だからカット・オフする方法を、2人とも師匠から教わっているんだ
サウナ室は狭いから気を扱うのには、良いネ暑いのが、また効果的ネ身体も精神も、カッカさせてくれるカラでも、一度に3人が限界だから、アタシが先にヨミコとルナのレクチャーとトレーニングに行ってきたネ
次はわたくしと、月子様です
イーディさんや美智さんたちの鍛錬の仕方はわたくしたちの巫女の修行に良く似ていますわ
むしろわたくしたちのものより、合理的にまとめられています
うん教えてもらったやり方の方が判りやすかったし、早く成果が出ると思う
ルナも、そういう感想のようだ
鷹倉神社の巫女の修行は明治以前の元々の巫女のものと、明治以後に定住した渡り巫女のものが、ゴチャゴチャになっていて誰も整理しないままになっていたから
その点、工藤流や暗殺教団の方は近代的な体系のまとめ直しとかを、きちんとやってきているのだろう
それで、兄さんボクは、この力をこれからどう使うかは、全て、兄さんにお任せしたいと思ってます
わたくしもですわ先生
ルナ夜見子
オレに力を
もちろん、わたくしもですわ公様
月子も、オレに微笑む
この力に目覚めてみて、判ったんですこの巫女の力あまりにも大きすぎますどう使っていくべきなのか、ボクたち自身では判断できません
月子と夜見子は、浅くとも力に目覚めつつあったけれど
幼いルナは、今まで力に目覚めていなかった
それが、月子と夜見子の力と、美智たちの発した気の全てを受け止めていきなり、全開の力に目覚めたから
この力は、大きすぎますボクは怖いです
はいですから昔の渡り巫女たちは、鷹倉神社の神主に縋ったんでしょうし神主は、ヤクザの親分さんたちに縋ってしまったんだと思うんですわ
ルナと夜見子が言う
大きすぎる力を持て余して
だから、ヤクザ世界に取り込まれてしまった
巫女の力は、どんなに強くても絶対ではないですものねツキの力もヨミの力も
そうだよヨミの力はさ相手が、鷹倉神社の巫女にはそういう力があるって知ってたら全然、有効じゃ無いんだよ会わなけりゃいいんだからあるいは、巫女と会って来た人は、全て殺しちゃうとかねどんな命令を受けているか判らないから
寧の言うとおり
知っていれば脅威では、無くなる
えー、何でそんなのはさヤクザの親分とか手下とか、片っ端から、ヨミの力で命令して、自分たちに従わせちゃえば良かったんじゃないの
もしくはツキの力で、相手の心を読んで、ヤクザさんの秘密を知って、脅迫しちゃうとか
確かに巫女の力があれば、そんなことだって、一見可能なように思えるが
そんなのはさヤクザの大親分たちが、全員一堂ずらーっと鷹倉神社に、揃ってくれないと無理なんだよ1人や2人に力を掛けるぐらいじゃダメなんだよヤクザ組織の構成員、全員に一遍に命令するぐらいの勢いじゃないと
例えば鷹倉神社にやって来た1人の親分さんに一億円寄越せって、ヨミの力で命令するか、ツキの力で脅迫とするでしょそれで、その親分さんが鷹倉神社から自分の組に戻って来てさあの鷹倉神社に1億円寄付しようとか言い出したらどうなると思う
そんなのそこの組の下の人たちや、他の組の親分さんからしたらあの親分一体全体、どうしちゃったんだ頭がおかしくなったのかって思うだけでしょしかも、鷹倉神社へ行ってきたら、ああなったあそこで何かあったのかって、察しの良い人はすぐに判るだろうしそんでそんなことが何度か続いたらさ鷹倉神社が怪しげな力を持つことは、みんなにバレちゃうよねっ
ヤクザの親分だって1人きりで生きているわけじゃない
自分の組も、ヤクザ界という組織もある
普通では考えられない理屈ハズレな言動を始めたら周りの人たちが、変だと気付く
最初の1回ぐらいは、上手いぐらいにことが進んで命令通りに1億円貰うこともできるかもしれないが
2度目以降は警戒されて、無理だろう
多分本当にそういうことがあって、バレてしまったんでしょうね
寧の言葉に月子が応える
しかも、ヤクザの方たちと交流を始めた明治の頃はヨミの巫女の力は、衰えていましたからずっと従わせ続けることはできなかったでしょうし渡り巫女のツキの力で、相手の心の中の秘密を知っても相手を脅迫するような胆力は、巫女にも神主にも無かったと思います
ああ神主だって巫女だって普通の人間だ
ホンモノのヤクザの親分とやり合って脅迫とかできるはずが無い
だからさ、鷹倉神社の巫女による仲裁の儀の本質は罰ゲームだったんだと思うよ元々はね
抗争をして、ヤクザ界に迷惑を掛けた親分さんたちに、鷹倉神社の巫女を抱かせて言葉では、同じ女を抱いて、友好関係を結べとか、言っておいて
実際に巫女とセックスしたら、心を読まれるという怖い体験をする
あるいは、何を命令されるとか
いや、巫女が読んだ親分たちの秘密が他の親分さんたちに公表されるとか
そういう罰ゲームに使われることで鷹倉神社の巫女は、存在を許されたんだろうと思うよヤクザさんたちにはね
だけどその説は、巫女の力のことを、抗争をしたヤクザの親分たちが知らないということが前提にならないと、成立しませんわ
うんだから、鷹倉神社の巫女の力のことは、ヤクザ組織の上層部のさらに一部の抗争の手打ちの立会人になるような長老クラスの親分さんたちだけが知ってて他の人には、秘密になったんだよ今では
実際鷹倉神社によく来ていたはずのヤクザの安藤だって、仲裁の儀やツキの巫女の力のことは知らなかった
仲裁の儀をやらせられた親分たちにとっては屈辱的で恥ずかしい過去だから、自分たちの口からは絶対に他の人に喋らないだろうし
心が読まれたことが、知られたら命取りになる
夜見子ちゃんの使っていた薄いヨミの力がギリギリ、アリだったんじゃないかな鷹倉神社の秘密を隠すための、迷彩として
夜見子の数時間で効果が消えるぐらいの従わせる力なら、笑い話で済む
だが、鷹倉神社にはそういう力があるから、親分たちは信奉しているという理由付けになり
ツキの力や仲裁の儀の本質については誰も疑問に思われなくなる
では仲裁の子とは、何なのでしょう
力の衰えていた巫女が肌を合わせなくては、相手の心を読むことができなかったというのは判ります
セックスは仲裁の儀には必要なことだった
でも必ず、子供を産まなくてはならないというのは
そうだ妊娠は、セックスの結果だけど
現行の仲裁の儀は妊娠・出産を強制している
それは巫女が、心を読まれた親分に仕返しされないようにするためだと思うよ
自分の子供かもしれない子が産まれるから手出しをしないということですか