Выбрать главу

移動は、最短の直線ルートを選択するはずだよ新しい警備部長の浅見さんならねだから、ここのロビーから監視していれば大丈夫さ

裏口とか、施設の従業員出口からってことは無いんですか何か、浅見さんて人は頭でっかちな人みたいだから裏の裏をかいて、そういうことをしそうに思うんですけれど

あたしも、そう思うよていうかあたしは、昨夜、関さんから浅見さんの立てた警備計画を見せて貰っているから

浅見さんの計画だと正面からは出ない裏の非常口の前に、リムジンを廻して香月さんと、みすずさん、美子さん、瑠璃子さんだけ、この短い距離を車で移動その他の人は、歩きってことになっているんだ

じゃあここで監視していたってダメじゃないですか

誘拐ターゲットの瑠璃子が、車でササッと移動じゃあ手が出せない

オレのスットンキョな声にマルゴさんは、クスっと笑う

慌てないでそれは、あくまで昨日の浅見さんの計画そんなの、絶対に谷沢さんに蹴られているはずだから

谷沢チーフに

今日はさ浅見新部長の初仕事なわけでしょだから、当然谷沢さんが、浅見さんのやることを詳細にチェックしているまあ、大したことじゃなけりゃあ現場では眼をつぶって、実際にやらせてみて、後であそこは良くなかったって指導するんだろうけれど香月さんやみすずさんたちの安全に直接影響のあることなら、口を挟まざるを得ないでしょ

確かに告別式会場を出発するのに、手間取ったり

遅れを取り戻そうと、車列を急がせたり

すでに浅見さんの失点は出ている

浅見さんの計画の問題点は3つ1つ目は、警備の人員を分割しなくちゃいけないってこと香月さんたちを乗せるリムジンの警備と歩いて、移動する香月家の人たちの警備とね全員一緒の移動なら、全ての警備員を集中させられるのに分けるのは、良くないよねしかも、リムジンと歩きではスピードが違うから浅見さんは、ここに居る黒服の警備員たちを香月さんたちをリムジンに乗せる班、リムジンを警護する班、向こうのレストランに先乗りして、リムジンを出迎える班さらに、一般の香月家の人たちを歩いて警護する班の4つに分ける必要が出て来るそんなことをしていたら、一番大切な香月さんの警備要員の人数が足りなくなるよね

2つ目がリムジンの香月さんと孫娘たちと歩きのその他の香月家に分けたら、さすがに香月家の分家の人たちは気分が悪いよね

あの人たち、結構、メンドくさいプライドの持ち主だから

しかも、浅見さんの計画ではどうしたもんだか、瑠璃子さんのお母さんとみすずさんのご両親も歩き組なんだよ

亡くなった人の奥さんは、歩きって何、それ訳判んないよねっ

寧が、ご立腹だ

理由は、想像できるよ移動が一台の車で済まなくなるからだよ、きっと

運転手はさすがに、香月セキュリティ・サービスの人でしょそれに、香月さん、みすずさん、美子さん、瑠璃子さんで5人警備の人が乗って、6人

でもリムジンなら、詰めればもっと乗れるでしょ

オレが尋ねるとマルゴさんは

あのさ香月家の当主の乗る車が、ギュウギュウ詰めってアリだと思う

そりゃあ、ナシだ

リムジンだから、6人乗っても余裕があるわけっていうか、運転席と助手席が警備員で香月さんたちの乗る席とは、透明な板で隔てられている感じかな

なら、移動車を2台にすればいいじゃないですかそれなら、瑠璃子やみすずの親も車で行けますよね

そしたら香月家の分家の人も、車で行かせろと言い出すよ

今度は空いている席に、誰が乗るかで分家の中で、揉めることになる単純な順列なら、香月操のお父さんなんだろうけれど今日は、お年寄りも来ているからね血縁の濃さとかだけでは決められないし乗せたら、乗せたであの人は、閣下に目を掛けられているとか、変な勘繰りをする人も出るだろうし

本当にどうしょもないなあ、名家の付録の人たちは

浅見さんて、そういう政治的なことにだけは頭が廻るから計画では、リムジン一台香月さんと孫娘たちだけっていうことにしたんだろうと思うよ

ところがここで、3つめの問題

そもそもさ香月さんが、そういうことを喜ぶと思う自分と孫たちだけ、あからさまな特別扱いなんて

いいえジッちゃんは、嫌がると思います

それに、この施設は公共の物だよね名だたる名家・香月家の当主だからって施設の人に、普段は閉鎖されている出入り口を開けさせるとか

マズイですよねそんなことで、反感を持たれたりネットに書き込まれたりしたら、ヤバイことになるかもしれないし

それがキッカケになって瑠璃子の父親の死が、大きく取り上げられて

変死したのではないかと、疑うような人が現れたりしたら

だから、香月さんは絶対に、浅見さんの計画を受け入れないそうなることが判っているのなら、谷沢さんは香月さんに警備計画を見せる前に浅見さんに変更を命じる

うんジッちゃんに見せてからじゃ、遅い怒らせるだけだし

そうなると、浅見さんも意固地な性格だから

計画を見れば、立てた人の性格が見えるよ谷沢さんに、事前にダメ出しされた浅見さんは、判りました、言う通りにすればいいんでしょっって、カチンとくるだから

あの正面出口から、向こうのレストランまで最短距離を一直線、全員警護で向かうってことになるわけさ

というのが、あたしの推理まあ、大丈夫だよもし、全然違う計画に変更になったら、関さんが教えてくれることになっているから

当ったり前でしょっいつでも、臨機応変に対処できないとねっ

寧は、マルゴさんといつも一緒に黒い森の実行部隊をやってきたからこういうことには慣れているらしい

あ、売店で何か買ってるよっ

パタパタとロビーの売店へ行く

オレは瑠璃子たちのいる、火葬場の方を見る

焼いて、骨にしてそれから、どうするの

お箸で二人一組になって一つずつお骨を、壷の中に納めていくんです

何か、結構ショックですよさっきまで、人の形をしていた肉体が焼けて、骨だけになっちゃってるのって

そうだねちょっと想像できないよ

マルゴさんは、考え込む

アメリカだと、多くの人は、遺体を焼いたりはしないからねせいぜい、2割ぐらいじゃないかな

ああ、そのまま棺に入れて土葬なのか

キリスト教の考え方だと全ての死者は、最後の審判の時にお墓から蘇って、復活することになっているから亡くなった時以上に、肉体を損傷するべきではないという考えがあるんだよ

まあイギリスみたいに、キリスト教徒でも火葬にする割合が多い国もあるけれどね

本当に、マルゴさんは色んなことを知っているなあ

君は神様を信じている

マルゴさんのブルーの眼が、オレを見る

ええっと居るような、居ないようなでも、もし居るとしたらオレには、神様は優しくないと思います