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わたくしだってみんなのことは護るわよ

今、谷沢チーフが別の指令をしたとしてもわたくしは受諾しないわみんなが安全な状態になるまでは、警護を続けるからあたしは人を護る警護人なのあたしの武器は、護るためのなんだから

そう言って関さんは手の中のピストルを見る

へえみなさん、なかなか信念をお持ちのようですね

香月健思は、小賢しい笑みを浮かべたままだ

では皆さんにとって怪しい人物なのは、僕と彼女だけってことですね

そう言って雪乃を見る

いいやオレは雪乃を信じているよ

オレの言葉に雪乃が驚く

雪乃は高飛車だし、我が儘だし、自分勝手だけれど悪いやつじゃない本質的には優しい子だよ

ああんた、何を言っているの

あたふたとする雪乃

高校の入学式の日暗く落ち込んでいたオレに声を掛けてくれたのは、雪乃だったじゃないか

入学式のあの日オレの親父は、失踪した

落ち込んで震えていたオレを気遣って、声を掛けてくれたのは雪乃だった

嘘よ!あたしがあんたみたいな人に、声なんて掛けるわけが無いじゃない

雪乃は覚えていないようだ

入学式の日のオレのことなんて

でも、オレは覚えている

あの日の雪乃が優しくて美しかったから

オレは、あの日からずっと雪乃に夢中になっていたんだ

でも、そうなんだ雪乃は優しかったんだよオレに

香月健思が、ジロッとオレを見る

あのこの子、白坂雪乃さんなんですよね

そうよ、あたしは白坂雪乃よそれがどうかしたの

不服そうに、雪乃が健思に言う

いやずっと不思議なんですよどうして皆さん、敵の勢力の女をみんなに野放しにしているんだろうかって

確かに白坂家は、オレたちの敵だ

香月家とも黒い森とも敵対している

雪乃は、敵じゃないからさ

だからって味方でもないよっ

そこんとこ間違えちゃダメだよ、ヨッちゃん

そうだ、雪乃は味方では無い

絶対にオレの味方にはならない

雪乃とオレは判り合うことなんてできないんだから

それぐらいオレたちの心は離れている

そうよあたしは、あんたなんて大っ嫌いなんだから

あたしを懐柔しようったって無駄よあたし、あんたみたいな男は生理的に嫌いなのもう、DNAの段階から嫌いだってマーキングされているんだからっ本当なら、口だってききたくないのよっでも今は

口惜しそうにオレを睨む

仕方無いからそうよ、仕方無いから、あんたと話してあげているだけなんだからねっ感謝しなさいよっ

オレはフフッと笑った

何よ何がおかしいのよっ

いやマナがここにいたら、また雪乃に酷いことを言うんだろうなって思ってさ

うんマナが雪乃を責めて

メグがきっと睨んでいる

あの子は馬鹿なのよあんたみたいな悪い男に引っ掛かってさまだ子供だから仕方無いんだけれど

雪乃はオレを見る

舞夏のこと頼んだわよちゃんと責任とってね

こうなっちゃったら仕方無いじゃないあたしの家はもう、潰れちゃうんだろうから

雪乃はうつむく

父が社会的に抹殺されたということ

例え白坂家が保ったとしても自分たちの居場所はもう無いということは、判っているんだ

情けないけれど舞夏のことは、あんたに任せるしかないと思うのよ弓槻先生や香月みすずや何より、恵美に頭を下げるのは、あたし絶対に嫌だから

雪乃のプライドがそれを許さない

だから、あんたが何とかしなさいよ舞夏のこといいわね

そういう雪乃さんは、どうするつもりなの

寧さんが、雪乃に尋ねた

そんなのあたしが知りたいくらいよっ

自嘲気味に雪乃は、答えた

自分の未来が全く見えないんだ

雪乃は、いら立っている

さあっ、もう話はいいでしょっ行きましょうよ上でも下でもあたし、こんな廊下で立ち話しているのは、もうゴメンよっ

そう言って、雪乃が小走りで前に駆け出す

おい、待てよ一人で勝手に行くなよ

オレは雪乃を追い掛ける

寧さんと美智がオレを追って前に出る

隊列が崩れた

シュココココーンッ

天井からガス弾が撃ち出される

これは、さっき見たぞ

ダダドムゥおじ様が、敵との戦闘から撤退する時に

て、ことはこれを操作しているのは

マルゴさんが、オレたちを追おうとした瞬間

ドダダダダダダダッッッ

背後から機関銃の銃撃

壁の上の方に銃弾が穴を開けていく

一射眼は、威嚇の牽制か

みんな、近くの遮蔽物に身を隠して

オレたちはそれぞれに身を隠すが

結果オレたちとマルゴさんたちの間の距離が開く

ギュイイイイインンンッ

突然、大きな音がして天井から防火壁が下りてきた

こ、このままでは

オレたち分断される

缶コーヒーのおまけに空母が付いているので、買って飲んだら、お腹が痛い

あれ、つい最近にもこんなことがあったと思ったら

缶コーヒーのおまけに、アストンマーチンが付いた時だった

ジャンボ旅客機のおまけの付いた、オレンジジュースに変えよう

313.壁を挟んで

ズダダダダダダッ

ドゥダダダダダッ

掃射される後方からのマシンガンの数が増えている

3丁いや、もっと多いかもしれない

ドゥガガガガガッ

トゥダダダダダッ

マシンガンの種類が違うのか、耳に飛び込んで来る銃声も異なる

激しすぎる銃弾の雨

これでは、関さんが撃ち返すこともできないし

マルゴさんや麗華も、動けない

その間も防火壁は、シャーッと高速で下りてくる

こちらからマルゴさんたちの居る方へ走って戻るべきか

しかし、頭を上げたら確実に撃たれる

な、何よこれっ

怯えた雪乃が、後ろからオレにしがみついてくる

おい、雪乃離れろよ

雪乃にくっつかれたら素早い行動はできない

いやよっ

半分パニックになった雪乃が、叫ぶ

防火壁が閉まってしまう

ウィィィーンドゥン

完全に閉じられた

オレたちはマルゴさんたちと分断された

物陰から、美智が顔を上げる

この防火壁は、マシンガンの銃弾を防ぎますもう、大丈夫です

美智はこっち側に来てくれていたか

あはは参っちゃったねこりゃ

寧さんもこっちか

そして、オレと雪乃と

いやはや困りましたねぇこの状況は

香月健思お前もこっちかよ

防火壁の向こうに分断されたのはマルゴさん、関さん、麗華の3人

やられたな完全に

向こうは、監視カメラで僕たちの隊列が崩れるのを待っていたんでしょう僕たちの進行ルート上の防火壁は、いつでも操作できるようにしていたんじゃないですかね

そんなことができるのは

ホテル内の全システムを制御している本部にいる人間だけだ