そんなこと言わないでお姉ちゃんに、優しくしてあげなさい
やさしく
このお姉ちゃん真緒と遊びたくて、仕方がないんだから
おともだち、いないの
今、ここにはいないかも
美智はイーディのことを、どう思っているんだろう
イーディの方は、親友いや心友と思っているみたいだけれど
真緒は、昨日もこのお姉ちゃんと遊んでもらったでしょイーディちゃんは、真緒のお友達じゃないの
だってこのひとなにいってるのか、わからないんだもんっ
そういう人にこそ、優しくしてあげなさいって、ママ、いつも言っているでしょ
真緒ちゃんは、うーんと考えて
わかりましたっまおが、あそんであげますっ
真緒ちゃんは、イーディに振り向く
おねえちゃん、あそびましょっ
そして、イーディと洗いっこを始める
オレは、渚の身体の泡をシャワーで流して自分の身体も洗い流す
そして、2人で浴槽へ
渚を抱きかかえるようにして入る
おっぱいって、水に浮くんだ
湯の中で、渚のおっぱいの量感を確かめていたらおっぱいにも浮力があることに気付く
それはそうよ脂肪なんだから
渚は、笑う
脂肪の塊っていう小説があったわねモーパッサンの知ってる
脂肪の塊っていう仇名の娼婦の話よ
と克子姉とメグとマナが、服を着てこっちにやって来る
服って言っても昨夜のバスローブだけれど
朝食の準備をしてくるわ必要なものを、ここに下ろすから
えっとホットケーキを焼くんだっけ
ええ、昨日のIHヒーターのついたワゴンだけじゃあ、みんなの分、焼けないからカセット・コンロを幾つか持って来るわ
じゃあ、オレも行こうか
荷物が多いなら男手が必要だろう
あ、大丈夫よそろそろ恭子さんたちの朝のトレーニングが終わる頃だから手伝って貰うわ
ああ、だから克子姉は時間を見計らっていたのか
あの人たち体力だけは、有り余っているからねっ
寧も、やって来る裸で
寧は、セックスしたばかりなんだからちゃんと身体を洗いなさいね
はーい、克姉っ
真緒ちゃんとイーディが、洗いっこしている横でシャワーを浴び始める
幼女と褐色肌の金髪武闘娘はいつの間にか、キャッキャ、キャッキャと楽しそうだ
すっかり、良い友達になっている
じゃあ、ちょっと行ってくるわねっ
克子姉たちが、開けっ放しのドアから外へ
オレは部屋の反対側を見る
エア・マットの上に麗華
ベッドの上にアニエス
2人ともショボーンとした感じで、たたずんでいる
アニエスは、ともかく
麗華お姉さんはそろそろ、答えを出してもらわないといけないわね
オレは、渚に振り向く
麗華お姉さんは昨日のホテルで、たまたまの流れであたしたちの家族になってしまったでしょ黒い森の家族が、どういうものなのか、ちゃんと理解しないまま
麗華は黒い森が高級娼館だったということは、香月セキュリティ・サービスの資料で知っていた
だがそれだけだ
このまま、麗華お姉さんが家族に居てくれたら、とても助かるけれどそれは、あたしたちの勝手な都合よね麗華お姉さん今なら、まだ引き返せるんだから
麗華は香月セキュリティ・サービスのトップ・エリートの籍を失っていない
帰る場所はある
どうしてあたしたちがセックスを重要視しているかセックスを仲立ちとしてしか、家族を構成できないのかお姉さんは、まだ判っていないわ
だから昨夜からの、セックス攻勢に戸惑っている
そうだねはっきりさせてあげないと、いけないんだな
そうよもし、お姉さんに戻る意志があるのなら無理をしてまで、黒森の家族に入らなくてもいいんだから
渚は、寂しそうに、そう言った
オレたちが風呂から上がり服を着ると
恭子さんたちは凄い
カセットコンロと食材どころか大型冷蔵庫を抱えて、下りて来たぞ
ちまちま、台所とここを往復しててもラチが開かないだろどうせ、しばらくはこの部屋で、生活するんだろうから
恭子さんが、イーニーとミーニーに冷蔵庫の設置場所を指示する
そこがいいよ電源も持ってこれるしここの一角に、台所ゾーンを作ろうアニエスから、料理している様子がよーく見えるようにね
何のために、こういうことをやっているかもちゃんと判っている
さすがだ
恭子さんも、ミス・コーデリアも、イーニーとミーニーも
お肌が艶っ艶なんですけれど
昨夜はお楽しみだったんだよっくふふふふっ
笑う恭子さん
あなたたちもそうでしょみんな、スッキリした顔をしているわよっ
ミス・コーデリアが、寧やメグ・マナの顔を見てそう言う
あら、あなたどうしたの
麗華のげんなりした顔を見てミス・コーデリアが声を掛ける
あのわたくしは
麗華お姉ちゃんは、まだヴァージンなんですっ
とマナが余計なことを言う
あら、どうしてそんな立派な肉体をしているのにっ
ミス・コーデリアは、そう言うと小さな声で、囁く
もし、男が苦手だったら、こっちへ来てもいいのよっあなたなら、歓迎するわっ
いえそれはお申し出は、有り難いのですがそっちの方が、怖いですから
怖くなんてないわよ優しくしてあげるわっ
麗華の手を握るミス・コーデリア
こんなにあっさりと懐に入られるなんて麗華、本当に弱っているな
コーデリアあたしの眼の前で、堂々と他の女に声を掛けるわけ
恭子さんが、ジロッとミス・コーデリアを見る
キョーコ、そういうんじゃないわよっペットにするのもいいかなってそれにこの子なら、あたしたちと一緒の仕事だって組めるだろうし
ああ見た目だけでなく
ミス・コーデリアは、麗華の身体能力も評価しているんだ
だめだめ、その子は生まれつきの正統派(ベビー・フェイス)だからあたしたちみたいに、自分からヒールを演じられる子じゃないよ
ふんそうね
値踏みする眼でミス・コーデリアは、麗華を見下ろす
この子は、この国でお守り役に徹するのが正解だと思うね
麗華が、その言葉にカッとなる
ああ、ごめんね別に警護人という職業を貶めるつもりはないんだよ
警護というのは守ることだけに、特化した仕事だろでも、ほら、あたしたちは守るだけではなく、時には攻めることもしないといけないから
国際犯罪者ですからねあたしたちは
主人に付き従って普段は自分の爪と牙を隠すのが、あんたの仕事だろでも、あたしたちは爪と牙を、常に周りの連中に見せ付けないといけないから
凶暴で、狂ってて、どうにも手の付けられない野獣だって、徹底的に思い知らせないと嚙み付かれるからね
麗華はふと、考えて
失礼を承知で、お尋ねしたいのですが