Выбрать главу

何言っているのよおかしいんじゃない、あんたたち

雪乃は震える

本当だよ、雪乃さんこの人たちは、ずっとずっと本気なんだよ人を殺すとか、人の人生をメチャクチャにするとか平気でできる人たちなんだよこの人たちは、ホンモノの犯罪組織の人なんだから

舞夏さん死ぬほど怖かったんだよ本当に、殺されるって判ってお兄ちゃんが、助けてくれなかったらあたしだから、あたし舞夏さんを捨てたんだよ舞夏さんのまんまなら絶対に、殺されたから

だからあたしも、その男に助けてもらえばいいんでしょ

ほら助けなさいよっあたしがピンチなのよっ

助けないよ

雪乃なんて、どうにでもなっちまえばいいんだ

雪乃さん人から受けた恨みは、人に返さない限り解消しないのよ自分の中では、絶対に消化できないわ

ミナホ姉さんが雪乃を追い詰める

はっきり言っておくけれどあたしの憎しみの対象、お父様はもう処分したわあなたのお父様、白坂創介はあたしが思い付く限り、最悪の方法でこの世から抹殺してあげるこの世に産まれてきたことを、後悔させるわ自殺さえさせてやらない真綿でクビを締めるようにじわじわとなぶり殺しにするわあたしたちの、全ての恨みと憎しみを込めて

あたしには関係無いないって、言ってるじゃないっ

雪乃さんは白坂創介を苦しめるための、道具の一つよ刺身のつまみたいなものよ白坂創介を究極の絶望に追い詰めるためのあなたには、犠牲になって欲しいのよ

じょ冗談じゃないわよっ

ええこれは、冗談ではないわあたしは本気よ

ミナホ姉さんは悪魔の様な笑みを浮かべる

仕方無いでしょだって、あたしは狂っているんだもの

ぶるぶると震え出す雪乃

狂ってる、本当に、狂ってるわよ、あんたたちっ

ああオレも狂っているよ

あたしたちも、狂っているわよ

舞夏助けなさいよあたしは、あなたの姉なのよっ

ごめんなさいあたしには、雪乃さんなんて姉妹はいませんから

マナは、冷酷に言う

もし居たとしてもこちらから、縁を切りますだって、雪乃さんどうしょも無いんだもの

雪乃は人の気持ちが判らないし、人の気持ちなんて判らなくてもいいと思っているんだろじゃあ、しょうがないよ

オレも突き放すしかない

何よっとにかくあたしは、市川のお祖父ちゃんのところへは帰して貰えるんでしょうね

それは約束するよ

じゃあ、早くしてよっあたし、こんなところもう、居たくないんだからっどこだってここよりは、マシよっ

市川老人のところに帰るということは

現実と直面するということ

雪乃の前に待っているのは

ホンモノの地獄だ

ここから出られればあんたたちには、手出しできないんだからっせいぜい、いい気になっていればいいわっ

雪乃は何も判っていない

うーむ、あんまり巧く書けていないかも

とにかく、雪乃の温度差の違いだけ、はっきりすれば良いと思うのです

書棚の整理をして、驚いたこと

私、手塚治虫先生の紙の砦なんていつ買ったんだろう

湾岸ミッドナイト、同じ様な表紙絵が多すぎて、同じ巻が2冊ある

381.ホットケーキ

ねちょっと、想像してみてよ

モハベ砂漠のど真ん中に、一人の女の子はピストルを持った強盗と二人きりで居るとする強盗は、女の子に銃を突き付け金を奪って、犯して、殺すって言っているこの女の子は、どうしたらいいと思う

モハベ砂漠って、どこよ

それが気になるのか

ロサンゼルスの先だよまあ、別にどこでもいいんだよ誰もすぐには助けに来られない様な場所ってことさ

それじゃあ、何をしても無駄じゃないどうしたって、殺されちゃうんでしょその子

土下座して助けを乞うとか命だけは助けて下さいとか、そういうことをする可能性は無い

いや、あたしはその子じゃないから判らないわよでも、そんなことをしたって何の意味も無いじゃない殺す気満々なんでしょその強盗は

じゃあ、もしあんたが、その女の子だったらどうする絶対に命乞いはしない

そんなのわかんないわよあたしが、そんな目に遭うことなんか、あるわけないんだから

あたし、モハベ砂漠なんて、一生行かないと思うし

そ、そこなのかポイントは

だいたい、そんな強盗と二人きりになるなんて馬鹿なことあたしはしないわあたし、人を見る眼は確かだし慎重な性格だもの

お、おう

だからもしもっていう、前提が成立しないわよ

雪乃は今、国際的に有名な犯罪者と話をしているんだけれど

いや、お前恭子さんの隣にいる、ミス・コーデリアが瑠璃子の父親を一撃で蹴り殺したのだって、目の前で見てきたろ

本当に客観的な視点で、自分が今、どんな立場に立たされているのか理解できない女なんだ

ここまでくるとゾッとする

どうしょもなく貴族なんだね発想があんたは

恭子さんは、呆れ顔で笑った

それ褒めてるのけなしてるの

皮肉だってことすら雪乃には、判らないらしい

もちろん、褒めているのさ

あっそう

雪乃はミナホ姉さんを見る

もういいでしょ帰らせてよ

マルゴ送ってあげて

マルゴさんが、雪乃の方へ行く

ばいばい、恵美もう一生、あんたの顔を見なくて済むと思ったら、清々するわ

雪乃は、メグに言う

メグは、答えない

舞夏これが最後のチェンスよあたしと一緒に帰りましょう

マナも、答えない

あっそ裏切り者覚えてなさいねいつか、後悔するわよ

そして、雪乃はオレを見る

あたし判っているんだからねあんたが、本当はあたしのこと好きだってこと

雪乃の眼は最後まで、オレを見下したままだった

あたしのこと、あんなにガッついた眼で見てたじゃないずっとさ

入学式の日から他にも、あたしに色目を使う男子はいっぱいたけれどあんなに気味の悪い眼で、ジロジロ見続けていたのは、あんただけだった今だから、言うけどずっとずっと、気持ち悪かったんだからね

雪乃はオレの視線に気付いていた

いや、そういうものだろう

これでもう、二度とあたしのことは抱けなくなったのよ一生、後悔なさいよねっ

雪乃は、自分を世界中の誰よりも価値のある人間だと思っている

その幻想が、解けない限り雪乃とは、会話できない

オレも、何も答えなかった

ふんっ行くわよ

雪乃が、マルゴさんに言う

はいはいじゃあ、お姫様を届けてくるよ

頼むわ

雪乃は、入り口のドアをバンッと蹴飛ばして出て行った

さあ、疫病神は出て行ったしご飯にしましょうか

ずっと、後ろの方に居たイーディが出て来てマナと話している

ああ、何なんだ、あれはって言っているよ