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ついに、夜見子さんの股間の白い布地が見えた

何ですの嫌よ、こんなの嫌ぁぁ

あなたの巫女の力は言葉で人を縛るだけですがわたくしの心月は、肉体そのものを支配致します

夜見子さんが誇っていた巫女の力が特別に凄いものじゃ無いってことさ

オレは美智に言う

そのまま夜見子さんにストリップさせろ

この子のプライドはコテンパンに破壊し尽さないと

ちょっとお待ちなさいあなたわたくしに何をさせるつもり

夜見子さんは自分の自由にならない身体に、絶叫する

やめて、やめて下さいませわたくしならわたくしなら、何でも致しますから

慌てて、月子さんがオレに言う

こ、怖いボク怖いよ

ルナさんは、怯えるだけだ

ダメだよ罰せられるべきなのは、夜見子さんなんだから

とにかく、夜見子さんはオレたちをナメ過ぎていた

美智、続けろ

いや、いや、いやぁぁ

夜見子さんの震える指がセーラー服の横のシッパーを開けていく

そうだ、脱げ

ストリップだ

メグちゃんたちが来たよーっ

ガチャリと突然、ドアが開いて

外の空気を吸っていた寧が入って来る

その後ろからマナ、イーディ、そしてメグ

ヨシくん何をやっているのよ

部屋の中の様子を見てメグが叫んだ

私自身はカリスマのある人とかの魅力が、よく判りません

舞台の裏方の時もカリスマ演出家とか、カリスマ俳優さんが、キラキラ人を惹き付けるような言葉やオーラを発しているのですが

こっちは、具体的かつ現実的な話でないと仕事にならないので

以下、ホントにあった話

私で、今回の舞台美術は、どんな感じにしたいんですか

カリスマ演出家原色をぶわぁっと、ちりばめた感じ

そこの劇団の女の子うわぁ素敵ですぅぅ

私で原色って、具体的に何色と何色と何色ですか

カリスマそういう意味じゃなくって

私具体的に決めてくれないと発注できないっスよ

カリスマ

私じゃ、それはいいですけれど台本のここのところとか、イメージは固まっているんですか

カリスマ大輪の花が、どーんと置かれている感じ

劇団の女の子すっごいセンスいいです

私で何の花ですか

私本番は、生花でやるんすか、造花でいいんですか予算変わりますよ珍しい花なら、探さないといけないし

女の子**さん、いい加減にして下さいうちの先生は、イメージを大事にしているんです

私だから、そのイメージを具体化してくれないとスタッフは困るんです

何で、こんなフワフワしたことしか言わない演出家が、劇団を率いているのか判らないのですが

まあ、いっぱいいました

そういう実務能力の無いカリスマは

656.不遜です

オレがメグに答える前にミナホ姉さんが、低い声で言った

恵美この子には今、黒森家の男としての仕事をしてもらっているのよ

そうだこれは、オレの仕事だ

オレのするべき

いつものメグなら、ミナホ姉さんの言葉だけで納得してくれるだろう

だが今日のメグは極めて不安定だ

恵美あなたを山峰さんの家に戻すわ

ミナホ姉さんはメグの表情を見て、即断した

やっぱりあなたは普通の子なのよ黒森の家に居ることは、無理なようね

み、御名穂さん

ちょっと、待ってくれよミナホ姉さんそんなことを決めるのは、早過ぎるだろう

いいえあたしは昨日からずっと、恵美の様子を見ていたわ昨日、今日のことを受け入れられないようでは、黒森の家に留まることは無理だわ

ミナホ姉さんの言葉は厳しい

仕方ないでしょ恵美あたしたちは、あなたとは違うの普通ではないのこれ以上、あなたがあたしたちと一緒に生活していたら、あなたの心が参ってしまうわ

悪いけれど、あたしも、そう思うよ

メグちゃんはヨッちゃんのお嫁さんは、やっぱり無理だと思う

ど、どうしてそんなことを言うんです寧お姉さん

困惑の眼で、メグはすぐ真横の寧を見た

メグちゃんは、ヨッちゃんと普通の2人だけの家庭を築きたがっているけれど今のヨッちゃんは黒森の家の男だからメグちゃん1人に独占させるわけにはいかないんだよあたしも困るミィちゃんや、ルリちゃんも克姉や渚さん、真緒ちゃん他にもいっぱい

あたしはそういうこと、判ってます判っていますからだからこの4ヶ月間だって、ちゃんと我慢して受け入れてきました

ほら我慢するとかなんでしょメグちゃんの考え方は

寧が苦笑する

自分がヨッちゃんの正妻で自分が我慢して、認めてあげているから家族が成立しているって思っているんだよね

あたしはヨシくんのお嫁さんです

うんそこんとこのボタンの掛け違いっていうかもっと早く、整理しておくべきだったよねいや、そうじゃないのかあの時、メグちゃんをヨッちゃんの正妻扱いにしたのは、そうでないとメグちゃんが耐えられなかったからだもんねこのやたらとキャラの濃い家族の中で

恵美あなたを、この子の正妻扱いにしたのは、あくまでもあなたが一番この子の日常生活を共有していたからよ

この子の日常高校での生活を守るためには、あなたとの婚約というカムフラージュが必要だったから

御名穂さんあたしは、カムフラージュとかじゃありませんあたしは本気で

そうかしらあたしは、あなたが本気で彼を愛しているようには見えないわ

ミナホ姉さんの眼は、厳しい

あなたは自分が彼を愛しているという確信が欲しいだけでしょ

だからあなたは、彼に自分勝手な愛を押し付けているだけなのよ彼の気持ちや状況なんかを全然考えていない

考えていますあたしだって

本当に考えてたら、こんな風なこんがらがった人にはならないんだよっ

メグちゃんは、いつだってヨッちゃんに甘えて、自分の気持ちばっかりで喚いているんだからさ

あたしはあたしだって、我慢していますずっとずっと、我慢してきているんだから

寧とメグの会話は感覚の問題だからどこまでいっても平行線だろう

そうねじゃあ、もう我慢しなくていいわあたしの家から出て行きなさい、恵美

あたしのこと、一生恨んでもいいわ山峰さんの家に戻りなさい恵美

メグは、泣きそうな顔でミナホ姉さんを見ている

そしてあたしたちのことは全て忘れるのよ普通の暮らしをしなさい

普通

彼のことも忘れて違う土地で、違う学校に通って普通の人と、ごく普通に恋愛をしなさいそして、普通の結婚をして普通の家庭を築いて、普通に生きていきなさい資金的なバックアップはしてあげるわ山峰さんのお仕事や、あなたの転校、進学や就職についても、できる限り力になりますでも、あたしたちの家からは、今日限り荷物を持って出て行って二度と、お屋敷には来ないで彼にも二度と会わせないわ