Выбрать главу

そこを開けてくれやオレもタイガースも、今日はもうオフなんだ家へ帰って、クソして寝るからよ

工藤父が、刑事を睨む

いつの間にか近くに居た警察官たちが、オレたちの周りに集まって来ている

現場検証が終わるまでは、誰も外に出すなってのが上からの命令なんだがな

刑事が、工藤父に言った

オレは、そんな命令聞く必要は無いと思うがな

工藤父は、強気で言葉を返す

工藤お前、国家権力を舐めるなよ

お前こそ一般市民を舐めるなよ

香月家のイヌが、ずいぶんと偉そうな口をきくじゃねぇか

吠えるな、吠えるなお前こそ、給料安いんだろ下手に突っぱねると、大火傷するぜ

お前こそ香月家には手を出せなくても、お前ぐらいはいつでも潰せるんだからなオレたちは

工藤父と警察の睨み合いが続く

お楽しみのところ悪いんだけどさぁ

恭子さんが、するっと虎のマスクを脱ぐ

マランドロのキョーコ・メッサーだあんたも公安の人間なら、名前ぐらい聞いたことはあるだろ

刑事が、ハッとする

マランドロって南米の犯罪組織かあ、キョーコ・メッサーって、ファイルにあった

警察の一団が、ワッと集まって来る

待ちなあたしの国際指名手配は、今は全部取り消されているんだあんたたちには、あたしを捕まえることはできないよっ

そんなことは、後からどうにでもなる

公安の刑事の指示で警察官たちが恭子さんの周りを固める

別件逮捕とかするつもり

とりあえずは、職務質問だ全員、所持品を検査させて貰う誰か一人でも、カッターナイフでも持っていたら、署までご同行していただく

そんなん持ってないさ

判らないぞどこかから、コロッと転がり出してくるかもしれん

無理矢理、オレたちが危険物を持っていたことにするつもりか

ふーんやっぱり、公安の人間は、どこの国でもやることがセコいねえ

恭子さんは、平然と笑う

何とでも言えこっちはこれが仕事なんだ

おいこれは香月家が絡んでる一件だぞ下手に手を出すと、お前らのクビが飛ぶぞ

工藤父が、そう刑事に言うが

国際犯罪組織の名前を出したのは、そっちだろうそっちがその気なら、我々もトコトンやってやる

刑事は、すっかり頭に血が昇っている

そんならさ、もう一つ教えてあげるよ

今のあたしは、ガモン共和国の外交官という立場でこの国に来ているんだけれどこれって、国際問題になるけど構わないよね

日本国の警察官僚が、国連加盟国の在日大使館の職員に不当な圧力を掛けるんだそれなりの覚悟はしてもらうよ

大使館

外交官て

あんたのクビ一つじゃ終わらないね日本の公安のトップと外務大臣のクビが飛ぶね間違いなく

あんた、最近、新聞読んでいるかいガモン共和国と日本政府は、現在、決して良好な関係では無いからねこれを機会に国交断絶いや、宣戦布告もありえるかもね国家を代表する外交官が、日本の警察官に不当な扱いをされたわけだからねうちの国の人間は、何よりもメンツを大事にするからねこりゃあもう大変なことになるよ

ニヤニヤと笑う、恭子さん

脅すつもりか

警告だよ下っ端が、あんまり突っ張らない方がいいんじゃないの

警察官たちは、動揺する

何なら上司にお伺いを立ててみればビックリすると思うよあたしみたいな国際的なユーメージンにはなかなか会えないからね

本当にホンモノなのか

嘘かもしれんぞ

どうする

だが、下手にしょっぴいて本当に外交官だったら、トンデモないことになるぞ

警官たちが小声で話している

公安の刑事は

いや、工藤が連れて来ているんだホンモノなんだろう判ったオレの権限で、ここは通してやる

物分かりが良くて助かるよ

虎のマスクの人間は、全員あたしの身内だ指一本触れるんじゃないよっマジで国際問題にするからねっ

警察官たちを恫喝する

車はそこのマイクロバスかい

恭子さんが、工藤父に尋ねる

ああ、そうだ

ほら、みんな早く乗りなとっとと撤収するよっ

恭子さんの号令でオレたちは、バスに乗り込む

工藤父とトニーさんも、運転席に乗って来る

警官たちは、遠巻きにオレたちを睨んでいる

トニーさんが、工藤父に虎のマスクを手渡す

それから自分もマスクを被った

バスの中は虎マスクの人間しかいない

マスクは、ずっと付けたままだよあたしがいいって言うまではね

恭子さんが叫ぶ

シスター・イーディには、寧さんが通訳する

姐さんが出張らなくても今回は、香月のジィさんのお墨付きがあるんだゴリ押しで通れたのに

工藤父が、恭子さんにそう言うが

ハッこれだから、男ってのは

呆れた顔で、工藤父を見る

あんたも香月のジィちゃんも警察の下っ端なんてのは、力押しでどうにでもなるって思っているんだろだけど、上の人間に全部情報を握りつぶされて、あいつらが一番焦れているんだガス抜きの一つもやってやらないとおかしな方に暴発するよっ

ガス抜き

そうさ、昨夜のこのホテルでの事件に国際犯罪組織のあたしが関わっているとなりゃあ、あいつらだって何で自分たちが捜査から外されているのか、勝手に想像してくれるだろ納得できそうな理由が一つでもあれば、諦めも付く何も知らされないままで、あんたみたいなのに力押しをやられたら、あいつらだってこの野郎って反抗してくんのは当たり前じゃないか

恭子さんが事件に関わっていて

しかも、その恭子さんが外交官の身分で来日しているとなれば

下っ端レベルでは、どうすることもできないんだと納得してくれる

公安の人間なんて、どこまでも蛇みたいにしつこく追っ掛けて来るんだから適当に情報を流してやって、満足させちまった方がいいんだよこれでしばらくは、マランドロの組織とガモン共和国の調査に集中してくれるだろうしね

黒い森には、気が付かない

国際犯罪組織とか日本と仲の悪いならずもの国家とかの調査の方が、ロマンがあるからね

まったく本当に、男ってのは男が分かっていないよね

恭子さんは、工藤父を小馬鹿にしてそう言った

トニー、車を出せ

いたたまれない顔で、工藤父が指示を出す

地下2階の駐車場からオレたちのバスが出発する

すぐに1階へ

さっきの刑事から連絡が行っているのだろう

ホテルの出口の検問はオレたちのバスを一時停止させずに、そのままスッと通してくれた

ホテルの敷地外ではマスコミのカメラが、ズラッと並んでいる

平然としてなっ変に顔を隠したりしちゃダメだよっ

虎のマスクの一団を乗せたバスがマスコミの前を通過する

フラッシュの光が、眼に眩しい

尾行は、5台だね