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やっぱり裁判のつもりなんだ

それから、二人の美女はあくまでもオブザーバーだ検事はここにいる貴彦くんにやって貰うそして

みすずお前たちには、弁護士はいない

毎日、汗だくで働いていますヤバイです

冷えたビールとか飲みたいですけれど

この作品が完結するまでは、禁酒と決めているので

ああ、もう半年以上飲んでいません

早く、完結させて別の作品も書きたいんですけどねえ

8月のお盆期間に、3日間ほど夏休みをいただいたので

マボロシの時みたいに、過去作を直してアップするかもしれません

しかし、この期間てコミケかぁ

多分、行かないと思いますけれど

いや、私の住居はビッグサイトとドア・トゥ・ドアで40分圏内なんですが

この週末のワンフェスも行かないなぁ

行きたくても、金と時間と体力が

今年の夏は、ガッカリです

244.無駄な努力

あたしも、被告人席へ行った方がいいですわね

渚が、閣下にニコッと微笑む

ああ、今回の件では君が一番の罪人だからね

閣下は薄ら笑いを浮かべて、答えた

さあ、真緒お兄ちゃんたちの方へ行きましょうね

渚が、3歳の娘に言う

はーいっねえ、ママ

ひこくにんて、なあに

悪いことをしたかどうか、調べられる人のことよ

えーっ、ママや真緒、悪いことをしたかどうか調べられるの

そうよっ

渚は、平然と微笑んでいる

まあ、いっか真緒たち、何も悪いことなんてしていないもんねっ

そうよだから、調べられても全然平気よねっ

そして二人が、オレの横へ来る

前方では、関さんと藤宮さん

背後では、瑠璃子さんと美子さんが

心配そうな顔で、オレたちを見ている

みんな閣下がオレたちをどう処分するのか恐れているのだ

この空間では、閣下が絶対の支配者であるとみんな信じている

大丈夫よ安心してね

そんな張り詰めた空気の中オレとみすずに、渚はそう言ってくれた

渚の微笑みがみすずに勇気をくれる

お祖父様、あたしはこの様な裁判に掛けられることには納得できません

裁判長席の祖父に言った

あたしは何も咎を受ける様なことはしておりませんわっ

閣下が切り返す

私の決めた婚約者が居るというのに他の男と情を交わすのは、罪では無いというのかね

はいもちろんですわ

みすずは、すぐにそう答えた

ぼ、僕のどこにご不満があるというのですかっみすず様っ

緊迫した空気にいたたまれなくなったのか婚約者の司馬貴彦が口を開く

そういうところです

4つも年下のあたしに様を付けたりなさるところ

ですがそれは

司馬貴彦は、言葉を続けようとするがハッとして、閣下の顔を見る

申し訳ございませんあの僕なんかが、閣下のお許しも無く、勝手に発言してしまいまして

みすずの4つ上ということは大学生か

閣下よりも背が高いし、体格も良いのに司馬貴彦は、閣下に怯えていた

そんな彼に閣下は

構わんよ先に、検事による被告人質問をやってしまおう心の中にあるわだかまりを、全てブチまけてしまいなさい

貴彦くんは、みすずの夫になるのだろう妻に頭が上がらないままでは香月グループの重鎮にはなれないよ

閣下は、司馬貴彦を煽る

口元は微笑んでいるが眼は真剣だ

は、はいっ頑張ります真剣に努力させていただきますっ

司馬貴彦は、閣下のカリスマの支配下にある

最初に申し上げておきます

みすずが、司馬貴彦に言う

あたしの勝手な都合で大変申し訳ありませんがお祖父様の決められた貴彦さんとの婚約は、破棄させていただきますごめんなさい

みすずが、スッと司馬貴彦に頭を下げる

オレもとりあえず、一緒に頭を下げる

幸いまだ内々の話でしたし貴彦さんがあたしの婚約者であることは、一般には公表されていません貴彦さんの経歴を傷付けるようなことにはならないと思います

みすずは、きっぱりと言った

それはそこに居る男のせいですか

司馬貴彦が口を開く

そうですあたしはこの人とお付き合いしています

まだ子供じゃないですか

年齢はあたしの一つ下です高校一年生です

あのどちらの家の方なんですかお父様は、香月グループのどちらの部署の

司馬貴彦はオレもどこかの名家の一員だって思っているらしい

それも香月グループの

この人はどちらの家の人でもありません

オレは庶民ですというか、普通の庶民よりも貧乏かもしれません

うん親父は失踪中だし

庶民どうして、そんな人が

司馬貴彦の言葉にみすずは、カチンときたらしい

あたしがどんな男性と恋をしようとあなたには関係のないことです

関係ありますっ僕はあなたの婚約者ですよっ

興奮する司馬貴彦

それも閣下に選んでいただいた正式な婚約者ですっ

その婚約は、たった今、破棄させていただきましたっ

香月の家に生まれた方は、香月グループの発展のために閣下の決められた婚約者と結婚するべきですっそれが、義務でしょう

あたしの人生を勝手に決めないで下さい

きっぱりと言うみすず

みすずの徹底した拒絶に司馬貴彦は、小刻みにプルプル震えながら

それでも何とか、自分のペースに持ち込もうとする

み、みすず様いやっ、みすずさんあの、みすずさんてお呼びしてもよろしいでしょうか

親しげな関係を築こうというのか

貴彦くんそこはビシッと、みすずと呼び捨てにするべきではないのかね

閣下が、苦虫を噛み潰したよう顔で言う

はっ、か、かしこまりました閣下

震えながら司馬貴彦は再び、みすずを見る

誠に申し訳ございませんが、閣下のご要望に付き今からは、お名前を呼び捨てにさせていただきますっみ、

司馬貴彦が、そこまで言った瞬間

お断りしますあたしは、あなたに呼び捨てにされたくはありませんっ

みすずは、きっぱりと拒絶した

いや、でも、その閣下のご要望が

あなたとあたしをどう呼ぶかなんていうことにまで、お祖父様が口を出されるのは間違っています

司馬貴彦は、閣下の権威を笠に着てみすずの上位に立とうとした

だから、みすずは閣下の権威そのものを否定する

ええっとその

みすずと閣下を交互に見る司馬貴彦

困ったあげくに

ぼ、僕は、これまでたくさんの努力をしてきましたっ

え何の話だ

関さんや藤宮さん部屋の中の傍聴者たちも、呆然としている

一年前閣下にあなたの婚約者に指名していただいてから、ずっと僕は努力を重ねてきたんですよっ

何が言いたいんだ、この人

一体、どんな努力をなされたって言うんです