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若い男性とハグなされたことは

ありません

では、ハグの練習相手には、あたしの旦那様が最適じゃありませんか

みすずが、オレを売り込んでいく

それはそうかもしれませんけれど

困惑している、瑠璃子さん

では、まず先に美子さんが旦那様とハグしてみましょうか

みすずが、矛先を変える

わ、わたくしですか

戸惑う、美子さん

美子さんだって瑠璃子さんのお付きなんですから、これからは外国の方とお会いすることが増えますよパーティの席などで、ハグを求められる機会もあると思いますし

徹底してこの二人が男性と接触する機会を、香月閣下は断ってきた

それは、これからも変わらないだろう

しかし、瑠璃子さんたちはそれは、自分たちがまだ子供なので、大人の社交の席には呼ばれなかっただけだと思っている

もう少し成長すればパーティなどにも出席しなければならないのだろうと

みすずは、そういう瑠璃子さんたちの気持ちを知っている

みすず自身が瑠璃子さんたちと同じ立場で、男性から隔離されてきたのだから

瑠璃子さんが社交界デビューなさった後は、美子さんも一緒に公式の場に出られるのでしょう美子さんの方が大人なんですし、ハグしないわけにはいきませんよ

みすずは、美子さんから落とすつもりだ

わたくし社交界デビューなんてしたくはありません

瑠璃子さんは、言う

ずっと美子さんと二人きりの世界に居たんだ大人の世界へ出て行かなくてはいけないというのは、恐ろしいのだろう

香月の家の後継者には、そんな我が儘は許されないことは判っていますね

みすずが、瑠璃子さんを見る

暗い顔の瑠璃子さんを見て、美子さんが奮起する

判りましたわたくし、ハグを経験してみますわっ

美子さんが、緊張した面持ちでオレを見る

これも瑠璃子様のためですから

美子さんが、オレの方へやって来る

美子さんは、紫色の和服を着ている小さな歩幅でそそそと歩く

絶対に裾を乱さないこの人も、お嬢様だ

確か、18歳だっけ

近くで見るとこの人も相当の美人だ

お、お願い致しますっ

身体を固くして震えている

オレは穏やかに、美子さんを抱き締める

美子さんが、小さく声を上げた

怖がらないで、大丈夫ですから

オレは、美子さんの耳元に囁く

美子さんの緊張は、解けない

美子さん大きく深呼吸して下さい

深呼吸ですスゥッと吸って

美子さんが、大きく息を吸う

胸が空気を吸って拡がるのをオレは感じる

はいゆっくり、吐きます

息を吐く美子さん

まだです肺の中の空気を全部吐ききって下さい

緊張しているから少ししか空気が吸えないし、全部吐き切れない

だから、深い呼吸を意識してさせる

大きく息を吸ってはい、吐いて下さい全部、吐き切って

何度か、深呼吸を繰り返すうちに

美子さんの身体が、柔らかくなっていく

身体の固さが取れていく

はいいい感じですよ

オレは背中の黒髪を撫でてやった

緊張が取れると美子さんの肉体の量感が、はっきりと伝わって来る

和服で胸を押し潰されているから、よく判らなかったけれど

この人すごい巨乳だ

お尻も大きく発達している

それでいて、腰はキュッと細い締まっている

さすが18歳大人になる寸前の肉体だ

いやいや

邪念が湧いてくると、美子さんに伝わる

オレは美子さんの魂を優しく抱き締めることだけに集中する

初めて男に抱き締められて怯えている魂を

美子さん

美子さんの身体柔らかくて、あったかくて気持ちいいです

オレは、そっと美子さんの耳に囁く

黒森様のお身体もがっしりなさっていて、わたくしの身体をしっかりと抱き留めて下さっていらっしゃいます

いつの間にか、美子さんの身体から力が完全に抜けていた

オレに肉体を委ねきっている

男の方に抱き締めていただくってこんなに安らかな気持ちになるんですね

美子さんの言葉に、みすずが

旦那様は、とてもお上手なんですよどんな男性も、そんな風に優しく抱いて下さるわけではありません

はいそうなんでしょうね黒森様のお優しさが、わたくしに伝わって参ります

18歳まで男性との接触を禁じられていた少女が、初めてのスキンシップにそんな感想を述べた

美子さんそろそろ、瑠璃子さんと交代なさって下さい

あはい申し訳ありません

美子さんが、慌ててオレから身体を離す

また抱いていただきたくなったら、いつでも旦那様にお願いして下さい旦那様は、いつでも抱いて下さいますから

みすずの言葉に、美子さんは

顔を赤くして、そう答えた

さあ瑠璃子さんの番ですよ

瑠璃子さんは緊張していた

わわたくしは

どうしたんです瑠璃子さん

あの、やっぱり

恥ずかしいのか、怖いのか

もじもじしている、瑠璃子さん

瑠璃子さんが来ないのならオレの方から、瑠璃子さんの方へ行く

こ、来ないでこ、怖いです

怯えている、瑠璃子さん

オレの顔を見て下さい

瑠璃子さんがえっという顔をする

15歳の大きな瞳がオレの顔を見上げる

怖いですか

隔離されてきた中学3年生には男というだけで怖いのかもしれない

怖くないですから

オレは、言い切った

いいえ怖いです

瑠璃子さんは、震えている

怖くないですよ

みすずが近寄って来て瑠璃子さんの見ている前で、オレの頬にキスをする

ええ、怖くないわ

メグも来るオレの反対の頬にキスをした

うんっ、怖くないですからっ

マナが、オレの耳にキスをした

はいご主人様は、怖い方ではございません

美智が、オレの首にキスをする

オレの4人の女たちはそのまま、瑠璃子さんの背中に廻った

あたしたちが一緒です怖くないですからね

みすずが、瑠璃子さんの耳にそう囁く

抱きます、瑠璃子さん

オレは大きく手を広げて

怯えている小さな肉体を抱き締めた

オレが瑠璃子さんを抱き締めると

みすずたちが、さらにオレと瑠璃子さんを抱き締めてくれる

瑠璃子さん、心臓がドキドキしていますね

抱き締めた華奢な肉体から激しい鼓動が伝わって来る

は、はいわたくし

緊張している瑠璃子さんの背中を、オレはそっと撫でていく

ゾクッと震える瑠璃子さん

とっても感度が良いんだ

委ねて下さい

オレは、瑠璃子さんの耳に囁いた

委ねる

はい瑠璃子さんの心と身体を、オレに

瑠璃子さんは、怖がっている

瑠璃子さん

瑠璃子さんはオレが守ります