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夢はマジョリカ・セニョリータ

そんな歌、知らないです

みすずが抗議する

知らないなら、ネットで調べる発表会は、明日にするからっいいねっ

まったくみすずにとっては、とんだトバッチリだ

ごめんなさい、みすずお姉ちゃん

仕方無いですわ時間を見て、練習しましょう

みすずは、ニッコリとマナに微笑む

2人だけじゃ、可哀想よねんじゃ、恵美と美智もコンビでデュエットねやっぱり、夢はマジョリカ・セニョリータで

あたしたちもですか

メグが、美智と眼を合わせる

そうそう、チキチキ夢はマジョリカ・セニョリータ大会にするからっもちろん、あたしも瑠璃子と組んで参戦するからさっそれならいいでしょっ

あら夢はマジョリカ・セニョリータなら、あたしもやるわ瑠璃子さんとはあたしが組むから、寧はイーディちゃんと組みなさい

まさかの克子姉が名乗りを上げる

えっ、イーディと

慌てる寧

だって、日本語の歌じゃんかっ

あらっ、例のバージョンで英語版もあるはずよっ

な、何なんだ夢はマジョリカ・セニョリータって

うーんそうきたかっていうことは、もしかして克姉も

当然、あたしもそっちのバージョンで行くわっコスプレもするわよっお屋敷の衣装部屋の中にあるはずだからっ

あじゃぱっ

呆れる寧

瑠璃子さんには土星の衣装が似合うと思うんだけれどなあっ

あはい判りました

瑠璃子は怯えながらも仕方のないことと納得したみたいだ

真緒はレイちゃんと

真緒ちゃんが、心配そうに言う

ううん真緒と麗華お姉さんは審査員をお願いするわ

渚が答える

えー、つまんなーい

そうですよどうせなら、みんなで歌いましょうマルゴお姉様もいかがですか

みすずが、マルゴさんに話を振る

いや、あたしはホラ日本語の歌は、よく知らないから

あでも、勇気プリプリまっぷりまなら歌えるよ

何ですのそれ

瑠璃子が、絶句しながら尋ねる

いや、あたしも何の歌なのか知らないんだけれど寧が教えてくれたんだよ何か、日本の歌は歌えるかって聞かれたら、勇気プリプリまっぷりまなら歌えますって答えれば、大抵の場はどうにかしのげるって違うの

オレの横で寧が、カカカと笑っている

あれ、日本ではとても有名な歌だって聞いたけれど

知らないです

判らないです

わたくしも存じません

聞いたことないよ

寡聞にして

みすず、メグ、瑠璃子、マナ、美智が首を振る

知ってます

わたくし知っています

みんなが麗華に振り向く

わたくしの女子校の中学の時のクラスメイトに、聞かされたことがありますので

て、ことは実在するのか

勇気プリプリまっぷりま

それじゃあさ、マルゴさんとレイちゃんはそれを歌ってよ真緒ちゃんは、オレと渚と3人で何か歌おう

ヨッちゃんナイス

寧は、すっかりご機嫌だ

うん、いいよじゃあ、麗華お姉さん、あたしとデュエットね

麗華は、うつむいたまま答えた

今日、これからのことを想像しているのだろう

真緒ちゃん、何が歌いたい何でも好きな歌を一緒に歌ってあげるよ

オレは、真緒ちゃんに尋ねる

うーんとね

まあ幼女の好きな歌だから幼稚園で習った童謡が、日曜日の朝のアニメの歌とかだろう

パーフェクト絶叫ヴァージョンがいい

ああ、あれね

渚知っているのか

な、何の歌の何のバージョンなんだ

うんあれなら、3人いれば完璧にうたえるからっ

ま、真緒ちゃん

真緒、あの歌好きねえ

ママだって、好きじゃん

じゃあ、久しぶりに歌いましょうか

ママとパパと真緒と、3人でねっ

真緒ちゃんは、ニコッと微笑む

まあ、真緒ちゃんが満足ならそれでいいか

あれっ、先生は

真緒ちゃんが不意に言う

先生は、だれと歌うの

大丈夫だよっ先生には、恭子さんと何か歌ってもらうからっ

寧が、笑って真緒ちゃんに言う

そうね天城越えか津軽海峡冬景色か

え、克子先生は、雪国とか舟歌とかが持ち歌じゃなかったっけ

どっちにしても、演歌なのか

恭子さんて、演歌とか歌えるんですか

あブラジルの日系人コミュニティに居たから、全然知らないってことは無い思うけれど

マルゴさんが、言う

前に、あたしの前で日本語の歌を歌っていたけどなあ

何かさ9割る3は割り切れるのに、10割る3だと1余るのは、どうにも割り切れないとか、そういう歌詞だったと思うけれど

教育放送の歌でしょうか

判んないなあ昔、ブラジルで放送していた日本の何かの番組の歌だって言ってたけれど

まあ、いいよノリの良い人だから、何か歌ってって言えばやってくれるだろう

そう言えば、ミス・コーデリアたちは

あの人たちも多分、芸達者だと思うよっ

うんまあ、こちらかに頼まなくても何かやってくれるだろうね

心配は、いらないか

瑠璃子は、昨日来ていたマイクロビキニに、渚の店のツナギ

マナは、克子姉が持って来たミニスカ浴衣を着た

浴衣なら、身体のサイズに合わせて着られるから

克子姉は、微笑む

アニエスは、青いワンピースを着た

一応、地下室にはアニエスの服はたくさん用意されているらしい

白坂創介も、アニエスには可愛い服を着せたかったんだろう

瑠璃子と同じ、ツナギを着ている

動きやすいのが、気に入ったらしい

あれって、もしかして瑠璃子と同じ

ええ、あの子も服の替えが無いから下着の上に、直接、ツナギよ

うーん、下着のラインが丸わかりだ

まあ、しょうがない

はーい、じゃあ、みんな朝ご飯に行きましょう

克子姉を先頭に食堂へ向かう

アニエスは怯えて、辺りをキョロキョロ見ている

地下室から出たのが、初めてで何もかもが、目新しいらしい

窓の外の光景を、恐る恐る見ている

まあ、マナ・瑠璃子・真緒ちゃんのトライアングルに守られているから大丈夫なんだろうけれど

食堂に着く

さ、適当に座って寧とメグちゃんは、手伝ってくれる

克子お姉様、わたくしもお手伝いしますわ

みすずと瑠璃子が、立ち上がる

あ、いいからいいからアニエスがびっくりしちゃうから今朝は、うちの食堂に慣れている人たちだけでいいわ

克子姉は、アニエスに朝食がどういう風に供されるのかを見せたいようだ

冷蔵庫から、ミルクやバターを取り出すところから見せている

大丈夫だよもうすぐご飯だからねっ

マナが、アニエスの手を繋いでくれている

オレは食堂のテーブルに座っている子たちを見る

どうしたんですかお兄様