Выбрать главу

オレは寧の弟の恵人さんの戸籍を貰ってしまっている

今のオレには、2つの戸籍があるわけで確かに、これも犯罪だ

この犯罪を成立させるために、オレはアメリカに密入国までしているのに

全然、罪の意識を感じていなかった

ホントイカレてるのよあなたは今だって、家族のためなら、平気で犯罪行為にでも手を染めるでしょうシザーリオ・ヴァイオラのことが、罪の意識として残っているですってあなたまた、あんなことがあったら、今度は引き金を引かないつもりいいえ、あなたは何度やっても、家族に危害を為す者を撃ち殺すわよためらわずに

オレはまた殺すと思う

次は、2度目だからためらわないだろうな

あなたのどこが、普通なのよ

オレ正しい感覚普通の感覚が、壊れている

そして、これは黒い森に参加したことであたしたちの影響で、そうなったわけじゃないわよあなたは、最初からイカレてたんだから

オレは最初から

あなた一番最初の雪乃さんのレイプまったく、ためらわずに成し遂げたじゃない確か一晩で10回もレイプしたんじゃなかったかしら

あんなに酷いことをオレは、平然とやってのけた

つまりねあなたは、あたしと出会う前からすでにイカレていたのよ

じゃあ、どの段階からイカレてしまったのかしらそれを考えてご覧なさいよ

どの段階

あなたがイカレてしまったのは、いつから

そうだいつからだ

いつからオレはイカレている

お父様が失踪してから

全寮制の中学校に送り込まれた時から

小学生の時に、お母様に見捨てられた時から

お祖母様が、亡くなられた時

全部違うわよ最初っからよ

あなたは、生まれた時からイカレてるのよあたしには、判るわあなたが、どんな環境で、どんな両親によって育ったか全部知っているからあなたの今までの過去についても、あたしは全て調査させているからねあなたの記憶あなたが、そうだったと思っていることとあなたの家族の周囲に居た人たちが見てきた本当の現実どっちも判っているのよ

オレの記憶と現実

あなたの記憶の中では、あなたのお祖母様はとても優しい人ということになっているけれど現実は、そうじゃないわ割と怒りっぽくて、感情的な人だったそうよ

いいから聞いて優しくはないけれどまあ、普通の人よ一般常識がちゃんとあって、近所付き合いとかもちゃんとできている

ミナホ姉さんは、オレに口を挟ませないようにどんどん話し続ける

どうしようもないのは、あなたの両親よお父様もお母様も、イカレてるわよまともな社会人としての行動ができていないわ

それはそうだと思う

母親は、やりたい放題だったし

父親は、そんな母親を黙認していたんだから

はっきり言うけれど調査した人たちの中で、あなたの両親についての良い評判は1つも無いわよ皆さん、あなたのご両親のことは、大嫌いだったそうよ

親父だって母親の父親、オレの祖父さんの会社に居たわけで

爺さんがワガママ放題のワンマン社長だった会社で娘婿として働いていたんだから

ああ、親父自身は肩身が狭いみたいなことを言っていたけれど

現実には会社の人たちに好かれないようなことばかり、していたんだな

最後は、幾ら左遷させられて出向させられたからって職場から失踪しちゃったわけだし

まともな責任感のある人間のすることじゃない

きちんと、年度末まで働いて退職することだって、できたんだから

そもそもあなたのお祖父様という人が、もうホントにどうしようもなくイカレてるのね

自分勝手で、他人を顧みなくて人の悪口ばかり言っているくせに、自分はいつも誰かから賞賛されるべきだと思っている

どうしょもない人間

ああ、あなたも嫌いなのねあなたのお祖父様がそして、あなたの両親も

どうなの正直に答えなさい良信

自分の名前を呼ばれてビクッとする

この名前はオレの祖父さんが付けたものだから

嫌いだよみんな嫌いだよ嫌いに決まっているだろ祖母さんも、オレの母親も、父親だって好きになれるわけないじゃないか

みんな、みんな勝手で

オレのことを愛してはいなかった

邪魔だと思っていた

あいつらは、オレの家族じゃない

でも、バァちゃんはバァちゃんは、オレに優しくしてくれたんだよっバァちゃんだけはオレを人間として生きている人間として、扱ってくれたんだ

周りの人が、どう証言しようと

バァちゃんはオレのバァちゃんは、オレのことを愛してくれていた

まあ、それはどうでもいいわ今となっては、もう判らないことだしあなたが、そう思っていれば、それでいいことなんでしょうから

ミナホ姉さんは冷たく言う

でもねあなたの両親や、お祖父様がイカレてたっていうのは、どうしようもなく真実なのよそして、そういう人たちの子供として生まれて来たあなたは

生まれてから、ずっとイカレていたと思わない

改めてそう言われたら

その通りだとしか、言いようが無い

家の80パーセントが母親の個室でオレたちは、立ち入り禁止

オレは、ずっと台所のソファで寝起きしてきたし

私物は、段ボール箱1個分のみ

外に出ていたら勝手に捨てられる

靴は、常に一足だけ穴が開いても、母親がもう履けないと判断するまでは、買い換えてはもらえない

ていうかオレから、直接母親に話をすることは許されない

話は全て父親を通じて

この4ヶ月みんなと暮らしてきたから、自分の家がどれほど狂っていたのか、今ではよく判る

あげくに、母親は勝手に離婚して、実家に戻るし

でも、家の中の荷物は持っていかないし各部屋は鍵を掛けたままだし

父親は、オレの高校の入学式に失踪

イカレてるよあいつら、みんな

あの人たちだけじゃないわあなたもよ

どんなにお父様に捨てられたことがショックだったからって将来が不安で、ヤケになっていたからって雪乃さんをレイプしていいはずがないでしょ

そういう身勝手さあなたのお母様によく似ていると思わない

ぐっ

あたしも覚えがあるわあたしの父は母に子供を産ませて、捨てた男よあたしは、12歳まで弓槻御名穂だった母と妹と、貧しくても3人だけで楽しく暮らしていたわ黒森公一郎なんて男のことは、何も知らなかったのよ

だけど、あたしは12歳で拉致されて娼婦に堕とされて父は白坂創介が、あたしを犯すのを黙って見ていたような男よあんなやつあたしの父親じゃないって、ずっと思っていたわ