寧が、オレの手を引く
何だ、お前も来ていたのかよ
どっかで聞いた声がした
振り向くと香月仁と角田文和
ジッちゃんの私塾の女好きコンビか
お前、いい女連れているなみすず様だけじゃなくって、こんな女にも手を付けているのかよ
香月仁が、寧をジロジロと見る
いや、この人はオレの姉さんだ
みすずに迷惑を掛けるわけにはいかない
変な想像をされる前に、はっきりと言う
姉さんだぁ
香月仁は、改めて寧をとくに、豊満な胸を見る
仁さんオレ、思うんですけれど
うん、角田もか
たまには制服姿の女子高生って、いいですよね
ああ、自分が高校生の時は何とも思わなかったけれど卒業して1年も経つと、色々懐かしく思えてくるもんだよなっ
この大学生たちは
なあ、確かお前には、貸しがあったよな
貸し
みすず様の件でオトシマエを付けて貰うってさ
ああそのことか
貸しでも、何でもないじゃないか
つーことでよこの女、オレたちに貸せ
まさか、嫌とは言わねえよな
こいつらまったく
はーい、オレ、香月仁うん、お気づきの通り香月の一族の人間です
オレは、角田って言うんだわこの式が終わったらさ、オレたちと飯でも食いに行こうぜ
ああ、六本木に良い店知っているんだよ
こいつも行って良いって言ってるしよ
オレたちと、遊ぼうぜ
オレたちの遊びゼッタイ、面白いからよっ
ナンパ・モードで格好つける、2人
何よ、あんたたち髪の毛が黒くなったら、あたしが誰だか判んなくなったわけ
あたしだよ、あたし一昨日のホテルでも会ってるじゃんかっ
ようやく、角田が気付く
あっ、この女あん時の金髪女です
ああっ、お前か
2人とも寧を思い出す
うわぁじゃあ、ダメだ
ええ、萎えちまいますね仁さん
寧は、ホテルで私塾の連中がやり込められる様子を見ている
自分たちのカッコ悪い姿を見られているから
なあに、あんたたち高校生と遊びたいわけ
ならさ良い子を紹介してあげようか
寧誰を紹介するつもりなんだ
瑠璃子の教育は1話で終わらせるはずだったのに
3話もやっている
こうやって、伸びていくんですねこの作品は
寧が紹介するのは多分、ご想像通りの人物です
389.ご出勤でーす
えっとさ、この子なんだけどっ
寧が、自分の携帯を操作しメモリー内の写真画像を探す
ブサイクじゃねぇだろうな
香月仁が言う
そうだぜ、あんたみたいな綺麗な子がいいなあ
角田も
あ、あったあったこの子だよっ
へえいいじゃん
うん、清純女子高生って感じっすね
いやそれは
売春大好き淫乱女子高生岩倉幸代だ
いや、携帯画面の写真は真面目な生徒会長モードの制服姿で写っているけれど
あ、あのお姉さんをこいつらに仕向けるのか
うちの学校の生徒会長なんだよねえっ
ニタァと、寧は微笑む
この子だったら紹介してもいいけれど
マ、マジかよ
現役女子高生かぁ
食い入る様に、寧の携帯を見る寧
多分さ、今日はヒマしてると思うんだけどマルゴお姉ちゃん、聞いてみてくれるっ
寧は、マルゴさんに振り向く
何で、自分で岩倉会長に連絡しないんだ
マルゴさんが、自分の携帯を取り出す
もしもしナンバー4あたしは、ナンバー3そういうこと今日はヒマかなできれば、今すぐ出て来て欲しいんだけど
完全に、お仕事の依頼だなこれ
そうか、だから寧じゃなくてマルゴさんが電話しているのか
相手は名家のお坊ちゃん2人君の今後のためにも、知り合っておいた方がいいと思うけれど
大丈夫よ絶対来るからその子、あたしたちの命令には、逆らえないからさっ
何だよまさか、同級生に売春とかさせてるんじゃないだろうな
大学生の坊ちゃん2人は心配そうに、オレたちを見る
そんなわけないでしょ岩倉さん、うちの学校の生徒会長様だよっあたしは、デートの相手を紹介してあげてるだけだよっ
寧は、とぼける
へえ、生徒会長真面目っ子なんだ
うーん、ガチガチの優等生でもないよあたしみたいな、不良娘とも、ちゃんと交流のある子だし話が判るって言うか
なら、いいか
でもこの子は、普通のお家の子だからさ香月家の人とデートするなんて知ったら、舞い上がっちゃってどこにでも、フラフラ~って、付いてっちゃうかもしんないなあっ
なになにそういうタイプなのか
うん、割りとミーハーかもでも、全然遊んでいる子じゃないから仕事熱心だし
確かに岩倉会長は、遊んでいる女の子ではない
プロだから
彼女が男と寝るのは遊びでなく仕事だ
そして売春という職業に関しては、とても熱心だ
うん、相手の1人は、香月家の一族の子だよそれと、香月グループの重役の息子さんどう、悪く無い相手だと思うけれどこれを機に長いお付き合いができるかもしれないよ
マルゴさんが、電話に向かってそう言う
長いお付き合いってこいつらを顧客にしちまえってことか
うんうん、この子だったらオレ、付き合ってもいいかもなぁ
角田が、写真画面を見て呟く
この写真絶対、商売用の宣伝写真だよなあ
彼女、すぐ来るって
おっし
じゃあ、すぐに支度して女子高生らしい、清楚な格好が良いらしいよいっそ、制服の方がいいかも準備が出来たら、折り返し連絡して場所と時間を指定するから
そう言うとマルゴさんは、ササッと電話を切る
何で切るんだよそこから先は、オレたちが直接話したのによ
そうだ、そうだすぐ、かけ直せよっ
仁も角田も喚き出す
ダメダメ、この子普通の女子高生なんだからウブなんだよいきなり、君たちと話なんかしたら、怖がってこないかもしれないよだから、ちゃんとあたしたちが君たちと顔合わせさせるから
マルゴさんと寧は、そう言った
そうかじゃあ、いいやあんたに、任せるぜ
ああ、しっかり頼むぜオレたちのこと、悪く言うんじゃねぇぞ
香月仁も角田もオレたちも、どっかの名家の一員で、マルゴさんはそこの警護役だと思っている
使用人だと思っているから気安く、命令する
うんうん、話を合わせてあげるしアシストしてあげるってば
あれでもさっあんたたちって、本当に今日、この後、空いているのっ
大学生2人が、顔を見合わせる
そうだね角田さんはともかく、仁さんは香月家の一族だから、告別式が終わった後、火葬場とか精進落としとか参加しないといけないんじゃないの
それは別にいいよそんなの告別式が終わったら、逃げるから
香月仁は、不機嫌に言った
マジで言ってるの香月閣下がいらっしゃる席でしょサボったら、ヤバイんじゃないの