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あたしみすずとは、隠し事の無い活発な姉妹になりたいんだっ

はい判りましたっお姉様

二人の様子を見ていたマルゴさんが、クククと笑い

ところでいいの下の妹くんが、置き去りになっているけれど

瑠璃子が、呆然とした顔で、こっちを見ている

その後ろから、美子さんも

あ、ごめんごめーんすっかり、忘れていたよで何の話だったっけ

寧が、わざとそう言った

あの、わたくし

泣きそうな顔で、瑠璃子が言う

なあに思っていることがあったら、何でも言いなさいあたしたち、どんなことでも聞いてあげるから

みすずが、優しく瑠璃子に言った

お姉様あたし、この先、どうすればいいのでしょうか

それが、瑠璃子の本音か

実の父が、裏切り者であったということ

その父を、祖父が処刑したこと

美子さんとの、今後の関係

本当は、何をどうしたら良いのか悩んでいたんだ

どうするも、こうするもないよ今、眼の前にあることを、一つ一つ解決していけばいいんじゃないのっ

寧が、笑って言った

そうやって悩んだフリをしているのは、ただの思考停止だからね甘えないでよねあたしたちだって、これからやらなきゃいけないことがたくさんあって、忙しいんだから

でも、わたくし

今度は、みすずが答える

瑠璃子は、考えすぎですあなたの将来のことなんて、お祖父様やあたしたちに任せなさいみんな家族なんですからあなたの悪いようにするはずがないでしょあたしたちを信頼なさい

オレも、みすずの言葉に付け足す

一人で悩んだって、何の解決策も出てこないだろ

でも、わたくし自分が、何を今するべきなのか、それが判らないんです

瑠璃子に、寧が答える

バッカだねえあんたが、今、しなくちゃいけないのは、自分から家族に溶け込もうとすることあたしたち、必要以上は手を貸さないからねあんたが、あたしたち家族と打ち解けたいと思うのなら自分から寄ってこないと

そして、ニヤッと微笑む

具体的な方法としてはねまず

瑠璃子が、寧の言葉に集中する

ヨッちゃんに処女を捧げなさい瑠璃子の最初のハードルは、それだからねっ

月曜まで入院していたと言うのに

母は、前から予定していた友人との京都旅行に行ってしまいました

母は強し

15、16、17と京都だから、お父さんのことよろしくね

と、出掛ける前に何度も言っていました

15、16、17だから

15、16、17よ

あんまり何度も言うので、話私の頭の中では、ずっと夢は夜開くの歌が流れ続けています

同じ歌が、頭の中でずっとヘビー・ローテーションで流れ続けるということ私には、よくあります

ちなみに、父ですがリハビリの散歩の途中に、デジカメで近所の公園の紅葉の写真を撮っていました

うん、上手く撮れたら、来年の年賀状に使おう

父よ紅葉の写真を年賀状に使うのは

季節感が合ってないのでは

まさか、この年でサイド6でテム・レイに再開した、アムロの気分を理解するとは思いませんでした

356.抱き合いセックス

それで本当に何かが変わるのでしょうか

瑠璃子は、尋ねた

あたしの場合は、変わったわ旦那様に初めて抱いていただいた時、あたしはまだ旦那様のことについて何も知らなかったけれど旦那様は、あたしを優しく満たして下さったわあの頃のあたしは、今の瑠璃子と同じだったと思うの自分の境遇に悩んでいるつもりで実際は思考停止していた渚様に、自分の全てを委ねるだけでだから、渚様は、あたしを旦那様に引き合わせて下さったのよ

みすずが、優しく年下の従妹に語る

渚様との関係は、あたしがただただ渚様に甘えるだけだったけれど今のあたしは、旦那様に甘えるだけでなく、旦那様のことを支えたいと願っているから旦那様と旦那様が護って下さっている家族全員の役に立ちたいと思っているの自分から、アクティブに旦那様と家族のために働きたいと思っているわあたしもう、一人じゃないんですから

旦那様が、あたしを愛して下さっている愛されているという自覚があるから、あたしも思いっきり、旦那様を愛して差し上げたいのあたし恋をしています今、とっても幸せよ充実しているの自分が、旦那様と家族のために何をすればいいのか判っているから自分のためだけに生きるのなら、こういう充実感は感じられないと思うわ一緒に生きてくれる人が居るからあたしは変われたのこの気持ちを、瑠璃子にも判って欲しい

瑠璃子は、困惑している

でも、お兄様は

心配そうに、オレを見る

本当にわたくしのことが好きでいらっしゃいますか

好きだよ瑠璃子は、可愛いからな

わたくしが可愛い

うんお前は、可愛いと思う外見だけじゃなく、心も

わたくしは心の綺麗な人間ではございません

まだ、そんなことを言うのか

あのな瑠璃子は、理想が高すぎるんだよ

世の中の人間はみんな、そもそもそんなに心が綺麗じゃない自分の心は汚いって思い込んでいる瑠璃子の方が、よっぽど綺麗な心をしていると思うよ

ね、ヨッちゃん今の瑠璃子にとって、何が問題だと思う何が原因で、この子は停滞しちゃっているんだと思う

寧が、オレに聞く

そんなの決まっているよ

香月家だ

香月家の本家の嫡流の娘だという意識が強いから

瑠璃子は、常に高いところからの目線で物事を考えてしまう

香月家の本家の娘というのが、悪い意味で瑠璃子を縛っているまあ、しょうがないんだろうけれど

昨日、劇場でオレは見た

香月家の娘であるが故に、瑠璃子の素晴らしい舞踊に対して、観客は誰も賞賛しようとしなかった

うかつに褒めることすら憚れる特別な存在香月家

日本を代表する名家長い伝統と強大な権力の両方を持つ家

瑠璃子は幼いときから、その象徴となっていた

瑠璃子はそれでも、真っ正面から香月家を引き継ぐ覚悟をしていたんだろ

瑠璃子はジッちゃんに、謀殺された長男がいることを知らなかったんだよなそれは、もちろんジッちゃんが徹底的に隠していたからだけれど

ロサンゼルスで、シザーリオ・ヴァイオラに殺された香月重春氏

美子さんの実の父親

だから、瑠璃子は自分の父香月重秋が、香月家の嫡男だと思っていたんだよなつまり、ジッちゃんが死ねば、自分の父が次の当主となるってそして、その次は瑠璃子自身が香月家を受け継がなくてはならなくなる

子供の頃から、そう覚悟して瑠璃子は、継承者としての矜持を持って生きてきた

昨夜、瑠璃子は最悪な形で真実を知ってしまった

香月重春氏の暗殺を企んだのは自分の父親だった

ジッちゃんは、そのことを知っていて家の名誉のために、自分の次男を処刑した