平気だよもう、ヨッちゃんのなんだから何なら、売約済みって張り紙して歩こうか
自信を持ってよあたしは、絶対にヨッちゃんから離れないんだからねっ
そして、オレにキスをする
寧は、キスとスキンシップが大好きだ
もちろん、オレも大好きだけれど
あたしは、変な男には付いていかないからヨッちゃんだって、守ってくれるんでしょ
オレは、心から誓う
だったら、平気だよあたし、これからはなるべく綺麗になるように頑張るからあなたのために
また寧はオレにキスをした
オレからも、寧にキスを求める
じゃあ、どうする今から毛染めやる
寧は、さっきドラッグストアで毛染め薬を買ってきたと言っていた
今ここでは止しとくあれは、ヨッちゃんが黒髪のあたしでセックスしたいかなあって思ったことだから
家で毛染めするって、結構、大変なんだよムラになっちゃうこともあるからもう、ロスト・ヴァージンしたんだもん黒髪には、お店でして貰うよこのまま、優花さんの美容室へ行こうかな
優花さんは元、お屋敷の娼婦で今は美容室を経営している
その前に池田先生のとこだな一応、診察して貰わないと
ピル貰った方がいいあたし、いつ妊娠する
高校を卒業するまでは寧にも、もっと学生時代を楽しんで欲しいし
判ったじゃあ、ピルも貰って来るねっ
寧は、ニッコリと微笑んで納得してくれた
それでね、確認なんだけれどヨッちゃんが、ケイちゃんの戸籍を引き継ぐのは、そのままやって貰っていいよね
うん、それはもう、ミナホ姉さんにお願いしちゃったし
だけどヨッちゃんは、吉田の家の戸籍も持っていた方がいいと思うのケイちゃんの戸籍と二つともねあたしも、奈島寧子の戸籍は取り戻すけれどカナダの偽名のパスポートも、そのままにしておくわ
黒森の家は、犯罪組織なんだよ使えるものは、何でも取っておいた方がいいって
確かにそうかもしれない
吉田の名前もここで、すっぱり捨ててしまうより、何かの機会を待って捨てた方がいいのかも
でね先生とマルちゃんには、あたしたちは姉弟になったという話のままにしておくからねっあたしたちが本当は夫婦なんだってことは秘密なんだから
また呼称が、マルちゃんに戻った
前の寧を上手く統合して、現在の寧は安定してくれたみたいだ
だから、先生とマルちゃんの前ではあたしはケイって呼ぶからねそういう姉弟関係になったんだって、2人には思わせておこうっ
楽しそうに、寧は悪巧みする
ケイって呼んだら、お姉ちゃんて返事するんだよっオッケイ
オッケイ
よしよし他のみんなが居るところではあたしは、今まで通りヨッちゃんて呼ぶからヨッちゃんは、あたしのこと何て呼ぶ
今まで通り、寧さんてのは変だよね
うんあたしたちの間にさんはもういらないよね
だからって寧と呼び捨てにするのもマズい
じゃあ姉さんて呼ぶよそれなら、一瞬では寧さんだか姉さんだか区別が付かないだろうから
ナイスアイデアだよっヨッちゃん
ニヒヒと寧は笑う
じゃあ、確認ね先生とマルちゃんの前では、ケイとお姉ちゃん他の子たちの前では、ヨッちゃんと姉さんあたしたち2人きりの時は
ヨッちゃんと寧
約束だよ指切りしよっ
オレたちは、また指と指を絡ませる
ヨッちゃん、あたしのヨッちゃん
寧オレの寧
うふふ好きっ
またオレたちは、キスをする
裸のまま居間に戻る
2人で1枚のバスタオルを掛け合ってソファに座る
それからさっき店で買った飲み物を開けた
ヨッちゃんあーんして
オレたちは、口移しで互いの飲み物を交換する
うふふ幸せだなあ
あたしは、ヨッちゃんと居る時が一番幸せなんだよー
変な声を作って、寧がおどける
何なの、それ
あっヨッちゃんは、知らないのか
知らないけれどオレも幸せだ
また、寧にキスする
もう、ヨッちゃんはキスが大好きなんだねっ
寧だって
あたしは、ヨッちゃんが大好きなのっ
寧がオレにキスを返す
このソファ、持って帰ろうかこれ、2人でイチャイチャするのにはちょうどいいよっ
この間までは、オレが1人で悶々としていたんだけれど
それがまたいいんじゃないっあ、でも、このソファはあたし専用にしたいなああたしの部屋に置こうか今日はマセラッティじゃ、乗せられないよねマルちゃんの白いバンで取りに来るしかないねいつがいいかな
寧は、どんどん計画を練り出す
そんでソファだけ回収したらさこの家は、燃やしちゃおうよ
寧は放火癖があったんだっけ
燃やした方がいいよここは空気が澱みすぎているから
心残りがあるの
うんここには、バァちゃんの思い出があるしそれに
この家を燃やしたら近所に延焼しちゃうよ裏の家とは、ブロック塀1枚しか無いし
そうかご近所さんを巻き込んじゃいけないか
ただでさえ、町内会の会費とか払ってないし近所の人には、迷惑を掛けているから
うちの母親ゴミを出す日とか、全然守らないから
ああそんな感じだよね
オレはオレの私物入れの段ボールに向かう
見せたいものがあるんだ
オレは中から一枚の写真を取り出す
これオレのバァちゃん
うん優しそうな人だね
優しかったよオレには
写真の中のバァちゃんは、微笑んでいた
この人がいてくれたからヨッちゃんは、良い子に育ったんだね
オレ良い子じゃないよ
良い子だよっ撫で撫でしちゃうっ
寧が、オレを撫でる
人から、ちゃんと愛情を受けた子でないと真っ直ぐな子には成長しないんだよヨッちゃんは、おバァちゃんから一杯愛情を注いで貰ったんだね
親父や母親の分まで
オレの本当の肉親はバァちゃんしかいない
ああたしも、そうなんだ
お父さんやお母さんが、ちゃんとあたしに愛情を注いでくれていたからケイちゃんが、あたしのこと愛していてくれたからだから、あたし今まで、狂わないでこれたんだ
寧がオレを見る
今判ったよあたしもみんなのお陰で、生きてこられたんだ
これからは、オレもいるからずつとずっと愛しているから
ヨッちゃんにだって、あたしがいるよっずっとずっと愛しているからね
オレたちは、寄り添い合う
おバァちゃんありがとう今日からは、あたしにとっても、おバァちゃんだからねっ
寧は、バァちゃんの写真にそう言ってくれた
ねえ、他には写真は無いのヨッちゃんの子供の頃とか
無いようちは家庭でのイベントとか、全然無かったし家族で写真を撮る機会なんて無かったから
家族旅行とか、クリスマスとか、誕生日とか何も無かったし