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マルゴお姉様、関様、麗華お姉様どうぞ、よろしくお願い致します

関さんは、フッと微笑み

そうねわたくしたちは、もうチームなのよねわたくしも、吹っ切るわ

何を吹っ切る

相手が誰であろうと舐められたままでは、プロの警護人の仕事はできないものね

はいわたくしも、プロとしての意地がありますこのままで済ませるわけには参りません

麗華も、言った

谷沢チーフ女を小馬鹿にしたこと、後悔させてやるわ

2人とも香月セキュリティ・サービスをクビになっても、谷沢チーフと敵対すると決めてくれた

判ったもう、何も言わないよ

ネコさんが、オレたちに言う

悔いの無いように精一杯やんなこれで、もし生き残ったらフリーの警護人の仕事なら、あたしが幾らでも世話してあげるからね

関さんが代表して、ネコさんに答えた

じゃあ、雪乃だけネコさん、お願いします

待ってちょっと、待ちなさいよっ

あたしもあんたたちと行くわ

ゆ雪乃

あたしだってチームの一員でしょあたしの眼が必要だって、あんた言ったじゃない

確かに地下から、このメンバーで上がって来る時にはそう言ったけれど

雪乃さん残念だけれど今はもう、そういう段階じゃ無いから

これから行く場所はもう、敵しかいないんだよ誰が怪しいかとか、そういうことを判別する眼は、もう必要無いんだ

でも、あたしは付いて行きたいのよっここに居るよりは、あんたたちと一緒の方が良いって思うのっ絶対に付いて行くわ死んでも付いて行くからね

そんなにヨッちゃんと離れるのが心配

寧さんが、雪乃に尋ねる

そ、そういうことじゃないわよっあんたたちと一緒の方が、安全だって思うだけよ

雪乃は否定する

この先はあたしたちは、自分たちのことで手一杯だからね雪乃さんを護るところまでは、できないと思うよ

何でもいいわよっとにかく、あたしも連れて行きなさいってのっ

論理的な思考でなく、その瞬間の感情がスパークするのが白坂雪乃という人間だ

ネコさんやっぱり、この子も連れて行きます

雪乃の様子を見て、マルゴさんは言った

どういうことなの

この子彼に対しての依存が強いんですこのまま、ここに残して行く方がパニック症状を引き起こすと思います今、彼と離す方が危険です

あたしこんな男に依存なんかしていないわよっ

さらに大きな声で、雪乃は喚く

そうは言うけれど雪乃さん今、この場に居る人間で雪乃さんが信頼している人間は、彼だけでしょ

マルゴさんの言葉に雪乃は、オレを見る

いやこの場に限ったことじゃないな雪乃さんの一族は、雪乃さんを見捨てた殺害要請さえ出している学校にはもう、居場所は無い全校生徒の前で、あんな放送をしてしまったんだからねその上実の妹にすら、邪険に扱われている今、雪乃さんのことを、まともに相手してくれるのは、世界中探しても彼しかいないってこと判っている

あたしにはまだ、パパがいるもの

雪乃にとっては白坂創介という男は、絶対的な存在らしい

ふうん君のパパが一度でも君を助けてくれたっていうより、白坂創介こそが全ての元凶だっていうこともう、君の頭でも把握できているよね

マルゴさんは、雪乃の心を抉る

もういいよ雪乃さん、頭で判っていないだけで心では彼のことを必要としているからだから、ここで彼と別れることに、とても大きな恐怖感を感じているんだよね

こ、心で必要となんかしていないわっ身体よ身体っあたしの身体が、この男は良いって感じているのよただ、それだけよっ

雪乃はマルゴさんの言う、オレへの依存心を必死で否定する

とにかく付いて来たいのなら、どうぞただし、足手まといにならないように、彼の側から離れないでね

美智ちゃん彼と雪乃さんと寧3人の直援警護、頼むよ

お任せ下さい、マルゴお姉様これまで通りのチーム体勢でございますから

ああ、今まで通りのチームで行こう

ネコさん、後をお願いします

部屋から出て、廊下に出たところで関さんが、ネコさんにそう挨拶した

気にしないでごめんね、何もサポートしてあげられなくて

いいえお気遣い感謝しています

オレたちは再び隊列を組んで、出発する

最初の角を曲がったところでオレは、マルゴさんに尋ねた

お気遣いって、何のことです

ああ、それはね

マルゴさんは隠しマイクに聞こえないように、オレに近付いてそっと耳に囁く

ネコさんシスター・イーディの存在に気付いていたんだ

ダメだよ後ろは、振り向かないで大丈夫、彼女はちゃんと付いて来ているから

ああオレが不用意に後ろを見たら、監視カメラで観ている人間に疑念を抱かれる

いや、シスター・イーディは完全に気配を消していたから最初はネコさんも気付いていなかったんだよでも、防火壁が緊急閉鎖した時に、美智ちゃんが彼女を呼んだでしょあれでバレたでもネコさんは、最後まで気が付かないフリをしてくれたんだ今だって、部屋の外まで見送りに出ては来なかったでしょ

確かに部屋の中に居たまま、外に出ようとはしなかった

こういう状況となった以上シスター・イーディの存在は、あたしたちの大事な切り札だからね

ミス・コーデリアも、谷沢チーフも

シスター・イーディがこの短時間で、オレたちの仲間になったことは知らない

しかし、あの子ずっと1人で大丈夫ですかね

ネコさんとも長話してしまったし

一人きりでしかも、オレたちは彼女の判らない日本語で話しているし

集中力が切れたりはしていないだろうか

問題無いと思うよ彼女は暗殺者としての教育を受けているからターゲットを尾行したまま、何時間も相手の隙を狙い続ける訓練とかしてきているだろうし

シスター・イーディみたいな、1人で行動するタイプの暗殺者は、チャンスが来るまではひたすらターゲットに集中したまま待ち続けないといけないのか

シスター・イーディと別れて、まだ1時間も経っていないだろあの子からしたら、まだ全然集中が切れるような時間じゃないよ

マルゴさんは、ニコッと笑う

そんな人と一緒に歩かないでこっちに来なさいよっ

雪乃が、オレを呼ぶ

ほら行ってあげて

マルゴさんが、オレの背中をポンと押す

オレは、雪乃の方に寄る

雪乃は、オレにぴっちりと身体を寄せてきた

どうしたんだよ怖いのか、雪乃震えているぞ

こ、怖いんじゃないわよっさ、寒いだけよっシャツ1枚だから、肌寒いのっ

そう言って、オレに密着する雪乃

シャツの下の胸がオレに当たる

あっ、いいなああたしも寒いのっヨッちゃあーんっ

寧さんも、オレにしがみついてくる

オレは両脇に2人の少女を抱える