アニエスは、黙々とオレの背中を擦り続ける
うんとアニエスちゃんぐらい大きくなったら、来年でもいい
真緒ちゃんは、さらに食い下がる
そうだねえまあ、アニエスちゃんと同じくらいに大きくなれたらねっ
だから、いっぱいご飯を食べてお昼寝もちゃんとするんだよっそうしないと、大きくなれないからねっ
ニンジンも食べるように言って
渚が、寧に小声で囁く
ニンジンとか好き嫌いなく、ぱくぱく食べないとねっ
真緒ニンジンきらーい
じゃあ、大きくなれないよっ
うーっ
真緒ちゃんが、オレを見る
オレは早く真緒ちゃんに大きくなって欲しいな
オレの言葉に、真緒ちゃんは
なら食べるニンジンも
納得してくれた
洗いっこが終わって再び浴槽へ
アニエスと真緒ちゃんを、再び年少組に託して
オレは年長組と
麗華も、こっちに居る
代わりに寧が、年少組に参加している
あたしダメねえ
渚が、嘆息する
これから12歳の女の子の処女を奪うのに自分の娘が、12歳で処女を失うのは可哀想だって思っている
渚は白坂創介に恨みを持つ女たちの1人だ
だから、ミナホ姉さんの復讐にも、協力してきた
白坂創介の眼の前で、アニエスを犯すことは復讐の中にすでに含まれている
いや、オレ別に、真緒ちゃんが12歳になったらしたいとか思ってないんだけれど
真緒ちゃんは、オレの娘になるんだし好きな人ができたら、普通にその相手とすればいいし
結婚だって他の男とするだろう
オレでは無く
いいえ、あの子もあなたとすると思うわ少なくても、初めてはあなたに捧げることになると思うの
そんなことないよ今は、パパ、パパって懐いてくれているけれど物心が付いたら、オレのことなんて嫌いになるかもしれない
真緒ちゃんはオレが、たくさんの女と寝ていることを不潔に思うかもしれない
いや、普通の女の子なら間違いなく、嫌悪感を感じるだろう
渚先のことなんか、判らないんだから今、考えても意味の無いことは考えないそうでしょあなたもよ
克子姉が、渚とオレを見て言う
克子姉が、渚に言う
さっきのは、寧が悪かったと思うよ後で、注意しておくから
寧は、彼を中心としたこの家族の形が気に入っているから真緒ちゃんも、彼の妻の一員になるって、勝手に決めちゃっているんだねでも、それは寧の願望であって本当にどうなるのかは、これからの真緒ちゃんや、渚さん、彼が決めることだから
寧はたくさんの妹ができたことが嬉しくて仕方がない
とっても良く面倒を見てくれているが
少し暴走気味でもある
要注意だな
しかし君の現状を観察するように、ミナホに指示されたけれど予想以上に、安定してきているね
ああ、白坂創介への復讐の前に君の精神状態をチェックしておくように言われたんだ
ミナホ姉さんはオレのことを心配している
今の君は、ちゃんとあたしたち全体の未来のことを考えている前みたいに、自分が死んでも構わないとは思っていないようだね
今は、死ねませんよ
ああ、君がいないと安定しないことが、たくさん有り過ぎる恵美ちゃんやマナちゃんは、落ち着いてきたけれど君がちゃんと見ていてあげないと、道を踏み外すことは判っているよね
マルゴさんが、ジッとオレを見る
判っています2人とも、今はオレが側にいてやらないと
2人の名前を先に出したのは今夜の復讐に参加してもらうからだよ
白坂創介の眼の前で娘たちを犯す
当然、メグとマナも
恵美ちゃんは、最初から白坂創介を恨んでいる側だから、感情の方向性は一直線だけれどそれだけに、ヒートアップし過ぎてしまうかもしれない
母を娼婦にされ、見殺しにされ養家ごと、ずっとイジメに遭い自分自身も、娼婦に堕とされる寸前だった
メグの憎しみは、深いだろう
マナちゃんは、もっと複雑だ今は必死になって、白坂舞夏としての過去を封印というより、自分とは別の人間だと思い込もうとしているけれどね実際に、父親と会ったら、どんな感情が湧き上がってくるか判らないよ
それは肉親の情かもしれない
あるいは父に対しての激しい憎しみが立ち上るかもしれない
マナのこれまでの人生を破壊したのは白坂創介の悪行のせいなのだから
今夜のことが終わったとしてもずっと続くんだよ君は、ずっとあの子たちの心の状態を感じて、正しい調整をし続けないといけない判っているよね
マルゴさんの言葉が、心に染みる
判っていますメグもマナもずっと、オレが見ていきます
いや、2人だけじゃない
他の子たちもオレには、責任がありますから今は、みすずが一番安定しているように見えますけれどあいつだって、いつ心のバランスを崩すか判りませんし美智や瑠璃子は、今でも精神状態が安定していませんよね寧だってお姉さんぶっているけれど、心のもろさは相当だし
年少組は問題児ばかりだ
うん、君は君であの子たちのことを頼むよ困ったことがあったら、すぐに相談していいね
はいマルゴさん
ところでエイリアン2って映画観たことある
最初のエイリアンじゃなくって、エイリアン2だよエイリアン3と4のことは忘れて特に3の存在はこの世から抹殺するべきだよ
えっとマルゴさん
エイリアン2で主人公のリブリーは、小さな少女を守っているこの子がいるから、自分は絶対に死ねないと思っている
マルゴさんは、真っ直ぐにオレの眼を見る
そして、彼女に守られている少女は縫いぐるみの人形を抱えている少女は、その人形を守らないといけないと思っているだから、必死になって生きようとする
君はあの子たちを守ろうとすることで、生き急がなくなった安定してきたそのことは、克子さんや渚さんにも言える
マルゴさんが、2人を見る
2人とも君のことが可愛くて守りたいと思っているから、前よりもずっと精神が安定してきている自覚もあるよね
その通りです
克子姉と渚が答える
寧の暴走もだから、今はなるべく見守ってあげたいって思っているんだアメリカから帰国したばかりの頃には、誰にも心を開こうとしなかったあの子が自分から、こんなに他の子たちにアプローチしているなんてあたしには、奇跡に思えるよ
確かに最近の寧は、年下の子たちの面倒を本当によく見ている
君の他の子へのスタンスが良い形で影響していると思う
だから、マナちゃんも自分よりも後から家族に入って来た子には優しくしているよね知らず知らずのうちに君の真似をしているんだ
だから、美智ちゃんがイーディの面倒を見ているし瑠璃子さんが、美子さんの心配をしている