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つまり谷沢チーフか

僕たちの会話も盗み聞きしているんじゃないですかね谷沢チーフに対する疑念を口に出した途端、アクションを起こしたんですからこの即断する判断力は、さすが谷沢さんてとこですよね

オレたちは谷沢さんが怪しいと口にしていながら、心のどこかで本当にそうだろうかと思っていた

それは、現実の谷沢さんを知っていて

あの人が、オレたちの敵になるということがどうしても半信半疑のままだったからだ

それはマルゴさんや、関さん、麗華たちもそうだろう

だから、オレたちは迂闊にもホテル内には監視網があることを判っていたのに、谷沢さんへの疑念をみんなで話し合ってしまった

まさか、こんなに早く敵が次の手を打ってくるとは

ドガァッ

防火壁に、反対側から何かがブチ当たる音がする

麗華か

しかし防火壁は、ビクともしない

本当に防弾・対爆仕様の特別製の壁なんだ

寧さんが、通信機を耳に付けようとしていた

そうだもしもの時のために、通信機を持っていたんだっけ

オレと美智も、寧さんの真似をして通信機を付ける

聞こえるかい寧、オーバー

聞こえるよ、マルちゃんオーバー

近くでの通信は混信を防ぐために、言葉の終わりにオーバーを付けるんだったな

それと誰に喋っているのか、誰の答えが聞きたいのか、はっきりと言わないといけない

そっちは大丈夫なの、マルちゃんオーバー

ああ防火壁が下りきったら、マシンガンの連中はすぐに撤退したよオーバー

かなりの距離から撃ってきていましたね美智妹《ミチ・イモウト》の気のセンサーが届かないぐらいですからオーバー

麗華が、そう言う

申し訳ございませんオーバー

別に美智ちゃんを責めているわけじゃないよ敵の方が上手だったんだよそれにどうやら、向こうはあたしたちを分断することだけが目的で、本気で撃ち殺しにはきていなかったからねオーバー

どういうことです、マルゴさんオーバー

あたしたちを狙った正確な照準じゃ無かったってこと確実に殺す気なら、もっと距離を詰めて来るはずだしそれなら、こっちにも対処のしようがあったんだけれどあの距離で当てずっぽうにバカバカ撃たれたら、どうしようもないよオーバー

銃撃は後方から人数は5人でしたね、オーバー

美智ちゃんと数えていたんだ

5人てことはミス・コーデリアたちじゃない

すると、やっぱり

うん、あたしも確認した3丁は同じタイプのマシンガンで残りの2丁は、別々のタイプだった銃声が全然違ったからねオーバー

はい全て、香月セキュリティ・サービスのトップ・エリートが使っている物でしたわ3丁が支給品で、2丁は私物です

関さんが言う

あたし具体的に誰が撃ってきたのか、まで判りました撃つときのリズムに癖がありますから5人とも、谷沢チーフ配下のトップ・エリートですオーバー

谷沢さんの指示なのか

はい、わたくしにも判りましたオーバー

麗華もそう言う

もう、間違いない

となればこの通信機でも、あんまり余計なことは言わない方がいいかもねこれってさ、地下で香月さんに借りてきた機械だよね

マルゴさんが、嘆息する

各階の壁の中に中継器があるから、地下とも通話できるっていうシステムだったでしょということは中継器から、盗聴するのは簡単だよねオーバー

システムを制御している人間なら

いや、このビックリ機巧のホテルのことだ

どうせ盗聴する仕組みは、最初から組み込まれているんだろう

判ったマルちゃんあたしたちの話は、全部筒抜けになっているって考えて、話をした方がいいのねオーバー

そういうことだよ、寧オーバー

壁で分断されてしまった以上どうしても、この通信機は必要だ

携帯電話じゃ、一対一の通話しかできないし

ていうかこのホテル内で声を出したら、何したって盗聴マイクで話を聞かれてしまうんだろ

だから、聴かれていることは覚悟の上で会話を続けるしかない

とにかくどうやら、今閉鎖された壁以外はフロア内のレイアウトは変わっていないみたいですここから、大廻りして壁の向こうに行くとなると10分ぐらいは掛かると思うわでも、行けないことは無いから、安心して

関さんは迷路状になった各フロアの地図を、完全に記憶している

一カ所、封鎖されてもどこをどう抜ければ、オレたちの居る場所に出るのか判るらしい

あなたたちは、そこから離れないでいいわね、オーバー

そうだね下手に動いたら、現在位置が判らなくなるあたしたちが追い掛けようがなくなるからオーバー

関さんとマルゴさんは、そう言うけれど

でも、敵がオレたちの合流を許すとは思えませんよオーバー

マルゴさんたちは、迂回する間に何度も敵の襲撃を受けることになるだろう

今すでに、その準備を始めているはずだ

敵は、オレたちの通話を聴いているんだから

大丈夫だよあたしたちはプロだから何があっても、絶対に迎えに行くから、そこで待っていてオーバー

ねえねえ、あっちの人は何て言っているの

通信機を持っていない雪乃が、オレの顔を覗き込む

迂回して、ここまでオレたちを迎えに来るからここで待っていろってさ

えー、ここで

いや、仕方ありませんよ僕たちは、ホテル内を自由に歩き回ることはできないんですから

同じく通信機の無い香月健思が、そう言った

ちょいちょい

ん美智が、オレの肩を突っつく

美智は自分の携帯電話をオレに見せた

画面の上を手で隠している監視カメラに液晶画面が映るのを恐れているのだろう

オレだけに見えるようにして注意深く手を動かす

そうかメールの作成モードを使って

筆談か

実際にメールを送るのではなく直接、相手に打った文章を見せれば、盗聴されずに自分の意志を伝えられる

美智の携帯の液晶にはこう書かれていた

[わたくしは、ホテル内の全ての地図を覚えています]

美智が、素早く次の文を打つ

[先程、関さんが記憶なさっている時に、横から拝見して覚えました]

さっきの2505室で関さんがコンピューター端末の出したマップを見ている時に、一緒に暗記したっていうのか

さすがだ、美智

美智が居れば、オレたちはホテル内は自由に歩き回れる

[他の方には、言わないで下さい]

うんここで喋ってしまったら、盗聴されてしまうだけだ

今は、オレの心に閉まっておこう

何やってんのよ二人して

雪乃がオレたちに言う

何でもないよプライベートなことだ

これからはさ何か思い付いたことがあったら、携帯で筆談しよう読ませたい相手にだけ、携帯の画面を見せて監視カメラに映らないように気をつけるんだ