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それならどうして、あたしを裏切ったのよ

ジッと見つめるミス・コーデリアに

あたしは、あんたを裏切ったりはしないよ

嘘よだって

ミス・コーデリアの言葉を制して、恭子さんは言う

最初に言ったろあたしは、あんたは死んだって聞かされていたんだ

あんたはあたしが、あんたを裏切ったって聞かされたんだろ

そ、そうよっ

ミス・コーデリアは答える

誰にそう聞かされた

評議会のエルネスト・ホークよ

あたしもさエルネストが、アフリカの作戦であんたは死んだってあたしに言ったんだ

あいつあの頃、あたしたちが組んでいたのを表向きにはサポートしてくれていたけれど、内心では嫌がっていたんだろうねあたしたちは、あいつとは違って良心的な値段で仕事に応じるから

その男が恭子さんとミス・コーデリアのコンビを引き裂いた

そう言われれば思い当たることもあるわでも

ミス・コーデリアは、ギッと恭子さんを見る

だからって、どうして日本なんて地球の裏側に行ったのよその上、売春宿の警護員なんてあなたに相応しい仕事じゃ無いわっ

日本は、祖父母の故郷だからね先祖の墓参りをしに来たのさ死んだ祖父さんの遺言でねその時に、とある人から香月老人を紹介されてねしばらく、日本に腰を下ろすことにしたのさ

フッと笑う

あんたは、勘違いしているよあたしがやっているのは、売春宿のガードマンだけじゃないあたしは黒い森《ブラック・フォレスト》という組織の運営そのものに関わってきたんだ監査役としてね

どうしてあなたみたいな闘士が、そんな仕事を

あたしでないとできない仕事だったからさ野蛮で卑怯で恥知らずな男から、騙されて地獄に墜ちた可哀想な女の子たちを護るために

恭子さんは白坂創介が、黒い森の娼館を己の欲望のままにメチャクチャにしてしまった後ジッちゃんによって、送り込まれた

恭子さんが居ることで、白坂創介はもう暴力的な手段で娼婦たちを脅すことはできなくなった

それがミナホ姉さんの娼館の改革の後ろ盾になったのだろう

もちろん娼館の経営なんて、あたしには判らないことだらけなんだけどね

うんミナホ姉さんの才覚と、昔からの番頭だった森下さんの経営能力、恭子さんの圧倒的な戦闘力3つが合わさって、横暴な白坂創介の力を少しずつ削いでいったんだ

ゆっくりと、時間を掛けて

その集大成が今の白坂創介への復讐計画

ミス・コーデリアは、もう余裕のある態度は示さなかった

まるで、1人の恋する少女に戻ったように

恭子さんに、己の感情を叩き付ける

あなた娼館の仲に、自分のハーレムを作っていたんでしょ

恭子さんは苦笑する

クロモリ・ミナホも、マルゴ・スタークウェザーも、ナジマ・ヤスコもみんなみんな、あなたのLOVERSなんでしょ

コーデリアそれ、誰に聞いたの

その瞬間、コーデリアはハッとする

恭子さんは、スッとシスター・イーディを床に下ろした

ちょっと、預かっていて

美智が、恭子さんの代わりに泣いているシスター・イーディを抱き締める

御名穂も、マルゴも、寧もあたしの子猫ちゃんじゃないよ

嘘よそんなの

だってみんな若くて、綺麗で、可愛い子ばかりじゃない

残念だけれどこの子らはみんなレズじゃないんだ

恭子さんは、ゆっくりとミス・コーデリアに近付いていく

ちょっと来ないで

あの子たちは、みんなあたしの大切な家族《ファミリー》さ

恭子さんは、歩みを止めない

あんたを失ってあたしは、寂しかったそんな時、あの子らに出会ったんだ

あの子らも、みんな心に傷を負っていたみんな家族を亡くしていただから、思ったんだよ寂しいあたしたちが寄り添って新しい家族を作ろうって

それが新生黒い森《ブラック・フォレスト》の始まり

コーデリアあたしはね

恭子さんが大きく手を広げて、ミス・コーデリアの前へと進む

あんたほど、心の底から愛した女はいないよ

恭子さんは、格好は女ハラン・バンジョーですが

物の考え方は、限りなくフジオカ・ヒロシで

女の子に対する態度は、動物を見た時のムツゴロー先生です

で、強さはオーガと

334.謎解き (その1)

本当に良かったあんたが生きていてくれてありがとう

恭子さんが力強くミス・コーデリアを抱き締める

嘘よあたしのことなんて、とっくに忘れてしまっていたんでしょうあなたが、LOVERS無しでいられるはずがないもの

ミス・コーデリアは、恭子さんに言う

嘘なんか言わないよあんたが死んだと聞かされたからあたしは、誰とも寝ていない

爽やかに微笑む、恭子さん

ミス・コーデリアは、マルゴさんや寧さんに振り向き

あんな子たちを囲っていて

だから言ったでしょあの子たちは、あたしの家族《ファミリィ》で妹分《シスター》なのだいたい、あの子たちレズじゃないし

寧さんが、倒れているオレを抱き起こし

はーいあたし、レズじゃないですっこっちの方が良いですっ

あたしも、レズじゃないよ

まだ精神にダメージの残っているマルゴさんは、ハァハァと息をしながら答えた

そんなわけないでしょあなたが一番、レズっぽい顔をしているわよっマルゴ・スタークウェザー

ミス・コーデリアが、執拗にマルゴさんを苦しめたのは

恭子さんのレズ相手だと思っていたからか

マルゴは、男も女も関係無く性的なことはダメなんだよ昔のことがトラウマになっちゃっているから

だって売春宿の女が、そんなことでやっていけるはずがないわ

ミス・コーデリアは、恭子さんの言葉に納得できないでいる

いいやそういう性質の女の子だから、娼館の中で宦官としての役割を果たしていたんだよ男に興味のある子なら、他の子の商売敵になるし娼婦は、そういうことをとても気にするからねでも、マルゴは男に興味がないことは、みんな知っているから女のおかしな嫉妬には巻き込まれないそのうえ、レズッ子の誘いにも乗らないからね娼館の警護役は、誰にでも公平な立場でいないといけないから適役なんだよ

恭子さんは、答えた

あたしが黒い森の女の子に手を出さなかったのも、同じ理由幹部が特定の子猫ちゃんを作ると、娼館内のバランスを崩すからねただでさえ、男に騙されて墜とされてきた可哀想な子たちばかりなのにそういう女の子たち同士がつまらないことで憎しみ合うのは、悲しすぎるから

キョーコ

あたしやあんたには人並み外れた武力があったから良かったけれどもし、あたしが闘う力を持っていなかったらやっぱり、娼婦に堕ちていたと思うあたしが生まれ育った環境ではね子供の頃、あたしが育ったリオのスラム街は、娼婦のお姉さんで一杯だったしあの安っぽい香水の匂いを思い出すんだよいつもだから、あたしは黒い森の女の子たちの力になってあげたいと思ったんだあの子たちの心を地獄から救い出すのは無理かもしれなくてもせめて、力になってあげたいって