Выбрать главу

虎マスクのマルゴさんが、そっと呟いた

警察の車輌が2マスコミが3だ

虎マスクの恭子さんが、虎マスクの工藤父を見る

尾行を巻く準備は、もちろんできているんだろうね

当たり前だろオレだってプロだぜ

虎の穴編は、これで終わりで

すぐに寧さん編に戻ります

タイガーマスクは、交通事故死して行方不明というマンガ版も好きですが

マスクを剥がされたショックで、高笑いしたあげく、虎の穴で習ったありとあらゆる反則技を使って相手選手を惨殺した後、その日の飛行機で国外逃亡するというアニメ版も大好きです

345.それぞれの岐路

お台場から羽田にかけての湾岸には、大きな貨物の集積場が幾つもある

尾行してくる5台の車を引き連れて、オレたちのバスは疾走する

そういうところは、私有地扱いだからな警察の車だって、簡単には入れない入構許可証が無ければ、入り口で止められる

工藤父が、ニヤッと笑いながらファイルを取り出す

ところが、オレはこの辺の施設の入構証はあらかた持っているからなトニー

トニーさんが、近くの物流ターミナルにバスを突っ込ませる

工藤父が、ガッと警備員に入構証を提示するからオレたちのバスは、そのまま進入を許される

後ろの車は止められている

こっちの入り口から入って向こうから出る

そのままバスはターミナル内を突っ切って、反対側の出口から外へ

もちろん、追跡車は1回では振り切れねえ上から見ているやつもいるしな

工藤父が指差す方を見上げるとあ、ヘリコプターがいる

なるほど空からオレたちの行方を監視しているやつもいるのか

そいつらからさっきの追跡車に指示が出る

尾行の鉄則としてオレたちを追っ掛けて来ているのは、見えていた5台の他にも、何台か追跡車が用意されていると思った方がいいだろうということで

バスがまた、別のトラック・ターミナルに突っ込む

何回か、私有地内の横断を続けてみるわけだ

今度のターミナルは、大きくて屋根がある

ヘリから見下ろせない場所でターンして出口から外へ

そしてまた、別の入構証を提示して別の集積場へ

今度は巨大な建物の屋内に、バスを走らせる

内部をぐるぐる廻って、別の出口から出る

ん目的地に大分近付いて来たな

また別のターミナルへ飛び込む

屋内の施設にバスが進入すると

そこにはオレたちの乗っているのと同型のバスがあった

しかもそのバスの乗員も、オレたちと同じ虎のマスクを被っている

はいトニーくん、停車

工藤父の指令通り、トニーさんがオレたちのバスを停める

同時に、先に停まっていたバスが発進する

あれ、運転しているのはノーマくんね乗客の虎さんたちは、みんなマネキンだよあのまましばらく、オレたちが今して来たみたいに物流ターミナルをあっちゃこっちゃ走り回って貰う警察もマスコミも、そのうちにバスがすり替わったことに気付くだろうがどの段階でそうなったのかは、永遠に判らねぇだろうな

ということだから全員、そっちのトラックに乗ってくれ

マスクも、もう外していいよ

ふう、恭子さんのお許しが出た

オレたちは虎マスクとマントを脱ぐ

でここから、どこへ行くんだい

恭子さんの問いに、工藤父は

ここまで来るともう羽田空港は、すぐそこなんだぜ

ニヤッと微笑む

あそこには、VIP用の特別駐車場っていう便利な場所があるからなあんたたちの車は、昨夜のうちに劇場からそこへ移しておいた空港の駐車場なら、車の出入りは多いしあんたたちの車みたいに高級外車が並んでいても目立たないからな

工藤父とトニーさんは、すぐ運送会社の制服に着替える

オレたちはアルミの扉を開けて、荷室の中へ

2トンロングの荷室に、この人数じゃ狭いだろうが我慢してくれ

椅子とかあるわけじゃないから、オレたちは荷室の中に直接座る

真緒ちゃんは、渚に抱きかかえられてでも、楽しそうに笑っている

シスター・イーディも何か嬉しそうだ

麗華は、渚と克子姉の間に座っている

ミナホ姉さんは、恭子さんとマルゴさんに護られて

メグとマナが緊張しているので、オレと寧さんで抱き締めてやった

何でお前、まだブラックタイガーのまんまなの

だってあたしが白坂雪乃だって、知っている人に会うかもしれないじゃない空港なんて人でいっぱいなんだから

相変わらず、自意識過剰というか

黒虎の仮面の方が変だとは、思わないらしい

道は平坦だし、スピードも出さないから、そんなに揺れないと思うぜすぐに着くから辛抱してくれ

そう言って、工藤父は荷室の扉を外から閉めた

トラックの荷室に押し込められて、10分ほど我慢する

まあ確かに思ったほどは揺れなかったがそれでも、トラックの荷室ってのは人間が乗るべき場所でないことはよく判った

やがて、トラックは停車する

再び、荷室の扉が開く

着いたぜって、すげぇ女の匂いが充満しているな

荷室内の匂いを嗅いで、工藤父が言った

そりゃあまあ10人も女性が押し込められているんだから

お前、よく平気だね

ハハ慣れました

そうだオレはすっかり女だらけの生活に慣れてきている

トラックの外は立体駐車場の中らしい

眼の前に、見覚えのある車が停まっている

マルゴさんの青いマセラッティ

隣はミナホ姉さんのベンツ

それから、白いバン

これ、あたしの車よっ

渚がその横の車を指差す

赤い車

プジョーよフランス車なの

へえ渚によく似合っている

まだ触っちゃダメだよ、渚ちゃん

ちょっとみんな離れていて

そして、工藤父を見る

あんたらを信用していないわけじゃないんだけれどね職業病なんだよ他人が触った車は、必ず調べてからでないと怖くてね

発信器と爆発物がね

恭子さんは、ミナホ姉さんのベンツからチェックし始める

マルゴは自分の車を頼むよ

了解、恭子さん

マルゴさんもマセラッティの足回りから調べ始める

あ、わたくしも手伝います

麗華も、作業に加わる

はい爆弾は無いけれど発信器を発見

マルゴ、それ多分1個っきりってことは無いね

はいこれを見つけるところまでは、向こうの想定内でまだまだ仕掛けていると思います

1個も見落とすんじゃないよ

あ、ここにもありました

麗華も発信器を見つける

結局、4台の車から発信器が12個出てきた

これってどういうことなのかなぁ

恭子さんが、工藤父に詰め寄る

オ、オレは知らねぇよこんなの

判ってるよこんなことをやるのは、谷沢のオッサンだろうさ

恭子さんは、クスクスと笑う