Выбрать главу

渚はそう言って真緒ちゃんを見る

真緒ほんのしばらくだけ、静かにしていてねあなたは、あたしたちが何を話しているのか、まだ判らないと思うけれど真緒には、ここに居て欲しいの真緒が今、ここに居てくれたことがいつかきっと、大きな意味を持つはずだから

真緒ちゃんの髪を優しく、梳る

あなたは、忘れちゃうかもしれないでも、あたしは覚えているいつか、ちゃんと話してあげるからね

渚の言葉に、真緒ちゃんはへへっと笑って

だいじょーぶだよ、ママまお、ちゃんとおぼえているから

そうありがとうね真緒

渚は、悲しげに笑った

ああんたたちが、人生をメチャクチャにされたってことは、判ってるわよ

でもあたしには、関係無いじゃないっあんたたち、パパを捕まえているんでしょだったら、パパをギッタギタにすればいいじゃないっ何で、あたしなのよっ

ミナホ姉さんが、冷たい眼で雪乃を見る

そうねどうして、あなたなのかしらね

どどういう意味よ

ミナホ姉さんは、天窓を見上げる

朝の清らかな光が、柔らかに差し込む

あたし娼婦にさせられた頃、ずっと考えていたわあたしのお父様はどうして、あたしを白坂創介の好きにさせたんだろうって

ミナホ姉さんの父親黒森公一郎

あたしと奈生実はお父様の隠し子でいいえ、お母さんは黒森公一郎から、養育費も慰謝料も、一銭たりとも貰っていなかったから実質は、父なし子だった子供の頃は、お父さんがいないことが本当に寂しかったわ

部屋の中は、シンと鎮まっている

アニエスすら、ミナホ姉さんの話を聞いている

あたしたちのお父さんは、どんな人なんだろうどうして、あたしたちに合いに来ないんだろう夜、布団の中で、奈生実と話したことがあるわ

父の不在

きっと、何か理由があるんだろうとっても、重大な外国に居るのかもしれないもしかしたら、悪い人で刑務所に居るのかもしれないでも、きっと理由があるんだろうって思っていたわどうしようもない事情があってそれで、お父さんはあたしたちに会いにはこれないんだって絶対に、お父さんだって、あたしたちに会いたい一緒に暮らしたいはずだってあたしたち、信じていた

幼い姉妹2人だけの暗い夜

きっと、ミナホ姉さんの母親は、夜も働いていたのだろう

なのにあたしは、12歳でお母さんと妹と引き離され拉致され、監禁されて、娼婦にさせられた

白坂創介が黒森公一郎の隠し子に眼を付け

無理矢理、ミナホ姉さんを

犯されて、処女を失った後白坂創介が、あたしに言ったわあっちを見ろよ、あそこに居るのが、お前の親父なんだぜって生まれて初めてお父様に出遭った時あたしは、セーラー服をビリビリに切り裂かれて股から血と精液を垂らしていた

雪乃がゾゾッと身体を震わせる

でも、一目見て判ったわお父様だってお父様の顔は奈生実に似ていたからいえ、奈生実はあたしの方が似ているって言ってたわねふふふどっちにしても、あたしたち姉妹は、お父様の遺伝子を受け継いでいたってことよねあはは犯されて、ぐったりとしたあたしを見下ろすお父様は呆然としていたわ死んだ猫を見るような眼で

グッと、息を呑むミナホ姉さん

そして地獄の生活が始まったのよ

白坂創介支配下の黒い森での少女娼婦としての生活

あたしやっぱり思ったわどうして、お父様はあたしを助けてくれないんだろうって白坂創介の言うなりでなぜ、あたしにお客を取らせるんだろうって毎日、毎晩

黒森公一郎は父親にコンプレックスを抱いていた

白坂創介は、それに眼を付け

黒森公一郎をそそのかし高級娼館黒森楼を支配下した

父親を追放した、黒森公一郎は白坂創介に弱みを握られ

白坂創介の横暴を許した

きっと理由があるはずだとっても、大きな理由がそうじゃなかったら、実の父親が娘にこんな酷いことをするはずがないあたしは、そう信じていたわそうでも思っていなければ絶望で、気が狂ってしまいそうだったあたしは、まだ子供だったんだもの

ミナホ姉さんはククッと笑う

そして、そのうちにねあたしは、こう考えるようになったのよお父様が、あたしを娼婦として働かせたいのなら一生懸命、働こうお父様が、そう望むのなら精一杯、娼婦として奉仕しよう血の繋がったお父様のお望みなんだから

スッと雪乃に振り向く、ミナホ姉さん

あたしね結構、頑張ったのよ娼館の稼ぎ頭には届かなかったけれどナンバー3ぐらいにはなったわ中学生なのにねええもちろん、あたし、お客様が望むことなら何でもしたものどんなことだってお客様が喜んで下さるなら

ブラウスの胸元をギギッと掻きむしる

そうしたらお父様は、あたしを褒めて下さる声を掛けて下さるお話をして下さるそう思っていたもの頑張れば耐えれば、きっと報われるってでも

残酷な運命は続く

白坂創介は、奈生実まで拉致して娼婦にした犯して娼婦にしてそして、またお父様はただ見ているだけで

あたしたち姉妹には一度も、声を掛けてくれなかったわあたしたちはあたしも、奈生実も、お父様に済まないと謝って欲しかったわけじゃないのよっ頑張っているなでも、オレのために働けでもいいどんな言葉でも良かった声を掛けて欲しかった娘だって、認めて欲しかった

もう、いいから

結局奈生実は、殺されてあたしは、お腹の子供を堕胎されて二度とセックスのできない身体にさせられたわそれでも、お父様はあたしと会話しようとしなかったあたしが、香月様に拾っていただいて黒い森の運営者になった後も

あたしが運営者として、黒い森を立て直すのに努力したのもやっぱり、お父様に認めて欲しいと感じていたからだと思うわうふふふふ馬鹿みたいよね向こうはあたしのことなんて何とも思っていなかったのにちょっと、心が痛むだけで娘とも、家族とも、思っていなかったのに

真緒ちゃんが渚に言う

せんせー、かわいそう

渚は、娘を抱き締めて

そうよ、とっても可哀想なのお父さんがいなかったんだもの

真緒ちゃんは渚の手を右手で握り、そしてオレに左の手を差し伸ばす

まおのて、にぎって

オレは、小さな幼子の手を握る

真緒ちゃんは、両手に渚とオレの体温を感じてニコッと微笑む

よかったまおには、ママとパパがいて

な、何よあんたの言いたいことは、だいだい判ったけれどさ

雪乃がミナホ姉さんを睨み返す

結局のところ、あんたが恨んでいるのは、あたしのパパじゃなくって、自分の父親なんじゃないのだったら、お門違いよあたしたちを巻き込まないでよっ勝手に親子で殺し合いでも何でもすればいいじゃないっ

もうしたわ

お父様は黒森公一郎は、もう廃人よそういう薬を使ったからしばらくは、人工呼吸器の力で生きているでしょうけれど植物人間状態よあなたのお父様、白坂創介を始末したら人工呼吸器も止めるわそういうことになっているから