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宙に飛び上がったミス・コーデリアは軽々と白坂創介像の高さまで、飛び上がる

ずっと無表情で心を閉ざしていたアニエスが、ハッとする

大丈夫だよ壊しはしないから

恭子さんが、アニエスに言った

ミス・コーデリアは、像の台座に降り立ち白坂創介裸像の勃起ペニスにランチョンマットを被せてゴム輪で留める

どうかしら

上から、ミス・コーデリアが尋ねる

いいんじゃない何かパンツ履いたまま、勃起しちゃってるみたいな、みっとも無い姿だけど丸出しにされてるよりはいいわよ

恭子さんは、そう返事をする

そうだ明日、障子を持って来るわ

逆の発想でさ障子で像そのものは隠してしまって、チンコだけ障子紙を突き破って露出させとこうよ

キョーコ、それ何か日本のオマジナイか何かなわけ障子っていうのが、日本建築で使う紙製のウインドゥだっていうことは知っているけれど

高い場所から、ミス・コーデリアが尋ねる

あ、そっかあんたたちは、そんなの知ってるはずないか

恭子さんが笑う

日本人だって、若い人は知らないですよ

うん、オレには何の話をしているのか全然判らない

メグも寧もキョトンとしている

そうだよねえ、大昔のベストセラー小説だからね今の子が知ってるわけないかあたしが知ってるのだって、ブラジルのお祖父ちゃんの本棚にあったからだし

なに勃起したペニスで障子に穴を開ける小説なんてあったの

コス・コーデリアが尋ねる

うん、あったんだわ

何それ、ヘンタイポルノ小説

うん、まあそんな感じ

そんなのがベストセラーになるなんてやっぱり日本人は、ヘンタイっぽいものが好きみたいね

いやいや、一過性のものだよ見ての通り、この子らは全然知らないみたいだしねえ、克子、あの小説家ってまだ作品書いているのっていうか、生きているの

生きてますけど今でも小説を書いているかどうかは、知らないです他の仕事を頑張っていらっしゃることは、知っていますけれど

オレには、誰の話をしているのか全然判らない

そうですねえ、今ではあの人の小説なんて、若い人たちには全く読まれないですねえ

ふうんまあ、そんなもんなんだろうね

克子姉の言葉に、恭子さんは納得する

降りるわCome on

ミス・コーデリアが、イーニーたちを呼ぶ

2人の部下は、落下地点で待ち受ける

スッ

ミス・コーデリアは、床に向かって降下する

2人は、下で待ち構えて

いや、2人の方から、落下するミス・コーデリアに向かってジャンプする

もちろん、足音は立てない

上から落ちてきたミス・コーデリアの肉体を2人は空中で下から押し上げる

落ちる力と、押し上げる力が相殺される

そのまま、3人は3方向に散って

音も無くスッと床に着地する

うんお見事っ

恭子さんが、拍手する

オレやメグ寧やマルゴさん、克子姉も

アニエスは、父の像が股間に布を掛けられただけで済んだので、ホッとしている

ミス・イーディは、シチューを食べる手を止めて、ミス・コーデリアをギッと睨んでいる

どうも口惜しいらしい

あれぐらい、自分にもできるという眼をしている

でも、ミス・コーデリアや恭子さんと話をするのは嫌みたいで再び、シチューをガツガツと掻っ込み始めた

アニエスのお皿は、足下に置かれたままだ

彼女はまだ一口も食べていない

イーディは、あっという間に一皿ぺろりと平らげてしまう

そしてシチューの大鍋の方を見る

お代わりが欲しいのほら、お皿を貸してよそってあげるわよ

克子姉が、ニッコリと笑ってお玉を持った手で、イーディにゼスチャーで示す

恭子さんやミス・コーデリアたちを警戒しながら大鍋に近寄る

空になった皿を克子姉に差し出した

克子姉がよそってやる

皿を受け取るとミス・イーディは再び、元の位置に戻る

アニエスの近くへ

どっしりと腰を下ろし再び、シチュー皿と格闘する

イーディ、タコスもあるのよ

メグが、タコスを小皿に取り分けてイーディに示した

イーディは、ジロッと皿を見て

シチュー皿を一旦、横に置くとそろりそろりと、メグに近寄る

どこまでも、恭子さんたちを警戒しているんだな

もっとも、当の恭子さんたちは

ミス・コーデリアにイーニー&ミーニーに、マルゴさんまで加えてドイツ語で楽しく談笑している

時々、笑い声も起きるがもちろん、オレには何の話をしているのか判らない

イーディは、メグからタコスの皿を受け取るとそそくさと元に位置に戻る

結局、恭子さんたちが突然イーディを襲撃して来たとしても身を躱して逃げられるポジションがあそこなんだな

恭子さんたちはわざと、イーディがアニエスの近くに行かざるえないように、わざと彼女にプレッシャーを掛けているんだ

だからイーディは、あそこに居る

というか料理を受け取って戻る度に、イーディは少しずつアニエスに近付いている気がする

これって恭子さんたちが、何気なくイーディへのプレッシャー量を増やしているってことなんだろう

さっきの、白坂創介裸像へ飛び上がるパフォーマンスだってイーディを刺激するためのものだとは考えられないか

イーディは、クンクンとタコスの匂いを嗅ぐ

大丈夫よあたしたちだって、食べているものっ

寧が、イーディに見えるようにタコスを頬張る

うんっ美味しいっ

同じ大皿から、メグが取り分けたタコスだ

同じものを他のみんなも食べている

メグがスパイとか工作員の教育を受けていないことは、身のこなしで判るだろう

イーディに渡したものだけ、毒とかを混入することはできない

ほらっ、食べなよ、美味しいんだからっ

ニコッと微笑む寧にイーディは、安心したらしい

タコスをガブリと食べる

ンンンンンッ

思っていたよりも、辛かったらしい

あ、ここにお水あるわよっ

メグが、500ミリのペットボトルの水を取り出す

イーディは、転がるようにメグに走り寄ると、水のボトルを受け取る

口を開けて、一気にゴクゴクと飲む

プハァっ

そして、ボトルを持って警戒態勢で、元の位置へ帰って行く

しかし見ていて飽きないわよね、この子

そうですね表情豊かっていうか

何か動物の観察をしているみたいだけれどねっ

寧の言葉はちょっと酷い気もする

イーディは、元の位置に戻って

いやまたアニエス寄りになった

食事に戻る

シチューを食べタコスを頬張り水を飲む

辛いのも、どうにか平気みたいだな

ヨッちゃん、見て、アニエス

寧が、オレに囁く