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では、ご主人様がわたくしを止めたのは

うん敵の目的が、ただの様子見だけならこっちの手の内を全部見せるのはマズイだろそれに

オレの中に疑念がある

美智の心月は、武道の達人には効くかどうか判らないんだろそして美智は、天井に隠れていたミス・コーデリアの気には気付かなかったんだよな

オレたちは、美智を先頭に美智の気を関知する能力を頼りに進行していた

だが、美智はミス・コーデリアには気付かなかった

ミス・コーデリアが、完全に自分の気配を消すことのできるほどの達人なら美智の神月が通じない可能性がある

申し訳ございませんご主人様

美智は、口惜しそうだった

いや、これは美智ちゃんの能力に頼りすぎるフォーメーションを組んだあたしが悪かったんだよ

マルゴさんが、自分を責める

気にすることはないわあんな化け物みたいな相手なかなかいないんだから

関さんがニコッ微笑んで、マルゴさんをフォローする

フォーメーションは元に戻しましょう藤宮さんが先頭で、あたしが2列目美智さんは他の子を護りながら、前後の気を探ってで、マルゴさんが最後尾ね

関さんの提案に、マルゴさんはウンと頷く

藤宮さんも前みたいに一人だけで突出することはしなくなったし何か突発的に起きた場合は、今みたいにそれぞれの判断でポジションを変更してくれていいからもう、お互いの能力は判っているんだし上手にフォローし合っていきましょう

戦闘チームのコンビネーションは、確実に良くなっている

さすが香月セキュリティ・サービスのトップ・エリートですね、関さんあたしよりも、遥かにリーダーシップがある

ミス・コーデリアの襲撃でチームの指揮を執ることに、自信をなくしてしまっているのか

違うわわたくしも藤宮さんも、あなたたちのお陰で自分には何ができるか、チーム内で自分の付するべきポジションは何なのかを考えられる様になったのよちょっと前までのあたしたちはそりゃ、経験や技術はそこそこあるけれど、自分のことばっかり考えていて周りを見る眼に欠けていたわこうやって、このチームを組んでみて気付いたこと、判ったことがいっぱいあるのよ

わたくしも関さんと同じです

今までのわたくしは自分勝手でした反省しています

だからねこのチームの指揮は今まで通り、マルゴさんにお任せするわもちろん、あたしたちも気が付いたことがあったら、すぐに指摘するけれどでも、リーダーとしての視点で全隊を見る眼を持っているのは、マルゴさんだけだと思うから

ええ、気にしないでどんどんわたくしたちに指示を出して下さい

関さんと麗華の言葉に、美智が付け加える

わたくしも、マルゴお姉様を信頼しておりますこのまま参りましょう

みんなありがとう

マルゴさんは、感激している

うんうんっ大丈夫だよ、マルちゃんきっと良いチームになるよっ

寧さんが、ニッコリ笑ってそう言った

それからあなたも良い眼をしていたわね助かったわ

関さんは、雪乃を褒める

まあ、たまたま天井を見たら、何か人型が浮かんで見えただけなんだけどね

ドヤ顔で、フフーンと鼻高々な雪乃

これからも期待しているわ頼むわよ

任せなさいってっ

こいつは調子に乗りやすいからなあ

関さんは、雪乃とオレたちの関係の正確な関係は知らないし

白坂創介の娘を人質として連れているぐらいしか理解していないんだろう

まあ、人質にしては雪乃には自由な言動を許しているし

何となく、打ち解けてきているというかオレたちの中に溶け込んできているけれど

マナとメグがいないのが大きいんだな

あの二人は、雪乃に対する拒絶反応が強すぎるから

そう言えばあんた眼は平気ちょっとは見えてきた

雪乃が、香月健思に話し掛ける

あ、大分良くなってきましたもう平気です

雪乃本質的には、優しい子なんだよな

ただ自分は特別な存在だと思っているから

他の子と、理解し合えないギャップがあるわけで

それはさっきの香月健思の言動を見て気付いた

香月健思も何でか、自分は特別で、他人の上に君臨するものだと信じ込んでいる

だからこいつは、オレたちを束ねて、香月グループの裏部門の長に自分はなれると考えているわけで

オレたちに対し、信頼を得るとか

自分の能力をアピールするとということは一切、飛び越えて

最初っから、香月健思は自分をオレたちよりも上位の人間だと位置づけて

だから、何の問題も無くオレたちが自分の下に付くと思い込んでいる

雪乃もそうだ

自分は最初から他の人たちよりも特別な位置にいる人間だと思っているから

だから、メグをずっとイジメてきたんだし

妹にも酷かった

雪乃と香月健思は似ている

そういや二人とも、名家の一族の傍系の子だ

中途半端な位置に居る

ジッちゃんや、みすず、瑠璃子といった名家の本家の人間は家を護るという責任感がはっきりあって、他の人に対してきちんと応対するけれど

中途半端な傍系の人間は家の権威に縋り付くだけで、余計なことしかしないからなあ

自分のプライドを守るためだけに、家の恥となるようなことも平気でするし

あれちょっと待てよ

どうしたの、ヨッちゃん

寧さんが、オレの顔を覗き込む

あの私塾の連中とその親って、性格的にそっくりでしたよね

うん、どういうわけか考え方とか、シンクロしていたよねっみんな

香月健思さんとお父さんの香月昇さんもやっぱりそうですか

香月昇ミス・コーデリアにそそのかされて、シザーリオ・ヴァイオラと組んでいるって言うけれど

似ていませんよ父と僕とは、全然別の人間です

香月健思は、はっきりとそう言うが

そっくりですよそういう性格も含めて

関さんが、そう言う

関さんはジッちゃんの専任警護人だ

重役たちの集まるような場所でも、警護に付いてきているんだろうから

その意見は、正しいだろう

それがどうしたの、ヨッちゃん

何か気が付いたことがあったら、何でも言ってみて大切なヒントになるかもしれないから

寧さんとマルゴさんがオレを見る

オレ、思うんですけれど

オレは香月健思を見る

確かに健思さんみたいな人なら野心もあるし、思い切ったことをすると思うんです

香月健思は香月家の血筋でありながら、新興グループの方に属していた

そして、私塾内の両グループの調整役に徹していた

それは、彼がいずれ香月グループの裏のボスになりたいという想いがあったからだということは、すでに判っている

頭もいいし、色々と画策することが好きだし人を思い通りに動かす、才能だってあるんだろう