Выбрать главу

ていうか戦闘脳

どう格好良く闘うかしか、考えてないもんな

その半分でも、お洒落のこととか考えればいいのに

うんとても残念な感じがする

ところでトニーさんとノーマさんは、闘わないんですか

オレは思い切って聞いてみた

そりゃ、あたしたちは

そういう契約はしていないから

契約

頭脳労働専門なんですボクたちは

得意じゃないんですね闘うのは

ボクは格闘術の基本的なことしか習得してないんですけれど、ノーマさんの方は

いやノーマさんは、昔、地元でケンカ鬼の嫁と呼ばれた方ですから

もう昔のことよ

だから、本当にどうしょもなくヤバそうな時は、ノーマさんも出撃することになると思いますけれどそういうのは、本当に状況がサイアクな時だと思って下さい

あたしは戦闘はやりませんそういう契約なんだからっ

ノーマさんは、ぷりぷり怒りながら素麺をすすっている

あ、危ない

後方に居る不良外人がピストルを取り出した

はい、ポチッと

トニーさんが、何かのスイッチを押す

シュババババッとタイタンボーイの車体から火花が噴き上がる

ただの花火目眩ましだよ

トニーさんは平然とそう言うがピストルを持った敵は、一瞬気を削がれる

ミラー・ナイフ

工藤父が、落ちていた石を拾って思いっきり、その男の頭に投げ付ける

どこがミラーでどこがナイフなのか全く判らないが石は男の頭にヒットして、後ろに倒れる

秘技、駝鳥の湖

そのまま工藤父は、鉄パイプを振り回しながら敵の中へ躍り込むッ

ガブラッチョガブラッチョガブガブゥゥッッ

訳の判らない奇声を上げながら敵を粉砕しつつ、地面に落ちていたピストルを確保する

何でぇ中国製のコピー品かと思ったら、マジモンのP228じゃねぇか

スッと、工藤父がピストルを構える

シグサウエルP228こりゃあ、当たるぜ

そのまま平然と撃つ、工藤父

ダキュウンッ

バリリンッ

後方の敵の車の窓が割れる

もっともオレの腕じゃあ、弾がどこに飛ぶか判らねぇがな

二発目を撃つ

ドュキュゥゥン

弾が地面にビシュッとめり込むッ

不良外国人たちは怯む

さあまだ続けるかい

工藤父は、じりじりと敵との距離を詰めていく

右手にピストル、左手に鉄パイプ唇から真っ赤な嘘、背中に人生だぜぇい

お父様何ですの、それ

ミッチィも、シュパッシュッパッとムチを叩き付けて鳴らしながら敵に寄っていく

若い子は知らなくていいのっ

工藤父が、再びピストルを構えると

不良外人の一人が、廻りの連中に指示をする

どうやら撤退の指令らしい

ふん

気絶した仲間を車に乗せる外国人集団

元からギュウギュウ詰めだった車内をさらにギュウギュウ詰めにして

車をバックさせて逃げて行く

車の中から、口々に何かを喚いている

どうせ捨て言葉で、罵詈雑言を言っているのだろう

うるせぇんだよ

ダキュゥゥンッ

さらに一発工藤父が、威嚇射撃をすると

不良外人たちは、黙り込んでしまう

オレたちから30メートルぐらい距離を取ると

そのまま車をターンさせて逃げて行った

さぁってと

工藤父が、さあっと周囲を見廻す

美智、隠れろ

その瞬間工藤父とミッチィが、草むらの中に飛び込むッ

さっきまで工藤父が居た場所に銃弾が撃ち込まれたッ

狙撃されているっ

42の3です

トニーさんが、無線機で誰かにそう告げた

はい、片付けたわよ

次の瞬間無線機から、そんな女の人の声がした

各監視ポスト確認をお願いします

トニーさんの指示に

1番から12番異常なし

12番から26番何もなし

26番から38番異常なし

38番から50番42で一人確保他は異常ないわ

50番から60番全て見落とし無し

少なくとも、5人の人間がこの周囲を監視している

トニーさんが、ガラッと車のスライド・ドアを開ける

ボス狙撃者一名確保他に伏兵はいないようです

了解だトニー

工藤父とミッチィが起き上がる

さっき飛び込んだ草むらから、かなり離れた場所から顔を出した

こういう訓練もしているんだ

あの不良外国人どもを撤退させた時に狙われることは判っていたからな狙撃者ってのは、心の隙を突いてくるもんだから

はい、戦闘中は狙いを付けられないように常に移動し続けておりましたし

そうかそれで

工藤父も、ミッチィも決して立ち止まらずに、攻撃し続けていたんだ

あっちも狙撃する瞬間には、全て集中するからな隙が出来る

ライフルの引き金を引こうとする瞬間を狙って工藤父の配下の人が、狙撃者を倒したのか

トニー、誰が確保したんだ

ネコ先輩です

あいつかよ

今、こっちに向かってます

ネコんとこの警戒は

それは、水谷さんが代わりに入るそうです

ならいいが

道の先からど派手な軽自動車が走って来た

紫とピンクのラメ・カラーに塗られた軽自動車

中に乗っているのは

小さな子供が、ハンドルを持っているけれど

軽自動車は、オレたちの前に到着した

お待たぁ狙撃犯を一人、捕まえてきたよーんっ

車から降りて来たのはどう見ても、中学生にしか見えない少女だった

というか下手すりゃ小学生

今、流行りの女子小学生向けブランドの派手なシャツに短パンを履いている

どっちも黒地にピンクのラメが光っている

この人本当に、工藤さんの部下なんですか

と、オレがトニーさんに尋ねると

はい、ネコ先輩こと金子佳菜子さん38歳です

さんじゅうはっさい

バシッっと、オレの横にスニーカーが飛んでくるッ

そこっ歳を言わないっ

ネコ先輩が、履いていたスニーカーを投げ付けてきたらしい

そんなことはどうだっていいから確保した狙撃手の顔を見せろ

工藤父が、ネコ先輩に言う

ロミオ・モンタギューかジュリアーノ・ジェンカか

シザーリオ・ヴァイオラがアメリカから連れてきた殺し屋のどちらかだったら今夜の闘いは楽になる

ネコ先輩が車の後部座席に転がした、敵を工藤父に見せる

こりゃロレンザッチョ・バンディーニじゃないか

シザーリオ・ヴァイオラのマネージャーの

ロレンザッチョ・バンディーニは、戦闘には参加しないんじゃなかったのか

工藤父の言葉にノーマさんは

あははは、思いっきりガセ情報だったみたいですねそれっ

ということで、戦闘終了です

昔少年ジャンプのキャラクターが闘うファミコン・ジャンプというゲームがありましたが

少年マガジンで同じ様なのを作ったら、どうなるんでしょうね