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どきな、どきなどきなっ

キャッホー

闘いのお時間よーんっ

訳の判らないことを叫びながら、乱入してくるトライクの女たち

何だ、お前たちは

自動小銃の男が、そう叫ぶと

何だとは、何だっ

一番右の半裸の女が、そう叫ぶと

トライクのフロントの虎の口が開いて

火を吹いた

ブァァァァァァァァァァオゥゥゥゥッ

か、火炎放射器

う、生まれて初めて見た

夜の闇の中を噴き上がる火焔が、オレンジ色に染めていく

うわわわわっ

突然、放射された火焔に男は驚き、小銃を落としてしまう

いや敵も味方も、全員呆気に取られていた

ぎゃはははははっ

誰もが息を呑む状況に合って三人の女だけが、下品に大声で笑う

みんな20代半ばから、後半に見える

ロングブーツに、ホットパンツ

太もも丸出し

おへそも丸出し

右のリーダーらしい女性は、豊満なバストを黒い極小ビキニに隠している

真ん中の女性は、同じビキニを着けているが隠していない

ビキニの紐がしばっていないので乳首丸出し

一番左の女性はなぜか、剣道の胴を、裸身に直接着ていた

三人とも首に派手な色のマフラーを巻いて

背中に、紐で日本刀を差している

間違いない

工藤父の部下だこりゃ

よりによって、あの3人なんてお父様の馬鹿

美智が呟いた

我が名は、バービー

リーダー格の女が、叫んだ

我が名は、ルビー

真ん中の女も、叫ぶ

あたしは、番場よーんっ

剣道の胴の女が叫ぶ

何で、バービー、ルビーで最後が番場なんだ

いや、工藤父のところの人に突っ込んでも意味がない

三人揃ってバンバルビー3

ポーズを決める3人のお姉様たち

ほらもう、どうしようもない

暑いです死にそうです

ダンガイザー3て何でしたっけ

242.ファイトバンバルビー3

行くわよーっ

オオーッ

そしてバンバルビー3の戦闘が始まる

ルビーちゃん

あいよっ

ルビーと呼ばれた、おっぱい丸出しのお姉さんがトライクのシートからショットガンを取り出す

暴動鎮圧用のゴム弾だけど、こいつは痛いわよーんっ

何の躊躇もなく、敵に向かってブッ放す

バミュゥゥゥゥンッ

ドンガッシャ

バュゥゥゥゥンッ

銃を持っている敵を優先して、ショットガンを連射するルビーさん

余りの連射のスピードに、敵は対応できない

どはははっ

その間隙を突いて、リーダーのバービーさんと番場さんが敵の中へ飛び込む

番場さんは、長い金属棒の先に鉄の鎖と鋼球の付いた武器を持っている

バービーさんは、何と素手だ

日本のカルフォルニア・ドールズと呼ばれた、あたいの多彩な技受けてみなさーいっ

そう叫びながら、バービーさんは手近な敵に組み付く

両手で敵に掴み掛かりこれって、プロレスの技だよな

一方、番場さんは鋼球の付いた鉄棒をブンブン振り回している

あれは、フレイルという武器です

棒を振るった後、ワンテンポ遅れて鋼球が敵を攻撃しますその時間差で、攻撃を避けるのが大変難しい武器ですしかも鉄鎖に繋がれた鋼球は、遠心力で加速した状態で相手の身体の裏に廻って背面部を直撃しますから、与えるダメージはとても大きいですその代わり、熟練するのがとても難しい武器なのですが

番場さんは、その使い勝手が難しいフレイルを器用に扱っている

敵を一人一人確実に打ち倒していく

大声でこんなことを叫びながら

はじめまして、みなさまあたくし、番場でございまーすっ

また一人敵が、フレイルの鉄球でノック・アウトされる

もちろん番場というのはコード・ネームでございまぁぁすっあたくし、本名は木下涼子と申しますっ水瓶座の24歳でーすっ

何故か、自己紹介しながら番場/木下涼子さんは、フレイルで敵を蹴散らして行く

木の下の涼しい子両親が、こんなに素晴らしい名前を付けて下さったのにどーして、この麗しいあたくしが番場なんでございましょう

仕方無いだろっあんたが番場でないと、チーム名がバンバルビー3にならないんだよっ

そう叫ぶリーダーのバービーさんはまだ、最初に組み付いた敵と闘っていた

というかコブラ・ツイストを掛けていた

だあってぇぇぇ、お姉様たちはバービーにルビーでしょだったら、あたくしもバンビちゃんとかになるのが普通じゃないですかぁぁ

番場さんの怒りの鋼球が、敵の頭に炸裂するっ

あんたがバンビだとチーム名がバンビルビー3になっちまうじゃないかっ

ルビーさんが、そう言いながらショットガンで逃げ出そうとする敵を威圧していた

バンバルビーだってバンビルビーだって、大して変わりませんわよっ

うんオレもそう思う

というかわざわざコードネームとかチーム名とか、付ける必要があるのか

とにかくっあたしたちとチームを組んでいる間は、あんたは番場よっ番場蛮子よそう決まっているんですからねっ

バービーさんは、そう叫びながらまだ最初の敵と闘っている

闘っているというか一方的に、プロレス技を掛けている

もおおおっお姉様の意地悪っっ

ブンブンと振り回されるフレイルの鋼球

はいはい、意地悪でいいからっ

バービーさんは、ずっと同じ敵に3種目のプロレス技を掛けていた

今は、地面に倒した敵に馬乗りになってキャメル・クラッチをかましている

相手の喉を締め上げながら

今年の2月14日あんたは何をしていたぁぁ

く、苦しい

答えなさいよぉぉぉ

強く敵を締め上げるバービーさん

そ、そんなの覚えていない

バレンタインよっ覚えていないわけがないだろっ

オレは、ずっと独り身だぁぁ

そうかっなら、あんたにはもう用は無いっっ

グギッと敵を締め上げる、バービーさん

敵の男は失神する

次は、どいつ

ようやく最初の敵を倒して、立ち上がるバービーさん

いやルビーさんのゴム弾・ショットガンと

番場さんのフレイルの攻撃でもう、敵は残っていない

彼女たちが来る前に藤宮さんが4人くらい倒していたし

ギュルルルルンッ

敵のバンのエンジンが、うなりを上げる

車内に誰か残っていたのか

そのまま、ターンして逃げようとする

お任せっ

小銃から身を守るために、オレたちの車の陰に隠れていた藤宮さんが飛び出す

ハァァァァッッ

特殊金属の粉砕ステッキを正眼に構え斜め後ろから、敵の車に突撃していく

チェストォォォォッッ

ズコォォォッ

藤宮さんのステッキは運転席のドアを貫通して、中の運転手を討つッ