保護すべき人物のリスト
つまりあなたは、ここで殺しちゃっても構わない人ってことよね
そんなこ、困ります
あらせっかく日本まで来たんだもの1人ぐらい殺さないと、わざわざ来た甲斐が無いって、うちの子たちも言っているわ
ミス・コーデリアが2人の黒戦闘服に英語で何やら言う
下卑た笑いを零す2人
女の声やっぱり、白い女のヴァイオラたちか
もう一人この部屋で待っていた方の戦闘員は何も喋らない
ただ落ち着いて、オレたちに銃を向けたままだ
本当にこいつは何者なんだ
ミス・コーデリアと親しい雰囲気の女のヴァイオラたちと比べて妙に緊張しているけれど
まあいいわ香月健思さんの処遇は、そのうち考えるとしてセックス・ショー、やりなさいあたしたち、退屈で死にそうなんだから
寧さんが、ミス・コーデリアを睨む
あたしたちを愚弄するつもりなんだねっ
当たり前でしょあたし、あなたたちが大嫌いなのよ
ミス・コーデリアは、フフフフと笑う
キョーコみたいな人を売春組織の用心棒《バウンサー》にするなんて、あんたたちは彼女の価値が全く判っていないわよね
恭子さんは、用心棒じゃないよっあたしたちの仲間なんだからねっ
なら、尚更よ売春婦の身内になったキョーコなんて、絶対に許せないわあたしが、キッチリお仕置きしてあげないとね
かつて、恭子・ドスノメッキーさんのパートナーだった、ミス・コーデリア
彼女には、恭子さんに対する複雑な愛憎があるらしい
いいいから、早く始めなさいあたしの前で盛りのついたイヌみたいにまぐわいなさいよっ笑って見ていてあげるから
とにかくオレたちを貶めたいんだな
オレたちの心を折ろうとしているんだ
始めないのなら、この男から殺すわまあ、あなたたちの仲間じゃないらしいから、彼が死んでもあんたたちは別に痛くもかゆくも無いでしょうしね
ミス・コーデリアは、銃を香月健思に向ける
ややめて下さいっ
わ、判ったわよっあたしがするから
あたしが、あなたたちの前でセックスすればいいんでしょ
ヨッちゃん、お願い
寧さんは、まだ処女だ
初めてが、こんな場所だなんて
あなたはダメよナジマ・ヤスコ
あなたは、ミスター・ヴァイオラの景品なのよあなたを求めて、ミスター・ヴァイオラは今、奮闘しているんだからあなたがメチャメチャにされるのは、彼が来てからよ何しろ、ヘンタイ的なセックスが大好きな連中が一個小隊でやって来るんだから
冷たい眼で、ミス・コーデリアは笑う
あなたは、彼らに犯されるのよその前に手を出したら、あたしがミスター・ヴァイオラに怒られちゃうわ
ミス・コーデリアにとって寧さんは、ミナホ姉さんやマルゴさんと一緒に自分から恭子さんを奪った対象になっているんだ
だからこのセックス・ショーの要求も、寧さんを苦しめるためにやっている
ということだからセックス・ショーは他の子でやってちょうだい
他の子美智と雪乃
ご主人様、わたくしは構いません
ダメだよミッちゃん
寧さんが、叫ぶが
ご心配には及びませんわたくしは、すでに身も心もご主人様に捧げていますどんな場所でも、誇りを失うこと無く、ご主人様にご奉仕致します
凛とした声で、美智は言った
そう言ってくれるのは、とても嬉しいけれど
でも、美智
それじゃあ、ダメなんだ
それは、ミス・コーデリアの求めているものではない
ミス・コーデリアは、オレたちが絶望に泣き喚く姿を求めているんだから
苦難の中でも、美智が凛とし続けていたら
オレたちに、もっと酷い要求をしてくることは判っている
オレたちを嘆き悲しませるためだけに、香月健思をなぶり殺しにするぐらいのことはするだろう確実に
美智、今はお前じゃない
お前の力を見せるのは、今じゃない
美智とオレの眼が合う
なあにこの子の力って
ミス・コーデリアが、オレたちに割り込んできた
こいつはまだセックスに慣れていないんですよだから、自分の世界に入り込んでしまうショーとしての、見世物になるようなセックスにはなりません
ここで、オレとセックスしたら
美智はまた、オレと心と心がシンクロしてしまうかもしれない
気の同調をミス・コーデリアには見られたくない
美智の気の力を、気付かれてはいけない
奥義心月は、オレたちの最後の切り札なのだから
とういうわけでお前の出番だ、雪乃
あたしぃ
不機嫌な顔で雪乃は答えた
お前だって判るだろここで、戦闘要員の美智の体力を消耗させるわけにはいかないってことはさ
美智が戦闘要員だってことは、オレたちが廊下を進んでいたときのフォーメーションと実際の戦闘で、ミス・コーデリアにはバレている
もちろん、だからと言ってミス・コーデリアの前で断言するのは馬鹿げている
だけど仕方が無い
雪乃の頭の悪さは、底抜けなんだから
はっきり言わないと、こいつは判ってくれない
こちらの気持ちを察するってことの無い女なんだからこいつは
だからって何であたしなのよっ
寧さんはダメで、美智も無理なら、お前しかいないだろ
あたしは嫌よだいたい、あたしはあんたたちの仲間じゃないんだからっ
今だけ入れてやるよ、特別にっ
いいです結構ですあんたの仲間なんて、死んでもゴメンよっ
なら、お前、先に殺されるかえ、白坂雪乃
その瞬間雪乃は、自分が殺されるべき人間のリストに入っていることを思い出す
香月健思さんよりも、お前の方には殺される理由があるんだよっギャーギャー喚いていたら、すぐに処分されるぞセックス・ショーでも何でもして、この人たちに媚を売らないといけないのはお前の方じゃ無いかっ
そうだ今のままでは、絶対に雪乃は殺される
何もしなければ今すぐだって
わ判ったわよ
やればいいんでしょやればいいわよ、どうせ全校生徒にだって観られているんだし今更、セックス・ショーぐらい恥ずかしくないわよっ
雪乃は口ではそう言うが
すでに眼に涙を溜めていた
プライドの高い名家の娘白坂雪乃
何度、酷い目に遭わされても心が屈しない少女
本当は嫌なんだ
こんな場所で見世物として、オレとセックスすることが
だが今は
これしか窮地を乗り切る手立てが無い
さっき、寧さんが写真を撮られた籐の椅子にオレと雪乃が進み出る
照明のライトが前方と真上から、オレたちを照らしている眩しい
さあて楽しませてちょうだい
寧さんたちは観客席に座らされている
舞台の左右から白いヴァイオラたちが、全員を監視している