Выбрать главу

や、役者じゃねぇオレがヴァイオラなんだ

なおも、男のヴァイオラは反発するが

役立たずが、何言ってるんだいあんたは弱い人間の脅迫や、無抵抗な人間の殺害はできたけれどね大きな仕事、武装勢力の幹部なんかを殺すような時には、全然使い物にならなかったじゃないかだからロレンザッチョ・バンディー二は、あんたを安い仕事専用のヴァイオラにして、大仕事用のヴァイオラは別に用意しないといけなかったんだ

確かにこの男のヴァイオラの言動は、安っぽ過ぎる

シザーリオ・ヴァイオラの伝説には、そぐわない

とっととあんたをクビにして、別のヴァイオラだけにしようかっていう話もあったらしいじゃないかところがあんたの妹、初代のロザリンド・オーランドーがなかなか使える人材だったらしいね彼女の取りなしがあってそれで、あんたのクビは繋がったんだよね

クククと、ミス・コーデリアは嘲笑った

逆にシザーリオ・ヴァイオラは複数いる方が良いっていう話になったのさなんてったって、本当は架空の存在だからねえシザーリオ・ヴァイオラの実像が世間に知られるのは困るある人間が見たヴァイオラは、あんたの様な下品で粗野でお喋りな馬鹿男別の人間が目撃したヴァイオラは狡猾で無口な男そうやって、ばらばらなイメージを広めた方が、シザーリオ・ヴァイオラの伝説を豊かになる

それでヴァイオラは、何人も居たのか

男のヴァイオラは、ケッと唾を吐き

こっちは、やってられねぇぜ現場には、いつも変装して来いって言うししかも、絶対にオレの素顔が判らねぇようなメイクをして来いって言うんだぞ毎回毎回、違う変装だ

ヴァイオラは仕事ごとに、映画のキャラクターの変装をしていた

集合場所に現れたヴァイオラに、ロレンザッチョ・バンディーニが声を掛けることでヴァイオラは、犯罪組織のボス・シザーリオ・ヴァイオラと認知される

逆を言えば、バンディーニが認めない限り、男のヴァイオラはヴァイオラになれない

そして、現場での指示は、オレが出している芝居だけして実際は、バンディーニかジュリアーノが指揮を執るオレには、現場で下っ端のやつらと直接話すことすら許されなかったんだぞ

男のヴァイオラが叫ぶ

仕事の無い時はほとんど屋敷の中に閉じ込められてオレは24時間監視されていたようなもんじゃねぇか

男のヴァイオラが閉じ込められていた

いやこの性格なら

自由に外に出したら、何を口走るか判らない

だからか

そのあんたの長年の不満がシザーリオ・ヴァイオラシステムに綻びを作ったわけだな

ロレンザッチョ・バンディーニは、あんたのガス抜きのためにあんたの稚児遊びを許した子供の頃、日本で過ごしたあんたは日本人の美少年を犯すのが好きだったあんたは、日本企業の駐在員を中心に獲物を探したもちろん、監視は付いたままだったが

妹は、いつもオレを監視していたあいつは、バンディーニの忠実なイヌだったからな

それが死んだロザリンド・オーランドーの役割

そして、あんたは奈島景人《ナジマ・ケイト》、奈島寧子《ナジマ・ヤスコ》の姉弟を手に入れた

寧さんがブルッと震える

ああ最高だったぜ、ケイはヤスコを護るためならって、オレのためにどんなことでもやってくれた顔も綺麗だったし、肌触りが良かった味も最高さ何から何まで、オレが仕込んでやったんだからな

震える寧さんの身体をオレは、ギュッと抱き締める

しかしあんたが、あんまりにも奈島景人にのめり込んでいく様子に、ロザリンド・オーランドーは不安を覚えたあんた美少年に入れあげて、ついに仕事をすっぽかしたんだってな

谷沢チーフの問いに、男のヴァイオラは

別に構わねぇじゃないかどうせ、オレがいなくたって、バンディーニが自分で指示してやれる仕事だったオレなんて、必要無かったんだよそんなのにわざわざ出向くくらいなら、景のやつをイジメていたかったんだよッ

あんたは、そう思ったんだろうな重要な仕事じゃない上に、フリーの雇い人もいないシザーリオ・ヴァイオラ役が不在でも、問題の無い現場だと

谷沢チーフの言葉を、ミス・コーデリアが引き継ぐ

だが、あんたのそういう態度にロレンザッチョ・バンディーニは怒ったその様子を見た、ロザリンド・オーランドーは不安を覚えたんだろうねこのまま、あんたがナジマ・ケイトにハマったままなら、ロレンザッチョ・バンディーニに処分されるかもしれないってそうなったら、あんただけでなく妹の自分の立場も危ういって

ミス・コーデリアが、ニヤッと微笑む

そうさだから、あいつはオレに内緒でケイとヤスコを売り払おうとした

その時の買い手が白坂創介

そして、ミナホ姉さんと恭子さん、マルゴさんがケイさんと寧さんを助けた

そこからが最悪だったねその時、シザーリオ・ヴァイオラは、メキシコのティファナでの仕事を展開している最中だったあんたはロザリンドが、あんたの大事なペットを売り飛ばそうとしていることに気付くと、バンディーニの監視の眼を潜り抜けて、単身、ティファナからロサンゼルスに戻った

ロレンザッチョ・バンディーニは、小者のあんたがまさかそんなことをしでかすとは思っていなかったから、相当慌てたことだろう

普段、オレの監視役だったロザリンドが、その場に居なかったからな抜け出すチャンスがあったんだよ

バンディーニは、あんたがそこまで、ケイトっていう男の子に執着しているとは気付かなかったのさだから、致命的なミスを犯した

そして男のヴァイオラは、ロサンゼルスに戻り

街中で、恭子さんたちと闘う

どうしても、バンディーニ自身は、ティファナの現場かに離れられなかったメキシコでの仕事を果たさなければ、信用問題になるからねその間にあんたは、とんぼ返りしたロサンゼルスでシザーリオ・ヴァイオラの名前を使って、小悪党どもを山ほど掻き集めて大騒ぎをやった裏社会の人間が、みんな見ている前での馬鹿騒ぎさロザリンドが裏から止めようと画策したけれど逆に、彼女はクロモリの連中に殺されてしまった

ロザリンドを殺したのは、ケイさんだ

ケイさんも撃ち返されて、2人とも死んだ

あげくに奈島寧子には、逃亡されるロレンザッチョ・バンディーニが、何とかティファナから戻って来た時には、何もかももう手遅れさ長年積み上げてきたシザーリオ・ヴァイオラの伝説は、木っ端微塵に吹っ飛んでいた特に、ロザリンドの死亡は大きかったねあれから3年いまだにシザーリオ・ヴァイオラの評判は戻らない今では、2流以下の仕事依頼しか来ないんだってね

ミス・コーデリアは、アハハハと大きく笑う

そんなことに、なっていたのか

そうさ、だからわざわざ日本まで来たんじゃねぇか日本まで来て、借りを返すヤスコも、ヤスコを助けた連中もオレたちが殺すシザーリオ・ヴァイオラは、絶対に復讐を遂げるっていう姿を見せれば裏社会の信頼も回復するあんたたちだって、それを確認するために日本まで来たんだろう