マナが、通訳する
あの女からとても、陰気なオーラを感じただってさ
イーディも人の気を感じ取ることのできる武闘家だ
場の空気は、読まないが
とにかく、あの人は、もう来ないから安心してとだけ、伝えといたからっ
マナは、そう言う
まああそこまで、自尊心が肥大している子もなかなかいないよねさすが、ソースケの愛娘だわ
本当に済みません
済みませんでした
雪乃の姉妹であるメグとマナが、みんなに謝る
あ、ごめんごめん別に、あんたたちのことを言ったわけじゃないんだよ
恭子さんは謝るが
いえマナも、舞夏さんの頃は、雪乃さんとおんなじ様に考えていましたから自分は特別な女の子で優遇されているのが、当たり前でお兄ちゃんは、あたしのことが好きなんだから、お兄ちゃんに縋り付けば、どんなことでも許して貰えるって思っていました
マナはラブ・ホテルで考えを改めて、心の底からオレたちの家族になってくれた
雪乃さんを見ていてちょっと前の自分を見ているようでした今のあたしはみなさんに、生きていることを許して貰っているだけなんですよね
そんなこと、気にしなくていいんだよあんたは、もうあたしたちの家族なんだから
家族の父親役である恭子さんが、マナに言う
はいありがとうございますあたし家族の一員として、一生懸命頑張りますからまた、あたしが調子に乗って、生意気なことをしたら、すぐに叱って下さいお仕置きして下さいよろしくお願いします
マナはその場に土下座して、オレたちに頭を下げた
さっそくだけれどマナちゃんは、今日から特別食だから
克子姉が優しく笑って、言った
スーパー・モデルを目指すための肉体改造始めるよっ午後には、マルゴお姉ちゃんの作ってくれた運動プログラムもあるからねっ
寧が、マナに言う
はいっよろしくお願いします
マナはサッと立ち上がって、礼儀正しくお辞儀をする
ん麗華
どうしたんです麗華お姉さん
渚が、笑顔で尋ねる
いいんでしょうかわたくし
麗華は、困惑している
あたしもこのまま家族に入れていただいて
それは、麗華お姉さんが、ご自分で判断なさることだと思いますわ
彼は麗華お姉さんを、もう家族だと思っていますだから、今後、お姉さんがどういうお立場になられたとしても彼は、家族としてお姉さんを全力でサポートするでしょうねあたしたちは、彼の意志に従うだけです
うんもし、今、麗華がやっぱり、家族から抜けると言ってもオレは、それを許すし家族でなくなった麗華を、これからも家族同様に扱っていくと思うだってオレはもう、麗華の人生に踏み込んでしまったから
人生に、踏み込む
ああ一生、責任を持たないといけないって思うんだ
自分でそう言ってハッとする
では雪乃は
まあ、慌てて答えを出す必要はないよゆっくり考えな
恭子さんが麗華に言う
そうだよいっそ、こっちの組に入ってもいいんだからね同性愛は、楽しいのよっ
ミス・コーデリアがそう言って、笑った
そして朝のホットケーキ大会となる
大きな鉢に、ホットケーキミックスを大量に作って
複数のコンロで、どんどん焼く
朝の地下室に、甘ったるくて美味しそうな匂いが立ち込める
アニエスが、自分のベッドから興味深そうにこっちを見ている
これまでのアニエスは、できあがった料理しか見ていない
粉や牛乳や玉子が掻き混ぜられ焼いてケーキになっていくという過程を、驚いた表情で見ている
これで料理とは、誰かが、自分のために作ってくれていたということを、理解してくれれば
もう一人イーディの方は、みんなとの共同作業にキャッキャと騒いでいる
マナや真緒ちゃんと、ホットケーキミックスを掻き混ぜるのが楽しいらしい
あっという間に大量のケーキの山ができあがる
蜂蜜やバターや生クリームは、好きに付けて食べて下さいハムとかもありますよそれから、サラダも食べて下さい
マナちゃんは、ホットケーキは1枚だけねサラダは、どれだけ食べてもいいわ後はお薬とか、サプリメントがいっぱいあるからいいわね
それでは皆さん
オレたちは、大皿からケーキを取って食べ始める
イーディが、アニエスの分を持って行こうとするが
マナが、イーディに何か言う
真緒ちゃんあっちのお姉ちゃんに、ケーキを届けるんだけれど、一緒に行こう
真緒、行ってらっしゃいとっても綺麗なお姉さんでしょ
渚も娘に言う
そして、イーディ、マナ、真緒ちゃんの3人でアニエスの処へ
はーい、おねぇちゃんどおぞっ
真緒ちゃんが、ケーキの皿を手渡す
横でイーディーが、うんうんと頷いている
マナも、ニコニコと笑顔でアニエスに微笑む
アニエスはおずおずと皿を受け取った
おねえちゃんっひとにもってきてもらったら、ありがとうっていわないと、いけませんよっ
真緒ちゃんが言った
か細い声だが確かに、そう答えた
えへへっどういたしましてっ
にっこり、微笑む真緒ちゃん
おねえちゃんおなまえはっ
真緒ちゃん、そういう時は、まず自分から名前を言わないといけないのよっ
マナが、お姉さんらしくそう言う
あっ、そうでしたっこんにちわっはじめましてっまおですっおねえちゃん、きれいですねっ
あ、アニエスですの
小さいが、はっきりとした声だった
ああにですの
アニエスっていう名前なのよ、真緒ちゃん
マナは、そう言って、アニエスを見て
あたしはマナっよろしくねっ
そのまま3人は、アニエスを囲んで食事を始める
イーディには、マナが通訳してやっていた
うんとっても、良い感じだ
いい景色だね可愛い女の子たちが、集まって食事しているのはさ
恭子さんが呟く
そうねあの子たち、あのまんまみんな同性愛に目覚めないかしら
ミス・コーデリアは、物騒なことを言う
まおは、ことりさんがだいすきですっアニエスちゃんは、何がすきですかっ
真緒ちゃんが、どんどん切り込んでいく
いいぞ
ことり
ことりほら、おそらにいる
真緒ちゃんは、天窓を指差す
ちょうど窓の上に、小鳥が下りて来ていた
ああ小鳥ですのね
そうそれで、アニエスちゃんはなにが好きなの
アニエスはしばらく考えて
ぱぱん
パパのことよ、真緒ちゃん
あーっ、そっかぁまおも、パパがすきっでも、ママもすきですっ
真緒ちゃんはどうして、パパが好きなの
だってまおのパパだからっ
そのまま、真緒ちゃんはお皿をベッドの上においてテケテケテケっと、オレの方へ走ってくる
アニエスちゃんこのひとが、まおのパパっ