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そうか2人とも、ろくな恋愛経験も無いまま娼婦になったから

人と人との関係に、どうしてもセックスが介在してしまうんだ

だから、ヨッちゃんみたいな子が必要なのよ克っつんたちに愛されたからって、全然いい気にならないし逆に、求められたら絶対に拒まないでがんばっちゃうんだからヨッちゃんは

そう言う寧は、どうなのさ

寧さんの思考が停止する

恭子さん、待って下さい寧は、この後の状況次第です

この後の状況

シザーリオ・ヴァイオラが、どう処分されるかか

オレは少し離れた場所に居る、ヴァイオラたちを見る

関さんと麗華白い2人の女に囲まれて監視されている

そうか、寧さんが今ちょっとはしゃぎすぎているのは

ヴァイオラの処遇が、どうなるか判らないからだ

ヴァイオラが生きている限り寧さんの心に平穏は訪れない

寧さんが、オレに寄り添う

オレはその身体を、しっかりと抱く

香月のジィさんや谷沢のオッチャンが、どう片を付けるのか判らないよあたしたちは、しばらくは見ているしかないだろうね

この間にマシンガン部隊の撤収と、昏倒したヴァイラの部下の搬出が終わる

20人のトップ・エリートたちも退出する

フロアに残ったのは

オレたちと、谷沢チーフ、ミス・コーデリアたち3人、それから、シザーリオ・ヴァイオラとロレンザッチョ・バンディーニ

準備はできたようです取引は、ちゃんと顔を見てしたいですねミスター・コウヅキ

ミス・コーデリアは、叫んだ

その通りだな

フロアの壁の1つがゴゴゴゴと上昇する

中からエレベーターが現れ

ズシャァァと、開く

カッと明るいエレベーターの内側から、逆光で現れたのは

さて、では最後の取引をしよう

この取引は、身内以外の人間には見られるわけにはいかなかった工藤たち、外部の警護人たちを排除したのは、そのためだ

身内だけ

本来ならお前たちにも隠しておくつもりだったしかし、お前たちが危険を突破して、ここまで辿り着いた以上真実を明らかにするしかないだろう

そして、壁のスクリーンを見上げる

みすず、瑠璃子、美子、見えているか

スクリーンに、みすずと瑠璃子が映る

地下の監視室の映像だ

はい、お祖父様あたしも瑠璃子さんも、美子さんもここに居ます

画面の中のみすずが、答える

他には誰がいる

克子さんだけです渚様、恵美さん、マナさんは、お言いつけ通り、お隣の部屋に待機していただきました

うむ克子くんもうしわけないが、孫娘たちの様子を見てやってくれ

克子姉が答えた

これから何が始まるんだ

お前たちにもこれから始まることは、見せるつもりはなかったしかし、今日、お前たちの成長を見てもうお前たちは、どんなことにも耐えられる大人になったと確信した

みすずも、瑠璃子も、美子ももう孤独ではないお前たちには、何が起きてもしっかりと受けとめてくれる家族がいる

そして、ジッちゃんは、またオレを見る

お前頼むぞ

そんなの言われなくたってみすずも、瑠璃子も、美子さんも、オレがオレたちが護るよ

よろしく頼む

ジッちゃんは、正面を向く

さてでは、始めよう谷沢、待たせていた人たちに入って貰いなさい

待たせていたって

時間稼ぎが必要だったのは、白坂家への工作だけではなかったのか

全ての関係者を集めるのに、本当に時間が掛かったこのホテルを1つ丸ごと犠牲にするほどな

谷沢チーフが、マイクを取る

お連れしろ

ガチャと左右の壁のドアが、同時に開く

入って来たのは、知らないオッサンとジッちゃんの専任警護人、大徳さんと張本さんだ

右が、大徳さん+知らないオッサン

左が、張本さん+知らないオッサン

知らないオッサン2人は、スーツではなく普段着だった

まるで自宅でくつろいでいたところを、無理矢理拉致されたような

大徳、張本、ご苦労だった

ジッちゃんが、2人に言う

専任警護人の2人は劇場で見た時と雰囲気が違う

これって恭子さん並みに、強そうなオーラを感じるんですけれど

そうか、劇場の時は2人とも抑えていたんだ

本当に化け物みたいに強いんだろう

知らないオッサンたちは、すっかり怯えた表情だった

お父様も

画面の中で、みすずと瑠璃子が同時に驚く

この左右のオッサンは、2人の父親でジッちゃんの息子

僕の息子重秋と重冬だ

そうだオレは、専任警護人の2人は、ジッちゃんの息子たちを護りに行ったんだと思っていたけれど

実際は連れに行った

それから、もう1つ違うドアが開いた

また1人違うオッサンが、入って来る

ビシッと高級スーツを着た、知的な顔をしたオッサンだった

閣下これは、どういうことですか

知的なオッサンが、おかしな状況になっている19階のフロアを見て、そう言った

うむ色々と、こちらの都合で迷惑を掛けて済まない司馬くん

司馬くんて

このオッサンが、ジッちゃんの重役の中で傑出した才能があるという司馬沖達氏か

今から始めるのは、香月家の問題だが君には、オブザーバーとしてこの場に居て貰いたい

最初に言っておくが私は先程、谷沢とここに居る黒森御名穂くんの立ち会いの下、遺言状を書き換えた

ミナホ姉さんが、ジッちゃんと一緒に姿を消したのは

遺言状の書き換えに立ち会うため

そう言えば、谷沢チーフも同じくらいの時期に行方不明になっていた

まずみすずと瑠璃子は、私の養女とする従って、私の財産はこの2人の娘と実子である香月重冬の3人に相続されることになる

もう一人の息子香月重秋は

何で無視される

法定配分というものがあるから私がどう望もうと、財産は均等に三分割されるしかし、分配する財産の内訳については私に決定権がある従って、香月グループの主要な企業の株式は、全てみすずに相続させる瑠璃子と重冬の相続分は、現金と土地がほとんどとなるだろう

それは香月家の後継者を、みすずさんにお決めになったということですか

司馬沖達氏が、ジッちゃんに尋ねた

そういうことだ今後の憂いをなくすため私は、そう決めたのだよ

ジッちゃんは、はっきりと答えた

あの私は、どうなるのでしょうか

瑠璃子の父親香月重秋が、心配そうに尋ねる

さあ、どうなるんだろうね重秋のことは後にして重冬

はいお父上

みすずの父親が、慌てて返答する

実のところお前にも、本当は相続権を放棄して貰いたいのだできるだけ、みすずと瑠璃子に多くを残してやりたい私の遺産を相続しないとしても、みすずは優しい子だから、お前を見捨てるようなことはあるまいどうだね重冬