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うーむ、確かに迷走している

オレと寧が、制服に着替えて、地下室に戻った頃マルゴさんが、帰って来た

監視カメラの映像がお屋敷の門を潜る、マルゴさんの車を映している

ヨッちゃん、マルゴお姉ちゃん車を代えて、外で待ってるってさっ

寧が携帯を耳に当てたまま、オレに言う

じゃあ、行って来るよ克子姉

気を付けてねっ

オレは、克子姉にキスをする

ああーっ、お兄ちゃんあたしも、あたしもっ

パタパタと走って来たマナにも

パパいっちゃうの

真緒ちゃんもやって来る

うんちょっと、やらないといけないことがあるんだみんなで、仲良く待っていて

お土産買ってくるからさっ

わかったまおにも、チューしてっ

オレは、真緒ちゃんにもキスする

エヘヘと、真緒ちゃんは嬉しそうに笑う

アニエスちゃんは、いいの

真緒ちゃんがアニエスに振り向く

パパ、おでかけしちゃうよっ

女たちが、オレと別れる時に、全員キスしていたのを

いいんだよ、真緒ちゃんアニエスは、まだ誰ともチューしたことがないんだから

オレは、真緒ちゃんに言った

そうよだから真緒ちゃんとあたしで、お兄ちゃんとのチューがとっても素敵だってこと、アニエスちゃんに教えてあげようねっ

マナが真緒ちゃんに、そう言う

じゃあ、克子姉後、頼むね

ええ、何かあったら、連絡するわ

マナも頼むぞ

アニエスっ行って来るからなっ

アニエスはもちろん、返事しない

さっ、ヨッちゃん行こうっ

オレは、寧と部屋を出る

階段を上がって

1階に出ると寧か、オレに言う

ね、ヨッちゃん手を繋ごう

オレは、寧と手を繋ぐ

くっふふ今だけは、あたしだけのヨッちゃんだもんねぇ

寧は、そう言ってオレに、濃厚なキスをした

さりげなーく、ヨッちゃんと二人きりになるのに気を遣ったよ

まったく寧は

玄関に着くまでのほんの1、2分だけどねっ

オレは、寧の手のぬくもりを感じながら朝の廊下を歩いて行く

ヨッちゃんあたし、ヨッちゃんのこと、大好き知ってた

知ってた

あたし、ヨッちゃんのこと、愛してる知ってた

ヨッちゃんはあたしのこと、好き

好きだよ愛してる

うん知ってた

寧が、オレを抱き締める

もう一度、チュッとキスをする

二人とも遅いよっ

玄関でマルゴさんが、ニコニコして待っていてくれた

さあて今日は、青い車白い車

寧が、尋ねる

青はマセラッティ

白はライトバン

白い車

仕方無いだろう今日は、色々と工作をやらないといけないんだからさっ

マルゴさんが、玄関のドアを開ける

車寄せにいつもの白いバンが停まっている

その車体には

丸子典礼と書かれていた

今日、駅で見掛けた風景

4歳ぐらいの幼女と、若いお母さんの会話

お母さん、何であの人は、あんなに大きい声で自分の名前を何度も繰り返しているの

何回も自分の名前を繰り返さないと、みんなに覚えてもらえないからよ

どうして、みんなに名前を覚えてもらわないといけないの

それはねえ小選挙区制度だからよ

一番にならないと、意味がないからなのよ

二番じゃだめなの

だめだったみたいねえ

幼女に、小選挙区制度の弊害を語る母親というのが

昨日、押し入れを片付けていて、驚いたこと

サイバトロン戦士・通信員ブロードキャストなんて、何時買ったんだろう

もっと、驚いたこと

買った記憶のちゃんと残っている、デストロン戦士情報参謀サウンドウェーブは、どうして見当たらないんだろう

もちろん、当時品です

384. みっともない大人

マルゴさんは、運転へ

寧は、助手席ではなくオレと一緒に後部座席に乗る

オレに、ぴったりと身を寄せて

やれやれ寧が、そんなに甘えんぼになっちゃうとは思わなかったよ

マルゴさんが、ハンドルを持ったまま苦笑する

いいじゃんっ甘えんぼさんなんだもんっあたしっ

オレに寄り掛かる寧

オレの手を握っている

悪いけれど、そういうことみたいだから寧の面倒を見てあげてね

今だけだってばちゃんと、向こうに着いたら、みすずや美智の方を優先してくれていいからねっ

寧がオレを上目遣いで見ながら、そう言う

あたし、お姉ちゃんだからちゃんと我慢するってば

寧は姉であることを、とっても大切にしている

だから今だけねっ

ニコッと、微笑む寧

ところで、マルゴさん

ああ、瑠璃子さんを誘拐するっていう件だろ

まあ、ジッちゃんの許可は取っていますから実際は誘拐ごっこですけれど

でも、香月セキュリティ・サービスの警護を出し抜かないといけないんだろ

うんジッちゃんは、瑠璃子たちの警護の人たちには、何も伝えないと言っていた

まあ山岡部長が更迭された後の警備部門がどうなっているか、見物だよね

えっ、谷沢チーフが全部、監督するんじゃないんですか

オレの驚きにマルゴさんは、笑う

谷沢さんは、香月セキュリティ・サービスのトップだよ一昨日のホテルは、緊急事態だったし谷沢さんじゃないと、コントロールできないレベルだったから現場で陣頭指揮をしていたけれど普段の日常の業務まで、谷沢さんが現場に立つわけにはいかないよそれにあの人も、基本は裏の部門だし制服組の方は、誰かに任せるしかないよそもそも、制服組の上にいる、要人警護の専門家たちトップ・エリート警護人の監督者だから、谷沢チーフなんだしね

そっか制服組は、誰か別の人がトップになるんですね

ああ、今日のお葬式の警備でお披露目になるんじゃないかなどんな人なのか、先に観ておきたいんだよ

ルーム・ミラーの中のマルゴさんの眼が笑う

今後の付き合いもあるしね

今、オレたちのお屋敷は公安警察と香月セキュリティ・サービスの2つの組織から常時見張られている

現場の人間が個人の判断で、余計なことをしでかすっていうのはよくあることだからねあたしたちをどう思っているのかまあ、別に嫌われててもいいんだけれどそれならそれで、対応の仕方があるからね一応、知っておきたいんだ

マルゴさんが、車を発進させる

庭を突っ切って門の鉄扉を無線操作で開く

は面白いね門前の右が警察の車輌で、左が香月セキュリティ・サービスだ

マルゴさんの言うとおり門の前には、10メートルぐらい離れて、車が2、3台ずつ停まっていた

どうして、見ただけで、それぞれの所属が判るんです

ま、民間と官僚の違いかな香月セキュリティ・サービスの方が、車も乗っている人もお金が掛かっている感じがするでしょ