オレも瑠璃子も、全身汗まみれだ
瑠璃子の火照った身体上気した顔が、可愛い
オレの瑠璃子
わたくしの旦那様
オレたちは熱い接吻を繰り返す
下半身で繋がったまま
そろそろ、いいかね
オレたちの息が落ち着いてきた頃
ジッちゃんが、口を開いた
美子さんは、声もなく泣き続けている
いい加減、身体を離せお前たち
オレはニコッと微笑み、首を振る
瑠璃子は、うんと頷き下から、オレの身体をギュッと抱き締める
何があっても、オレから離れないという意志表示で
このままだよ、ジッちゃんこのままだって話はできるだろ
断固として、瑠璃子の中にペニスを挿入したままオレは言った
ジッちゃんは、不機嫌そうに答える
では、そのままでいい答えろなぜだ
なぜこんなことをする
ジッちゃんの前で素っ裸の瑠璃子をもう一度犯したことか
ジッちゃんに示すためだよ
何をだ
瑠璃子は、もうオレのものでジッちゃんのものではないっていうことを
オレはジッちゃんをまっすぐに見上げる
瑠璃子が、自分の手をオレの手に絡めた
オレたちはお互いの手をギュッと握り合う
瑠璃子は二度とジッちゃんの意志に従うことはない一生、オレの女だ絶体に返さないから
オレは、ジッちゃんを見ている
オレの下の瑠璃子はオレを見ている
ジッちゃんの方を、向こうとはしない
そんなことは判っているそのつもりで、私はお前に瑠璃子を売り払ったのだから
いいや、判ってないねジッちゃんは、無意識的にまだ瑠璃子は自分の支配下にいると思い込んでいる
オレは反論する
そんなことはない私は瑠璃子は、私の庇護下から離れるべきだと判断しただから
瑠璃子の心は、とっくに香月家から離れているよ問題なのは、ジッちゃんの心の方だ
私の
ジッちゃんは息を呑む
そうだよジッちゃんは瑠璃子に対する執着から、抜け出していない
執着だと
ああ、執着だジッちゃんは、自分でも本当に危険なのは、瑠璃子の方ではなく、ジッちゃん自身なんだって気付いているんだろだから、瑠璃子を香月家から離すことにしたううん自分から遠ざけることにしたんだ
オレは断言する
このまま瑠璃子を自分の近くに置いておくとヤバイって思ったんだろ
瑠璃子はジッちゃんの初恋の女性の名前と血を受け継いでいる
瑠璃子だけが、ジッちゃんにとって特別なんだ
みすずや、美子さんは
3人の孫娘たちを、みな同じ様に世間から隔離したのは
瑠璃子に対するジッちゃんの気持ちを隠すためのカムフラージュでしか無かった
瑠璃子こそが、ジッちゃんの夢の女だったんだ
さっきジッちゃん本人が言っていた通り
ジッちゃんが、もう少し若ければ瑠璃子を自分の手で犯していたにちがいない
しかしジッちゃんは、すでに82歳だ
女性とセックスする体力も能力もすでに無い
そうだだから、私はお前に瑠璃子を託したのだ
ジッちゃんは正直に答える
そうじゃないよそういうことになっていないじゃないか
オレは、ジッちゃんに告げる
今のジッちゃんは自分で自分が何をしているのか、判っていないんだよ
ジッちゃんはオレを自分の道具にしようとした
瑠璃子がジッとオレを見つめている
瑠璃子にジッちゃんの用意した衣装を着せてあの特等室を使うのだって、ジッちゃんがミナホ姉さんに指示したんじゃないのか瑠璃子の処女喪失のシチュエーションを、全てジッちゃんが企画してそして、ジッちゃんはこの部屋からオレたちのセックスを監視していた
その上池田先生の往診だ
全部ジッちゃんの思惑の下で侵攻している
これが意味することは
カメラで撮影されたセックスを、離れた部屋のモニターで観るのは眼の前で行われているセックスを見るのと、全然違うよねジッちゃんは、オレに眼の前で瑠璃子の初体験を見せろと命令することもできたなのにジッちゃんは、この部屋で中継映像を観る方を選んだ
それは瑠璃子の初体験を邪魔したくなかったからだそれに美子には、眼の前で行われるセックスは、生々しいだろうと思ったから
ジッちゃんは反論する
そうじゃないってばジッちゃんは、そう思い込みたいんだろうけれど本当は違う違うんだ
ジッちゃんはオレの身体を使って、瑠璃子を抱こうとしたんだ
映像で観るセックスになら自分の思いを乗せられるモニターに映っているオレのセックスを見ながらジッちゃんは、自分がオレになったつもりで心の中で、瑠璃子を抱いたんだ
ジッちゃんはハッとする
やっぱり自分では、気付いていなかったんだ
だって、映像の中の瑠璃子はジッちゃんのよく知っている特等室で、ジッちゃんが用意した衣装を着ているんだもんな全てジッちゃんのイメージ通りだよ瑠璃子とセックスしていたオレもジッちゃんのイメージのための道具になっていたんだ
モニターの映像を通してジッちゃんは心の中で瑠璃子を支配し、犯していた
これじゃあ何の解決にもならないよ瑠璃子をオレに託したって言いながらジッちゃんの心は、オレを通して瑠璃子を支配しているつもりになっているジッちゃんの瑠璃子に対する執着は、全然解消されていないむしろ強化されている
ジッちゃんの顔色がスーッと青ざめる
だから、オレはここへ来て、ジッちゃんの眼の前でもう一度瑠璃子を抱いたんだ見ていたろ、ジッちゃん瑠璃子がオレとセックスしたのは、ジッちゃんの意志とは全然関係無い瑠璃子自身が決心したことだオレだって、自分の意志で生きているジッちゃんの支配下にはいないオレは、ジッちゃんのチンコじゃないんだ
眼の前で生々しいセックスを見れば、判るだろう
オレはオレでジッちゃんの一部では、無いということが
もう一度言うよ瑠璃子はもう、オレのものだジッちゃんには、返さない一生、オレが大事にする
瑠璃子が絡め合っているオレの手に、ギュッと力を込める
ジッちゃんが香月グループの力を全て使って、瑠璃子を取り戻そうとしたらオレは、恭子さんに頼んで国外へ脱出する絶対に、ジッちゃんの力には屈しない瑠璃子はオレの女だ
ジッちゃんは低い声で、言った
そんなことはせんよ私は、香月重孝だこれ以上、みっともないことはしない
お前の言う通りだ私は、自分が何をしているのか、判っていなかったようだな瑠璃子のために良かれと言いながら自分の欲望に従順だった瑠璃子はこのまま、お前に預けておくのが得策なんだろう
そうじゃないってのっ預けるとか預かるとかじゃねぇもう、オレの瑠璃子なんだよっジッちゃんのじゃねぇっ
オレは怒鳴る
いい加減、頭をシャッキリさせろよっ瑠璃子も、みすずも、美子さんだってジッちゃんの所有物じゃないっ