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マナの心の中には、いまだに舞夏が生きている

幸福だった頃を思い出しそれを破壊してしまった父を憎しみ

舞夏の情念が、暗く渦を巻いている

舞夏は消えていない

判るぅアニエスあたしのパパあなたのパパだよっ

マナが、スタスタとアニエスに近寄る

恐怖の表情を見せるアニエス

マルゴお姉さんっあたしとアニエスの顔カメラで撮して、投影できますか

マナが、大きな声で尋ねた

できるよ

隠しカメラの映像が大きく壁に映し出される

大映しになったマナとアニエスの顔

マナは、その画面を指差し

あれ、判るこっちが、あたしよっそっちがアニエスっ

あれ、アニエス

自分の顔を撫でるアニエス

壁の中のアニエスも、同じように顔を触る

そうよ、あれがアニエスこっちが、あたし

そして、自分の顔を指差し

ようく、見てあたしの眼と口、アニエスにそっくりでしょ

マナは、自分の顔のパーツと画面のアニエスの顔を比較して見せる

アニエスは、混乱している

そっくりなのよ姉妹だからっあたし、昔からずっと、眼と口はパパに似ているって言われて来たのっ

マルゴさんが画面を分割して、さらに白坂創介の顔のアップも映し出す

それがアニエスも、同じなのよっアニエスの眼と口も、おんなじ形をしているわっ

半泣きの状態でマナは、言った

さらにアニエスに近寄りその肩を掴む

アニエスはあたしの妹なんだよっ

震えた声で、マナは叫んだ

後ろから、メグがマナを抱き締める

あたしとだって耳が似ているじゃないずっと、そう思っていた鼻だって

そして、メグもアニエスに言う

あたしも白坂創介さんの娘なの見て、あたしとマナの耳おんなじでしょ

アニエスは、ただただ呆然としている

正面からアニエスと向き合って、その肩を掴むマナ

そのマナを後ろから抱き締めているメグ

腹違いの3人の姉妹が1つの塊と化している

イーディを見る

マナの言葉と状況の解説を、寧が逐一しているからイーディは、ジッとこちらを見ているだけだ

麗華を見る

もしイーディが、何か行動を起こしたら、すぐに押さえ込める位置に麗華は移動していた

マナ、いつまで白坂舞夏を引きずっている

オレはマナに告げた

ごごめんなさい、お兄ちゃん

ハッとなるマナ

お前結局、どこにでも行き場がないから、仕方無くここに居るのか

オレは、わざとマナを突き放す

ち、違いますマナは

どう違うんだ

マナが、オレに振り向こうとする

こっちを向くな、マナ

オレは、ゆっくりとマナに近付きながら低い声で言う

オレじゃなくってアニエスに説明しろ

あ、アニエス聞いて

アニエスが、マナを見上げる

お兄ちゃんはねとっても、優しいんだよみんなから見捨てられたあたしを掬ってくれたのマナのこと、とっても大切にしてくれているんだよ

そんなマナに、横からメグが囁く

マナ、それだけでは足りないわ

マナはずっと助けてくれる、ヨシくんに甘えているだけだもの生きていく場所をヨシくんに作って貰って、それだけに安穏としてマナ自身は、ヨシくんに何も返していないんだもの

そそんなことないよマナ、お兄ちゃんのためなら、どんなことでもするよエッチだって

判っていないのね

マナがヨシくんに返していないのは、行為ではないわ心よ

マナはヨシくんが、マナのことが好きだってこと、判っているでしょ

うん判っているよ、あたし

だからヨシくんが、マナのことを好きなんだからマナは、ヨシくんにどれだけ甘えても構わないエッチの相手だけしてあげればいいんだって、思っているでしょ

そんな風に思ってはないよ

腹違いの妹を抱いたままメグが言った

だって、それじゃあマナ、まるで雪乃さんみたいじゃない

マナは、実姉の名前を出した

そうよマナは、雪乃みたいなことをしているわ

メグははっきり言った

雪乃は自分がヨシくんに好かれていると思って、ずっといい気になっているわマナだってだから、雪乃が嫌いなんでしょ

うん雪乃さんは、お兄ちゃんに優しくないからマナ、大ッ嫌い

でも、マナは雪乃と同じことをしているのよ

マナは、しばらく考え込む

そうかもしれない

そうだってば

克子姉が、オレに近付きそっと耳に囁く

これとっても良い教育になっているわアニエスにとって

アニエスは今まで本気で悩んだり、考えたり、相手を気遣って話をする人を見たことがないからアニエス、生まれて初めて直面しているのよ

何に

人生に

この地下室に、生まれてからずっと監禁され

いつの日にか、父親である白坂創介の性奴隷になるという運命だけを押しつけられてきた

白坂創介を崇拝することと白坂創介を想って、自慰することしか許されて来なかった

それが、今

本気で語り、本気で悩む姉妹たちと出遭った

マナはすぐに、ヨシくんに犯してって言うでしょ

それって、自分からヨシくんに与える気が無いってことだと思うの自分には特別な価値があって、それをヨシくんが奪うのを許してあげているっていう感覚でしょヨシくんに対して、上から目線だと思うのよ

マナは、認める

いえマナだけじゃないわねあたし、今、客観的にマナのことだって思ったから、そういう風に言ったけれどあたしにも、そういうところがあると思う

あたしもヨシくんにすぐ犯してって言っちゃうものあたしが、不安になってヨシくんに抱いて貰っているのに

ああやばい

このままメグが、自己批判に入るとフォローするのが大変になる

当たり前じゃないかっ

オレは、少し強めのテンションで言葉を発した

メグとマナは姉妹なんだからっ似ているところがあるのは、当然だろっ

わざと論点をぼかす

そんなことよりいつまで、オレを待たせるんだっ

オレ早く、お前とヤリたくてうずうずしているのにっ

オレはマナの背後に寄る

メグが、さっとマナの脇に移動する

オレは、マナを四つん這いにさせた

マナはまだ両手で、アニエスの肩を掴んだままだ

マナとアニエスの顔は、接近して向き合ったままだ

マナヨシくんは、一生あたしたちを大切にしてくれるって約束してくれたわよね

マナの耳にメグが囁く

マナはヨシくんに、何を約束するの

マナは悩んでいる

ヨシくんあたしは決めたわ

メグが、オレに振り向いた

あたしヨシくんの最高のパートナーになるからっ学校でも卒業した後でも、恵美と付き合っていることで、ヨシくんに恥ずかしい思いは絶対にさせないから勉強も部活も頑張るし綺麗にもなるわっ死ぬ気で頑張るもう、みすずさんや他の子に、コンプレックスは持たないわよっ