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知ってるよ明日の朝には、精神病院からお迎えが来るんでしょっ

寧が答える

あなたたちの動向は、ずっと見張っていますからさっきも言ったわよねあたしたちは、あなたたちと敵対している最中なのよ

まあ、いいんじゃない精神病院への入院なんて、なかなか体験できないことだと思うしもっとも永遠に退院できないかもしれないけれどっ

寧が、嘲笑う

そうね雪乃さんの存在は、白坂一族にとっても、市川さんにとっても恥辱でしかないからそのまま、一生、閉じ込められることになるかも

そんなの嫌よっあたしは

雪乃は、絶叫する

でも、仕方無いでしょあなたのお祖父様やご親戚の皆様が決めたことなんだからあたしたちには関係無いことだわ

克子姉は、雪乃を突き放す

た助けなさいよっ

何であたしたちは、あなたの敵だって言っているでしょあなたを助けてあげる義理なんて無いわ

雪乃がオレに振り向く

何とかしなさいよっあたしがピンチなのよっ

あんたが、あたしを助けなかったらあたしが大変なことになるのよっどうにかしなさいよっバカぁぁ

雪乃は泣く

いつも通りに

雪乃は、自分の心が抑えきれなくなると感情を爆発させて泣く

泣くだけで自分からは、何もしない

いつだって誰かが助けてくれると思っている

それが雪乃という女だ

いい加減にして下さい雪乃さん

みすずが雪乃に言った

あなたが泣こうと喚こうとあたしたちの旦那様は、あなたを助けません

雪乃がハッとする

もちろん、あたしもお祖父様に、あなたのことで何かしらお願いをするつもりはありません

香月家は動かない

じゃああたしは、どうなるのよっ

さあそんなこと、あたしたちの知ったことではありませんわ

みすずは、ギュッとオレを抱き締める

あなたが、ここで素直に、旦那様に頭を下げて助けを求めたのならまた違う結論になったかもしれません精神病院への送致だけはしないように、お祖父様から市川様にお話ししていただくことも可能だったと思います

じゃあ、そうしてよっ今すぐしなさいよっ

嫌ですわ

キッパリとみすずは言う

あなたのような、礼節を知らない方にあたしは何もしてあげたくはありませんから

雪乃さんは失礼とか無礼とかというレベルを超えています傍若無人です余りにも卑しいです

雪乃は、みすずを睨んで

あ、あなたにあたしの何が判るのよっ

ええ、判りませんし、判りたくもありませんどうぞ、精神病院で余生をお過ごし下さいさようなら

あーあ、雪乃の不用意な一言がみすずとの対話を閉ざしてしまった

白坂雪乃様

今度は瑠璃子が雪乃に話し掛ける

瑠璃子は、先ほどお兄様にセックスしていただきましたもう、4回もお腹の中に射精していただいたんですよ

優雅な微笑で瑠璃子は微笑む

最初は、痛かったですけれどお兄様が優しくして下さいました瑠璃子は今、とっても幸せですああわたくし、正式にお兄様のセックス奴隷にしていただいたんですよ

雪乃は15歳の香月家令嬢の言葉に、呆然となっている

あんた何を言っているのよ

今すぐは、無理なようですがいずれは、お兄様の赤ちゃんを産みます今は、それがとっても楽しみなんですセックスという行為も、とっても気に入りましたこれから毎日、お兄様にいっぱいセックスを教えていただくんですっわたくし、お兄様と一緒に暮らすことになりましたし

瑠璃子はオレに、ぴったりと寄り添う

わたくし愛しておりますお兄様が大好きですわ

あたしも愛してます旦那様

みすずも、オレに抱きつく

つまりヨッちゃんは、もう雪乃さんのことなんてどうでもいいんだよっ

ね、見てご覧ヨッちゃんの左右に、香月家のお嬢さんが2人2人ともヨッちゃんのことが大好き赤ちゃんだって、産みたいって思ってる

産みますわもちろんお祖父様にも、ご承認いただいております

みすずが、ダメ押しする

あんたのとこの白坂家なんてメじゃないような名家中の名家のお嬢さんが、ヨッちゃんのことを愛している香月のおジィちゃんも、認めている2人とも、雪乃さんとは比べ物にならないくらい、気品があって物腰も優雅だ何よりとっても美人で可愛いときているっ

寧お姉様の方がお綺麗ですわ

ありゃりゃっ照れるなありがとっ

もちろん、克子お姉様も、とってもお美しいです

ありがとう、瑠璃子ちゃん

克子姉も、微笑む

多分今この部屋の中で、いちばーんドンヨリとした顔をしていて、お肌がカッサカサで、眼の下にクマができてて、髪の毛がバッサバサの不美人ちゃんは雪乃さんだと思うけれどっ

寧の言うとおり雪乃の顔は、青ざめている

そこの鏡を覗いてご覧よそんな酷い顔をした子、ヨッちゃんは要らないってのがよーく判るからっ

寧は雪乃に応接室の鏡を示す

今の雪乃さんは何の価値も無いのよあたしたちには、あなたを助けるメリットは何も無い元々敵なんだから、むしろもっと苦しめばいいのにって思っているわ

これで、せめて可愛ければねえひたすら、みっともなくて憎ったらしいだけだもんねぇ

寧の言葉に雪乃は

みっともないあたしが

ああ、本当に判っていないんだ

寧お姉様のご忠告に従って、鏡を覗いて見ることをお勧め致しますわ、雪乃さんそうしたらあなたにも判るはずですから

ほらっ、鏡はそこだよっ

雪乃はおそるおそる立ち上がって

壁際の鏡を見る

これがあたし

ね酷い顔しているでしょ生きているんだよ、それでもっ

雪乃は小刻みにぶるぶると震える

ついでにさ今の自分の着ているものとかも見てみなよ何それみっともないおトイレのスリッパ履いたまんまとか、信じられないってのっ

ようやく雪乃は現実に直面する

家族に見捨てられておバァちゃんのお財布からお金を盗んでそれでも、今、所持金は数百円でしょ何も無い、何も無い、まったく何も持っていないこの先の行き場さえ決まっていない、スッカラカンの小娘それが、今の雪乃さんだよねっ

雪乃の身体の震えが強くなる

ガチガチと歯が鳴る

そうねあなたはもう帰る家が無い友達もいない市川さんのご指示通りに、精神病院へ行く方がまだ幸せだと思うわよ少なくとも、暖かいベッドと3食は保証されているでしょうから

克子姉が、低い声で告げる

そうだねこのまま家出して逃げたってどこにも、雪乃さんの居場所は無いよだって、日本中の人間が雪乃さんのことを知っているんだからねっお父さんが、どんなに酷いことをしてきたかも雪乃さんが、今までどんなセックスをしてきたのかもっ

まあ、雇ってくれる人なんて居ないでしょうね売春婦にでも、なるしかないでしょうけれどお店は無理ねみんな、あなたのことだけは敬遠すると思うわ雪乃さんを雇ったら、どんなトラブルに巻き込まれるか想像できないからあなたのお父さんが、暴力団と関係していたことは知っているわよね