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寧の言葉に瑠璃子は大きく眼を開く

それにねあんたはもの凄ーく自分自身の評価が高いみたいだけれどあんたの悪巧みなんて大したレベルじゃないのよ腹黒さだったら、あたしの方が全然上だからねっあんたみたいな、お嬢様がどんなに悪ぶってみたところで、あたしたちからしたら悪者ごっこをしている幼稚園児にしか見えないんだから悪いんだけれどあんたが思っているほど、世の中は甘く無いんだよっ世間知らずのお嬢様が、ナマイキなこと言っているんじゃないってのっ

寧は、凄い剣幕だった

何でこんなに怒っているんだ

瑠璃子は、すっかりうろたえている

色んな事がいっぺんにバタバタと起こったからね気持ちが不安定になっているのは判るよでもね

ずっと話を聞いていたマルゴさんが、瑠璃子に言った

君は、君自身の心を保つためにメチャクチャな理屈を持ち出しただけだよ君は少しも陰謀家じゃないし人の反応に合わせて、対応することなんて誰でも普通にやっていることだ血がどうのとか言ってたけれどじゃあ、君も誰かを陥れるために、殺人依頼とかしたことがあるわけ

ございません

そうだあるわけがない

君は、人の顔色を見て対処することがいけないことみたいに言ったけれどあたしが見てきた限り、君はいつも相手の気持ちを理解して、あいてが喜ぶように応対していたと思うよ心の汚い悪い人間どころかとっても良い子だと思っているけど

マルゴさんの言葉に、瑠璃子は

いいえ、わたくしは悪い女です出来の悪い娘です

だっからさあ、そういう態度で人の気を惹こうとするのやめてくんないっ

寧がまた、瑠璃子を責める

つーか、こんなの子供に言っても無駄かみすず、あんたが甘やかすからいけないんだよっ

寧はギロッとみすずを見る

あんたがちゃんと叱ってあげないといけない時に、叱らなかったらこういう甘ったれた子になっちゃっているんだそれから、そこの女もっ

寧の視線が、美子さんを射貫く

わたくしでございますか

あんたさあ自分も香月のお祖父ちゃんの孫の一人だって、もう知ってるわけでしょみすずや瑠璃子とは、同じ立場だよね

いいえわたくしは、あくまでも瑠璃子様のお付きですから

寧がジトーッと、美子さんを見る

だから何

子供の頃から、ずっとそういう立場で生活して参りました今更、香月家の血筋と知らされましてもわたくし自身には、関係ございませんこれまで通り、瑠璃子様にお仕えしていくだけです

あーん、本当に

寧がさらに、突っ込む

は、はいわたくしの本当の父を重秋様が謀殺なさったことなど、少しも気にはしておりません

寧は、ハッと鼻で笑う

してるじゃんしてるから、そんなことを言うんでしょ

いえ、わたくしは瑠璃子様が、そのことでお心を痛めていらっしゃるのではないかとそれが心配で

そういうのを気にしているって言うんだよっ

寧が、グサッと言葉を投げ掛ける

瑠璃子と美子さんを睨んで

あんたも、あんたも自分の方が世の中の誰よりも聡明だと勘違いしてさっ大人を舐めんなよっ

寧の怒りが炸裂する

わ、わたくしは別に

そうですそんな風には、思っておりません

瑠璃子と美子さんは、反論しようとするが

瑠璃子さんはね世の中の色んなことを深読みしようとし過ぎているだけなんだよそれでいて、他の人たちのことを信用していないから自分から、自分の立ち位置を定めようとアプローチしているんだただそれだけのことだよ

確かに香月家のお嬢さんなら、悪い人も寄って来るだろうし、色々と警戒はしなくちゃいけないだろうけれど世の中、悪い人ばかりでもないよ信頼できる人は、信用するべきなんだろうね

それだけじゃないよこの子、お嬢様として自分は高い身分に居るって思っているから他人が自分の人生の行く末に影響を与えるのではなく、自分が自分の人生の全ての選択権を握っていると思っているだから、考え方が高飛車なんだよっ一人っきりで生きていると勘違いしているから、こんなバカな考え方になるんだ

寧の言葉は、厳しい

いいかい、どんな人だってね他の人たちと、アクセスして繋がって生きているんだよっお互いに影響し合って生きているんだっあんたみたいな子供の悪巧みに唆される様なバカは、そうはいないから世の中の人たちは、あんたが考えているよりずっと利口だし、強(したた)かなんだからねっ

マルゴさんが、割って入る

一例を挙げよう例えば香月さんは、君の性格をよく理解しているだから、香月さんは、遺産の配分でみすずさんにだけ、香月グループを実効支配する株式を残すことにしたんだ君には、金銭や土地が残されるが香月グループへの影響力を持つような資産は無いだから、君がお得意の考えすぎで、香月グループに何らかの陰謀工作を行うことはできないわけだ君が、受け継いだ資産を悪い人の口車に乗って、失うことがあったとしてもそれはあくまでも、君の自己責任での問題香月グループには、波及しないグループ企業で働く人たちに迷惑が及ばないならば、それでいい香月さんは、そこまで考えていると思うよ

わたくしには、企業経営は向いていないと

向いていないね君は、あんまり人の話を聞かないで、自分の見知った範囲の判断だけで、独断専行するタイプでしょいや、君が頭が良いのは知っているし、分析力も判断力もあるのは判っているただ、圧倒的に自分から、物事の実態を知ろうと対象に近寄って行く能力が不足している君は、いつだって自分の居るところから一歩も動こうとはしない上から見下ろしてそこから見えることだけで、物事を判断しようとする傾向が強いね

君と知り合ったばかりのあたしにだって、それぐらいのことは見えているんだよ君は、自分の本性は隠しているつもりみたいだけれどほとんどの大人には、お見通しさ君がどんな子が判っている上で君に応対している君が人の顔色を見て、相手に合わせている様に相手だって君に合わせてくれているそのことに、気付くべきだと思うな

それから、美子さん君は思考停止し過ぎ瑠璃子さんにお仕えする云々はいいけれど本当は、どうしたらいいのか判らないんでしょ心の中では混乱しているのにとりあえず今まで通りのポジションに居れはいいって思考停止しちゃっているんだよねそのうちに自分の行く末は誰かが決めてくれるだろうそれまでは、何も考えないで待つっていうのは、あんまり褒められた態度じゃないと思うよ

わ、わたくし

マルゴさんの言葉に、美子さんは困惑する

だから香月さんは、君には何一つ遺産を残さないことにしたんだ君に何か残しても君は自分でどうにかしようっていう意志は無いから、誰かに奪われるだけだろうからね多額な資産や香月家の家名は、君を幸せにはしない君がそういう性格だって判っているから香月さんは、君を自分の正統な孫として法的に認知はしないし、遺産も残さないんだ