工藤ちゃんでも、もう1枚の大看板のジュリアーノ・ジェンカが残っているし今のロミオ・モンタギューの処刑人チーム並みに訓練された凄腕が隠れていると思うわよ
ネコさんは、そう言う
ま、そうだろうな相手は、ロサンゼルスで名高い犯罪組織だとんでもねぇ隠し球が出て来る可能性もあるな
本当にオレが知る限りの、男のシザーリオ・ヴァイオラは、馬鹿で品の無いヘンタイ親父でしかないのに
ヴァイオラの組織の人間はミス・コーデリアたちといい、ロミオ・モンタギューのチームといい一流の処刑人が揃っている
このギャップは何なんだ
いえ何でこいつら、男のヴァイオラみたいな小悪党を組織のトップに掲げているんだろうって、疑問に思うんです
やっぱり、男のヴァイオラは見せ掛けだけのボスなんだと思うよ
前のダダドムゥさんとの戦闘の時だって部隊指揮は、ロレンザッチョ・バンディーニがしていたしね
誰も男のヴァイオラに従っていない
それなら何で、みんな日本へやって来たんだ
男のヴァイオラが来日したのは寧さんへの個人的な憎しみからでは無いのか
とにかくバービーは、休ませないとな
オレの心の中に渦巻く疑念とは関係無く工藤父は言った
画面の中のバービーさんは、まだへたり込んでいる
トップスピードを、あれだけ長く維持していたのは久しぶりでしょうしょうがないわよ
年なんだよ年
工藤父は、そう言って笑う
だが、こうなったら仕方ねぇヴァイオラの本隊との決戦は、オレが下に降りて直接指揮を執るしかねぇなここはネコに任すよ
残りは2つの部隊だけだ
上の階に向かっている、囮の部隊と
下の階へ向かうヴァイオラの本隊
さあてクライマックスだぜ
木曜です
遅刻ギリなので、もう出ます
327.トランスフォーメーション
今、手が空いているやつは何人いる
そうだね交代で休憩させてたのが、2チームいるよカップスとカーナビーズそれから、8階の制圧が終わったから、ジム・ボタンとエマのコンビ、タケシ・ハンター、タケシマ・タケヒデと中年探偵団も動かせるよチームフレンズのポールとミッシェルもいるね
ネコさんは、全員の配置状況を見て即答する
タケシ・ハンターはいいあいつは、接近戦しかできないからなカップスは、メンバーの脱落者はいないのか
コーちゃんとデイブは健在マーちゃんとマモルは、途中で逃げたみたい
ミッキーとケネスは
休憩所に居るから、呼べば来ると思うわ
じゃあ、呼んでくれあいつら、腕は良いんだがすぐにやる気をなくすのが困るマモルの代わりには、カーナビーズからモッチンを入れてくれ
8階のやつらは7-14のルートで上がらせろ10階のD-7ゾーンに集合だ
そこからだと、ヴァイオラの本隊の居るルートには入れないわよ
谷沢のオッサンに連絡して、D-7の防火壁だけ開けさせればいいんじゃねぇか
なるほどそれなら、近道になるわね
迷路状の館内マップを検討しながら、2人はそんな会話をしている
下手に防火壁を上げれば4人の潜入者が、ヴァイオラたちと合流してしまうかもしれませんが
関さんが、苦言を呈す
確かに、この厳しい状況ならミス・コーデリアたちがヴァイオラたちの救援に向かう可能性は高いと思う
おいおい、オレたちが10人以上集結するんだぞその潜入チームが相当な腕前だとしても、簡単にはやられねぇぞそれに、D-7の防火壁は、オレたちが潜り抜ける時だけ、一瞬開けて貰えば充分だオレたちが通ったら、また閉めさせるさ谷沢のオッサンの居る本部なら、そういうコントロールは自由自在なんだぜ
工藤父は、そう言う
とにかく、オレは現場へ向かうからな谷沢のオッサンへの連絡は、ネコ、任したぞ
ええ、谷沢さんトイレから戻ってきているかしら
さっき本部に連絡した時谷沢チーフは、席を外していた
あたしたちも、行きましょうか
マルゴさんが、工藤父に申し出る
シザーリオ・ヴァイオラとは、因縁がありますできるなら、この手で倒したい
そうね、わたくしたちも参りましょうか戦力は少しでも、多い方がいいはずです
関さんも、マルゴさんに加勢してくれる
おいおい、冗談言っちゃいけねぇぜ外人の姉ちゃんや、関くん、藤宮くんの腕なら喜んで借りたいがそこのお嬢ちゃんたちや、この兄ちゃんも付いてくるんだろ
工藤父は、オレや寧さん、雪乃を見る
この方たちでしたら、わたくしが護ります
戦場を舐めるんじゃねぇ相手は、本物の殺し屋集団だぞ闘う力の無い人間を連れて行けるわけがねぇだろ
工藤父は、関さん、マルゴさんに
いずれにせよやつらの撃退は、オレたちが受けた仕事だ香月セキュリティ・サービスではない、フリーの警護人たちにもメンツがあるあんたらの手を借りたら、オレの看板に傷が付いちまうよ申し訳無いが、今回は遠慮してくれ
マルゴさんはフリーの人間では無い
黒い森という犯罪組織の看板を背負っている
関さんと麗華は、香月セキュリティ・サービスの所属だ
この土壇場で、彼女たちの手を借りるのは工藤父が集めてきたフリーの警護人たちの名誉を汚すというのは、よく判る
フリーのやつらだけではダメだったという評価が下る可能性があるからだ
こちらこそ、済みません勝手なことを言って
マルゴさんが、工藤父に謝罪する
いいってことよオレは知らねぇがあんたたちも、色々とあるんだろ自分たちの手で決着を付けたいって気持ちも判るしかし今の状況がオレたちに有利に見えている様でも、実際に現地へ行ってみたら些細なことで逆転しちまうのかもしれねぇのが、実戦の怖さだ悪りィが、今は部外者は連れて行かれねぇ判ってくれ
シザーリオ・ヴァイオラの本隊が壊滅する様子は、この部屋から観ていてくれそれが一番無難だろう
うんここなら、工藤父たちとヴァイオラの戦闘も観ることができるはずだ
もっとも最悪の事態が起きて、オレたちの方がやられちまった場合は
工藤父が、ニヤッと微笑む
その時は、谷沢のオッサンから正式にトップ・エリートの出動指令が出るだろうそうなったら、関くん、藤宮くん頼むぜ
まずは、工藤父とフリーの警護人が決戦に向かう
わざわざフリーの人間を呼んだ以上、最後のシメまでは任せるしかない
この期に及んで、香月セキュリティ・サービスの人間が出動したらフリーの人間のメンツを潰す
そんなことをしたらこれから先、フリーの警護人は香月セキュリティ・サービスからの仕事依頼を拒絶するようになるだろう