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ここは眼で見て、白い女のヴァイオラたちを見つけ出すしかない

雪乃探してくれっ

ら、らじあっ

雪乃が、言葉を噛んだ本当は多分、ラジャーと言いたかったんだと思う

慌てなくていいから何か変だ、気持ちが悪いと思った場所を見つけたら教えて

あらそんなに簡単に見つかるかしらあたしの可愛い子猫ちゃんたちは、隠れん坊が大好きなのよ

白いテーブルに座ったまま、ミス・コーデリアが怪しく微笑む

麗華お姉さんは、探さなくて良いから寧たちに任せてっ

ミス・コーデリアの言葉に、麗華も思わず敵の探索に眼を走らせてしまったのだろう

麗華お姉さんはあたしの指示で、いつでも最大加速で動けるように集中していて他のことは考えないでっ

は、はいっ

麗華は、邪念を断ち切る

ミスター・ヤザワ、隠れん坊で思い出したんだけれど

ミス・コーデリアは、隣の席の谷沢チーフに言う

クロモリ・ミナホは、どうしたのあたしも早く彼女に会いたいわね

今、オレの部下が連れに行っているまもなく来るさ

あたしたちの契約には彼女の身柄も含まれていること、忘れてはいないわよね

判っている黒森御名穂、マルゴ・スタークウェザー、奈島寧の引き渡しが、君たちの条件だったな

そうよどうでもいい子たちがオマケで付いて来ているけれどクロモリ・ミナホの身柄の引き渡しが無いままなら、あたしの側の契約条項は履行しませんからね

そう言うなすぐに到着するオレを信じろ

谷沢チーフは、ミナホ姉さん、マルゴさん、寧さんの引き渡しをミス・コーデリアに約束している

それよりあんたの方こそ、ちょっと遅いんじゃねぇのか

もう来るわよ

オレたちの居る壁の右

15メートルほど離れた壁面にあるドアが、突然開いた

ギィィィ

ドアに向かって、ミス・コーデリアが叫ぶ

ドアの向こうから、ゾロゾロと黒い戦闘服の男たちが入って来る

1、2、3、4

オレは、眼で数えていく

11、1213.

13人の黒戦闘服の男たち

シザーリオ・ヴァイオラの本隊だ

麗華お姉さん、関さん

マルゴさんが、突然現れた敵に合わせてチームの体勢を変える

寧たちは、あたしが指示したら階段の中に飛び込んでそうしたら、弾は防げるから

この柱と壁しか無いフロアでは銃に対して防御するための遮蔽物が無い

ヴァイオラの本隊も混乱している

おかしなフロアに出てしまったと、周りを見回している

いいのよ、ここであたしが呼んだんだからシザーリオ・ヴァイオラ

ミス・コーデリアは、笑った

どういうことなんだ、こりゃあっ

黒戦闘服の1人が、日本語で叫んだ

この濁声のオッサンがシザーリオ・ヴァイオラ

寧さんの仇

悪いんだが、君たちには武装解除して貰おうか

谷沢チーフが、そう言いながら端末のスイッチを押す

ビカッビカビカ

薄暗かったフロアが目映いばかりの光線で満たされる

ガッチャッ

フロアの壁のあちこちのドアから

次々と黒スーツ姿の男たちが入って来る

全員手に大きなマシンガンを抱えていた

その人数おおよそ、百人

あれは香月セキュリティ・サービスの情報部員です

山岡部長が仕切っていた制服組の警備部が、香月セキュリティ・サービスの表の顔なら情報部は裏を担当しています

関さんの言葉に、オレは

その情報部って、トップはやっぱり

はい谷沢チーフです

100人の黒スーツの一団が、オレたちとヴァイオラの部隊にマシンガンを向ける

別のドアから、また黒スーツが20人ほど現れる

何だ、こいつら

巨漢もいれば、小柄な人も、女性もいるけれど

全然、情報部のやつらとは気が違う

物々しい雰囲気を背負っている

こんなことって

麗華が、絶句する

もしかして関さんたちの同僚の皆さんかな

はい全員、トップ・エリートです

そんな他家の警護に付いているはずの人まで、全員来ているなんて

谷沢チーフ配下の最強警護人集団

それが、フル・メンバー全て揃っている

100人のマシンガン隊に20人のトップ・エリート

横には、シザーリオ・ヴァイオラの本隊の13人

さらに、隠れている白い女のヴァイオラたち

正面にはミス・コーデリアと谷沢チーフ

オレたちに、逃げ場は無い

本当かどうかは知らないのですが昔、あるマンガ家の先生が、ジャンプの週間連載マンガで富士の裾野で1対1万人のケンカという場面を描いて

いよいよ闘いが始まるというところで、翌週に続くとして

そのまま逃亡したそうです

どうやって1万人に1人が勝つか、思い付かなかったそうで

というか、荒野に1万人が主人公を取り囲んでいる場面が最後のページだったのですが

そこに完と書いたらしいです

もうこの場面で終わり、続きは読者が想像して下さいと

その完を、勝手に編集者がホワイトで消したという

今、そんな気分です

さて、ここからどうしましょうか

24時間以内に思い付いて書かなくてはなりません

329.ロレンザッチョ・バンディーニ

全員、今持っている武器を捨てるように言ってくれよ

谷沢チーフがミス・コーデリアに言う

ミス・コーデリアは、ジロッと谷沢チーフを見て

あら、一方的な武装解除に応じるような人たちではないわよ

香月セキュリティ・サービス情報部員の100丁を越えるマシンガン

その100の銃口を向けられてなお、シザーリオ・ヴァイオラたち13人の黒戦闘員たちは、戦闘態勢を崩さない

全員、手にギュッとピストルを握りしめている

武装解除しようってんじゃねぇどうせ、こいつら、何かしら武器を隠し持っているんだろそれまで出せとは言わねぇよとりあえず今、手に持っている武器だけ捨てさせろ

このまんまじゃ、落ち着いて話しもできねぇや

ククッと微笑んでミス・コーデリアは、英語で黒服たちに告げる

しかし黒戦闘服の13人は、動こうとしない

何だよこいつら、あんたの命令は聞かねぇらしいぜ

今度は、谷沢チーフがミス・コーデリアを笑う

そうみたいねまあ、この子たちはロレンザッチョ・バンディーニの子飼いだからねボスの命令が無い限りは、動かないと思うわ

シザーリオ・ヴァイオラでなく

ボスは、ロレンザッチョ・バンディーニ

やっぱり、そうなのかじゃあ、しょうがねぇな

谷沢チーフは、13人の敵に向かって言う

どいつがロレンザッチョ・バンディーニなんだちょっと手を挙げてくれ話がしたいから

え何で日本語で、話し掛けているの

この部隊で日本語が判るのは、シザーリオ・ヴァイオラだけじゃなかったのか