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バービーさんを取り囲んだ5人の男たちは味方がいるのも構わず、平然と銃を撃つ

およっと

銃口が自分に向いた瞬間に、バービーさんは身を躱す

そこへナイフの2人が突進してくる

バービーさんが、黒竿《ブラック・シャフト》でナイフを薙ぎ払うと

また、ピストルで狙われる

ドガッンッ

ズズゥゥン

今度は、2丁同時に発砲だ

それもバービーさんは軽やかに躱す

凄い素晴らしい反射神経ですね

麗華が驚嘆する

それだけでは無いわバービーちゃん、襲って来ている5人全員の動きを完全に把握しているわ事前に相手の次の行動が判っているからギリギリで躱せるのよ

ネコさんが、そう解説する

しかし、何であいつらあんなにバンバン撃ってくるんです

味方に流れ弾が当たるとか、全然考えていないみたいだけれど

あの5人も相当の訓練を積んでいるってことさフォーメーションでお互いの位置が判っているから平然と銃撃してくるんだよ

男のシザーリオ・ヴァイオラ本人には、あの馬鹿っぽい言動で、劣悪なイメージがあるだろうけれどね配下の処刑人は、みんな一流の腕前だよヴァイオラの組織を維持しているのは、彼らの力だからねロミオ・モンタギューは、その中でもビッグ・ネームの処刑人だ舐めてかかると命が無いよ

バービーさんは、番場さんに下がらせたんだ

今までは半分素人みたいなロシア人のチンピラが相手だったから幼稚園児と野球していたら、突然、メジャー級の剛速球エースが出て来たみたいなもんだよ闘いの感覚が、ロシア人で慣れてしまっているままでは、ロミオ・モンタギューに瞬殺されちゃうよそれも、もちろん敵の策略の1つなんだけれど

つまりヴァイオラたちが、戦闘員の人数稼ぎに連れてきたロシアのチンピラたちとずっと闘い続けてきた番場さんは、いきなり現れたロミオ・モンタギューのチームのスピードには、眼や身体がついていかないってことですか

オレの問いに、マルゴさんは苦笑する

スピードとコンビネーションだけじゃないよ一流のプロは、殺気が違うからね実戦経験の浅い人なら、あの人数のプロチームが相手じゃ気後れしちゃうよ

そうかそれで、バービーさんたちは今まで戦闘に参加していなかったんですねレベルの低いロシア人の相手は、ほとんど番場さんに任せて自分たちは、高レベルの敵が現れた時にすぐに対処できるように

低レベルの敵に、眼や感覚を慣らさないように

いや、それはねえな単に年のせいなんじゃねぇの長時間の闘いだと、腰が痛むんだと思うぜ、あいつ

工藤父が、茶化して言う

でも、この状況まずいわねあんまり時間が掛かると、さすがのバービーちゃんでも分が悪いかもね

ネコさんが、心配そうに言う

ずっと、あんなスピードで躱し続けられないでしょう幾ら、あの子でも

画面の中では、バービーさんがひたすらナイフの切っ先と銃弾を躱し続けている

もう5分近く一度も止まらずに、ハイ・スピードで動き続けている

馬鹿なこと言うんじゃねぇ敵が一流の処刑人なら、バービーは超一流の警護人だぜあいつのことだもう、次の手は考えているよ

工藤父は、バービーさんの逆襲を信じている

あはっはぁなかなかやるわねっあんたたち、コンビネーションと集中力は褒めてあげるわ5人で相当、訓練したみたいねでも

バービーさんの眼が、キラッと光る

こういう事態は、想定している

またナイフの男が、ズバッとバービーさんに斬り付ける

ギリギリで身を躱す、バービーさん

そこへ銃撃

これも避ける

最初のナイフの男が、ズッコケた

見るとバービーさんが、釣り竿で男の足を釣っている

身を躱す時に、男の足に針を引っ掛けていたんだ

ほらコンビネーションが崩れた

転んだ男の首に、ガキッっと蹴りを入れるバービーさん

悶絶してブッ飛ぶ男

はい、1人減ったぁぁッッ

ロミオ・モンタギューが、英語で何か指示する

拳銃の男が1人自分の銃をロミオ・モンタギューに投げて渡す

それから、腰のコンバット・ナイフを引き抜く

ナイフが2人に、ピストルが2人ロミオ・モンタギューは2丁拳銃

すぐにフォーメーションが、4人体勢に移行する

なるほど、メンバーが欠けた場合のコンビネーションも訓練済みってことね

苦笑しながら、再び敵の攻撃を躱していくバービーさん

大分、体力が消耗してきている

酷く汗をかいて息も荒い

うっひぃこのままじゃ、こっちがヤバいね

バービーさん、援護しますっ

番場さんが、そう言うが

冗談っあんたのトロい動きじゃ、こいつら2人のコンビネーションでもやられちゃうよっ

バービーさんは、叫ぶ

確かに長くて重いフレイルを振り回しながらじゃ、この敵のスピードには付いていけないだろう

あんたは、そこでしっかり見てなっいいわねっ

でも、バービーさんっ

姐さんの言う通りにするんだ番場ぁっ

ルビーさんが叫ぶ

姐さんが見てろって言ったら、言われた通りに見ているんだよっ

ルビーさんは、自動小銃のマガジンを交換している

今は流れ弾が当たる可能性があるから撃てないが

いつでも、形勢を逆転するチャンスは来ると信じているのだろう

とついに、バービーさんが足をもつれさせて、転びそうになる

バ、バービーさん

っていうのは、嘘ーんっ

バービーさんは、床に倒れる寸前にクルッと回転し接近してきたナイフの男に、何かを叩き付けるッ

ウガァァッ

それは黒竿の先の毒針か

悶絶して倒れるナイフの男

はいこれでさらに1人減った

残る敵は3人

バービーさんは、ニコッと微笑むがすでにふらふらの状態だ

ロミオ・モンタギューが、部下たちにまた何か命ずる

ピストル組の2人が銃をホルスターにしまう

そしてナイフを引き抜く

そろそろ残弾が少なくなってきたから、全員ナイフってことね

はぁはぁと肩で息をしながらバービーさんは言う

いいんじゃない銃が無い方が、あたしも助かるわ

バービーさんも黒竿を投げ捨て拳を握りしめる

ピストル無しなら、あたしも出ます

と、番場さんがフレイルを片手に、隠れていた物影から飛び出そうとする

ロミオ・モンタギューたちナイフの3人が、ササッと後退し

同時に、誰もいないはずの物影からマシンガンを抱えた男が2人飛び出して来る

バービーさんも、番場さんも撃たれるッツ

ビカッボムッボムッ

マシンガンの男たちの足下で激しい閃光と爆発音が起きる

ドゥガガガガガガッ

突然の目映い光に思わず足を止めたマシンガンの男たちを、ルビーさんが自動小銃の斉射で薙ぎ払う