にこやかにオレを見る
はいあたしたちには、関係の無いことです
身分も立場もそういうのは一切無いんですあたしたちだから姉妹なんです姉妹になったんですそういう姉妹会を結成致しました
最初にお話しした通り旦那様は、あたしが香月の家の娘だということは、全く知らずにみすずを愛して下さいました
うんそういうの全然関係無いあたし、ミィちゃんのこと大好きだもんっ
みすずも、寧さんが大好きです
マナだって、みすずさんのこと大好きだよっ
みすずも、マナちゃんのこと好きよ
それぞれが、それぞれに好きを告げる
あたしもみすずさんのこと好きです
みすずも、恵美さんのことが好きです
メグちゃん大好きぃぃぃぃっもう、抱き締めちゃう
あたしも寧さんが好きですっ
メグお姉ちゃん、いつも優しいしマナ、感謝してるよ大好きっ
あたしも、マナが大好きっとっても、大好き
マルちゃん、愛してるぅぅっ
あたしも寧のことが好きだよ
マルゴさん、格好いいから、マナ大好きっ
マナちゃんは、可愛いね
うふふふ旦那様、愛してますっ
あーっ、ミィちゃんずるーいあたしもヨッちゃんが好きぃぃぃ
ヨ、ヨシくんあ、愛しているからねっ
お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん好きぃぃぃ