女の子たちに力をマルゴお姉ちゃんの夢は、あたしの夢だよっあたしだって男の暴力で、家族を殺されたんだから
寧もまたシザーリオ・ヴァイオラという男によって、家族を殺されている
自分に闘う力があればってずっと思っていたよ
ケイだから、あたしマルゴお姉ちゃんのお手伝いがしたいのいいでしょ別にケイの側からいなくなるわけじゃないからあたしの家は、お屋敷だもん
うんお姉ちゃんが、そうしたいのならオレは応援するよでも、一年間だけでも高校生活は楽しんでよお姉ちゃんは、もっともっと幸せになって良い人なんだから
オレは寧の夫だ
寧が望むのならどんなことでも受けとめる
オレは克子姉とパン屋をやることに決めている
オレはこの街に根を下ろそう
そして、いつでも寧やマルゴさんが帰って来た時にくつろげる様に
オレたちの家を守り続けよう
マルゴさん、その夢の話ミナホ姉さんたちにはしました
まただよ復讐が終わるまでは余計なことは言わない方が良いと思って
時期を見て、話すべきだと思いますきっと、みんな協力してくれますよアイデアも出してくれるでしょうしそれに
オレたちの家族には、マルゴさんの夢に役立つ人材が揃っていると思いますよ
人材って
マルゴさんが、驚いた顔でオレを見る
例えば美智とか
国際的にアピールするなら、工藤流古武術は効果があると思いますよ
でも、美智ちゃんは
やらせますいえあいつは喜んで協力してくれますそういう子ですから
オレには、確信がある
美智は義の女だ
マルゴさんの夢の趣旨に賛同すれば人前で工藤流の技を晒すことは厭わないだろう
剣道なら、麗華だって教えられるじゃないですか頼んでみましょうかシスター・イーディの暗殺術は、ちょっと趣旨に反するかもしれないけれどとにかくマルゴさん一人で頑張る必要は無いんですマルゴさんの夢は、オレたち家族全員の夢ですから
オレは、ニコッと微笑む
そうだねっ美智ちゃんならニンジャ・ガールとして世界中で大人気になると思うよっ麗華お姉ちゃんだって、サムライ・レディだしマルゴお姉ちゃん一人よりも、インパクトがあるって
寧も、賛成してくれた
それはそうだろうけれど
マルゴさんは、深く考え込んでいる
とにかく、じっくり考えてみて下さい別に急いで答えを出さなきゃいけないことじゃないでしょ美智や麗華には、いつでもオレが話しますから
だけど、あたしがマルゴお姉ちゃんとのコンビをこれからも続けるっていうのは、もう決まりだからねっお姉ちゃんには、あたしみたいな可愛いマネージャーが居た方がいいんだからっ
寧が言う
寧の提案は嬉しいけれどあたしのマネージメントは、あたし自身でやった方が効率がいいよ
マルゴさんは強いだけでなく、頭も良い
確かに、個人マネージャーなんて必要無いのかもしれないけれど
判ってないなあ女豹みたいに鍛え上げられた、凛としたマルゴお姉ちゃんの横に、ゴージャスでエレガントなあたしが居るから絵になるんじゃない
寧は、クスクスと笑う
そうかそういう考えもあるね
とにかくコンビ解消はしないからね
寧は、強くマルゴさんに言った
それでこの後は、池田先生のところへ行けばいいのかな
うん足の間に、まだ何かが刺さっているみたいなのヒリヒリするんだあたしの大切な弟が、無茶なことをしたからっ
大丈夫、お姉ちゃん
寧は、オレを見て笑う
もおっ、ちょっと大げさに言っただけだよそんなに心配しないでっ
だって、お姉ちゃんの身体のことだから
寧は、オレを抱く
豊かな胸が、オレに押しつけられる
大事にしてくれて、ありがと
それから、マルゴさんに
あたしの大好きな弟がね妊娠するのは、まだ早いって言うのお姉ちゃんとしては、いつでも弟の性欲を満たしてあげないといけないから、身体のメンテナンスは怠れないよねっだから、やっぱり池田先生に診察して貰うっ
マルゴさんは苦笑して
了解じゃあ、車をそっちに向かわせるね
エンジンを始動させる
寧は、池田先生に電話して診察の予約をして
はーいあ、そうだついでに優花さんのお店にも電話して、今日予約できるかどうか聞かなきゃ
優花さんて美容室
あ、マルゴお姉ちゃんあたし、髪の毛、黒に戻すからケイが、黒い方か好きなんだってでも、大丈夫だよお姉ちゃんとのコンビの時は、ちゃんと金髪のカツラを被るからさっ
寧は、黒髪に戻す件をオレのせいにする
まあいいけれど
ちなみに、カラーコンタクトは外したままだ
ケースに入れて、持って来ている
やっぱりさ黒い森(ブラック・フォレスト)のコンビは、金髪同士でないとねっ
そう言って、携帯電話を取り出す
あ、ちょっと待って、マルゴさん
池田先生の医院に行くなら美智も連れてって貰えませんか
さっき美智の話をしたから思い出した
あいつも昨夜、処女喪失したばかりで
しかも、危険日なのに膣内射精しちゃってる
急いで診て貰わないと妊娠しちゃうぞ
ああ、そうだったねじゃあ、美智ちゃんを途中でピック・アップしよう美智ちゃん、今、青山斎場だっけ
多分、そうです今、みすずに電話して確認します
急いで取りあえず、青山方面に向かうから
青いマセラッティが、始動する
オレも急いでみすずに電話を掛ける
はい、もしもし
さっき貰ったばかりの携帯電話だ
みすずは、誰からの電話か判っていないようだった
もしもし、オレだみすず
ああ、旦那様っ
声が途端に柔らかくなる
あ、今使っているこの電話も臨時の携帯電話機だから昨日までの機械は、悪い奴らに調べられる可能性があるから廃棄することになったんだお前の電話も、換えた方がいい
かしこまりましたあたしと美智の分は、香月セキュリティ・サービスに処理させます
みすずは、反応が早くて助かる
その美智のことなんだけれど池田先生に連れて行きたいんだ
そうですねその方がいいですわね
今、どこに居るみすずの側に居るのか
はいここにいます瑠璃子たちも一緒ですわ
もう会場に居るのか
そこから美智だけ連れ出しても平気か
ええ、あたしたちの警護には関さんが付いてくれていますし隣の控え室には、お祖父様がいらっしゃいますから、谷沢さんや大徳さんたちもいらしています
香月セキュリティ・サービスの中枢部が、そのまま移動して来ているのなら心配は無いだろう
判ったそっちに付いたら、また連絡する
みすずの声が、小さくなる
美智と入れ違いでこちらの会場に残ってはいただけないでしょうか