寧さんはオレとどうなりたいですか寧さんの本当の希望を教えて下さい
言葉を繰り出して途中で止める
何でも言って下さいここには、オレたちしかいないんですよ何を言っても全部、オレたちだけの秘密です
寧さんは秘密を作るべきだとマルゴさんは言った
その意味がよく判る
寧さんは何々しなければいけないという思考で、自分を縛りすぎです
根っからいい子過ぎる人なんですよねだからケイさんの悲劇だって、全部何から何まで自分のせいだと思い込んでいた
だって、あたしケイに何もしてあげられなかったから
そうじゃないそうじゃない
今のオレには一つ一つが見えてくる
ヴァイオラに捕まったことは、寧さんのせいじゃない相手は、犯罪組織の人間でどうしょもなかったことですそして、ケイさんはケイさんだって、寧さんがいたから頑張れたんです一人だけだったら、途中で挫けて死んでしまっていたかもしれない
でもケイちゃんは
ケイさんが亡くなったのだって寧さんのせいじゃないでしょう
ダメです何でも自分のせいにしたらそんなんじゃあ、亡くなったケイさんが可哀想です
ケイさんは寧さんに、笑って生きていて欲しいって思っているはずですから
寧さんの眼から涙が零れる
そしてケイさんが亡くなった後、内面に閉じ籠もっていく心を、少しでも開くために恭子さんは、彼女に奈島寧というファンキー過ぎる女の子を演じさせんですね
そうだよ寧はあたしじゃないんだよあたしは、あんな子じゃないもの
寧さんは、ボロボロと泣く
オレは、寧さんの手を取り抱き締める
眼から零れる涙を吸い取る
恭子さんは寧さんに少しでも、色んな人と交流を持って欲しくてそれであんなに明るくて、よく騒ぐ女の子を演じさせたんだと思います
うんあたしも、そう思う
寧さんは、そう呟く
でも、もう終わりもうあたし、寧は続けられないもの
だから前に恭子さんに指示されたように今度は、オレに次に演技すべきキャラクターを決めて欲しいんですね
オレは、寧さんの背中を擦って緊張を解す
ヨッちゃんは、ケイちゃんの代わりに、あたしの弟になってくれるって言ったけれどヨッちゃんはケイちゃんとは違うからあたし、どんなお姉ちゃんになったら良いのか判らないし
本当にこの人は
根が真面目なんだな
いや真面目過ぎる
またしなければいけないっていう発想になっていますよ
でもあたし、本当に嬉しいんだよヨッちゃんが、本当にあたしの弟になってくれるって約束してくれたことケイちゃんの戸籍を継いでくれるって言ってくれたこともこれで、本当にずっとずっと、ヨッちゃんと離れ離れにならずにいいんだって思ったら嬉しくて、あたし
寧さんのその言葉に嘘は無い
寧さん本当のことを言って下さい
オレ、判りますよ寧さん、何か焦っている言葉と心に、ズレているところがある何です寧さんの今の本当の心を教えて下さい
口籠もる寧さん
どんなことを言われても、オレは平気ですオレは寧さんが好きです寧さんのためなら、何でもはますこの気持ちは変わらないですから
やっぱり、オレじゃあケイさんの代わりは務まりませんか寧さんの弟は、無理ですかこうなったから仕方無い、そうするしかないんだではなくって寧さんの本当の気持ちを教えて下さい
ああたしはね
はっきり言って下さいオレ、どんなことだって受けとめますから
ギュツと寧さんの手を握りしめる
あたしも、ドキドキしているの
ずっとドキドキしているのあなたに
寧さんがオレを
もう、いつからか判らないけれどあなたと一緒に居ると、ドキドキするの側に居ると胸がキュンとするの昨夜、ずっとホテルの中をあなたと一緒に居てドキドキが止まらなかったあなたと一緒だったから、あたしは何でもできたのヴァイオラの前に立っても心が壊れずにいたわ
そしてあなたが、ヴァイオラを殺してくれたあたしの家族の仇を取ってくれたあたしは、もうヴァイオラの幻影に苦しめられることは無いあなたと一緒に居る限り
今度は寧さんがオレの手をギュッと掴む
オレのことを真剣な眼で見つめている
あたしはヨッちゃんが好き弟としてでなくあなたを男として見ているの愛している愛している愛しているの大好き
オレの唇に情熱的なキスを何度も繰り返す
あなたが好きヨッちゃん
弟じゃなくていいんですか
だって好きになっちゃったんだもんっこんなに好きになったのは、生まれて初めてなんだものっ
寧さんがオレに恋をしている
今朝もヴァイオラを殺したことを、平然と受けとめてくれたあなたは、格好良かったよすっごい愛おしいって思ったでも、あなたはあたしの弟にケイちゃんの代わりになってくれるって言うから
その選択は間違っていたのか
あたし凄く嬉しかったヨッちゃんが、本当にあたしのことを好きでいてくれて、大切にしてくれているって判ったあなたに愛されていることが、本当に幸せに思えたでもあたし、弟じゃ嫌なの
オレもそうだ
弟になることケイさんの戸籍を引き継ぐことを、頭では納得していても
心では踏ん切りが付いていなかった
口では寧さんをお姉ちゃんと呼んでいながら
心の中では、寧さんを寧さんと呼んでいた
オレだって一人の男として、この人を愛している
じゃあ結婚しようかオレたち
バカッ
寧さんは、怒った
でも、寧さんが、それを望むならオレは
そんなことできるわけないじゃない
オレも寧さんが好きだし寧さんも、オレのことを好きでいてくれるなら
ダメよあなたには、他の子たちもいるんだもの
寧さんの眼から、また涙が零れる
あたしは黒い森のお姉さんなのそれは絶対に、やめたくはないのだって、黒い森のみんなは、あたしの大切な家族だから
寧さんは苦しんでいる
あたしには、妹たちからあなたを取り上げることなんてできないよそんなことは、絶対にしないわ
オレも家族を捨てるわけにはいかない
多分あなたの申し出通りにするのが一番なんだと思うあなたはあたしの弟であたしは、姉としてあなたを愛するずっとずっとそれなら、家族も守れるし、あたしたちも離れずにいられるから
また、寧さんの思考が
**しなければいけない方に向かっている
それじゃあ、ダメだよそれじゃあ寧さんの心にとって、何の救いにもなっていない
だけど、ヨッちゃん
オレに一つのアイデアが浮かぶ
いやそうか
だからマルゴさんは
ううん、マルゴさんだけじゃない
ミナホ姉さんたちも
オレたちを、黙って送り出してくれたのは
結婚しよう、寧さんみんなに内緒で
いや、オレ多分他のみんなとも結婚するもちろん、法律的な結婚じゃないよでも、一人一人と結婚するよ克子姉とも、渚とも、メグやみすずとも美智もだなあいつはオレが横にいないとダメだからマナは、そのうち心変わりして他の男と結婚するかもしれないから、今すぐにはしない